サトノボヤージュとサウジダービーへ!前日は国際騎手招待競走にも出場【戸崎圭太コラム】

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週刊!戸崎圭太

前節は土曜の東京開催が8R以降取りやめ、さらに日曜から火曜へ代替競馬となるなど、雪の影響を受けた。

戸崎騎手も本来であれば月曜にサウジアラビアへ出発予定が火曜にスライドするアクシデントもあったものの、今週末はサウジ国際騎手競走、サウジダービーと連日騎乗する。2021年以来となる中東の地で再び勝利となるだろうか。

適性感じる舞台で勝利へ!

——今回はサウジアラビアと繋いでの連絡となりますが、今週もよろしくお願いします!

戸崎:よろしくお願いします。

——いかがでしょうか。サウジアラビアの気候は。

戸崎:水曜日の午前中に着いたんですけど、暑いですね~。僕が以前にサウジに来たとき(2021年)は、時季的にも「何年ぶりかの雨と寒さ」と言われていたくらいでした。そのイメージで行ったので暑さに驚きますね。

——前回はコロナ禍という環境でのサウジ遠征でしたね。

戸崎:暑さこそありますが、僕自身も特に体とか気になることなく、心身ともに順調です。馬(サトノボヤージュ)のほうもスタッフに聞いたら、追い切りもすごく良い動きで良かったということだったので、不安なく乗っていきたいです。今、競馬場にはいますが、レース前の調教に乗ることはないので、あとはスタッフの言葉を信頼したいです。

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——サウジは以前も乗られました。ダートと言っても馬場の質の違いなどあると思いますが。

戸崎:パワーとスピードの両方を兼ね備えていないと、というイメージがあります。サウジダービー以外のレースでは、今回は芝も乗ります。芝は(草が)絡まっているといいますか、日本とは違いますね。

——日本みたいに、ちゃんと綺麗に縦に生え揃っている感じとは違うと。

戸崎:そうですね。粘りがあるのかな、というイメージです。ただ、さすがにヨーロッパよりは走りやすいんじゃないかなとは思いますけどね。

——サトノボヤージュにとって、このダートの適性はどうですか。

戸崎:スピードもパワーも持っている馬なので、そのあたりは問題ないかなと思っています。

——改めてですが、サトノボヤージュの持ち味はどう感じられていますか。

戸崎:僕が初めて乗せてもらった時の1200mでの勝ちっぷりが衝撃的でした。その後も距離を延ばして対応して、高いレベルで走れているイメージなので。楽しみですね。

——今回に関してはあまり気にするところではないと思いますけど、適性の条件はどうなっていきそうですか。

戸崎:ブリンカーはその1200mの時だけでしたが、以降は外してしっかり走れていますね。ワンターンで、これまでのような距離が合うんじゃないかと思います。

砂が違うというだけで、今回の舞台設定も東京コースと大きな差は無いと思います。あとは周りのレベルがどうか、そこはなんともわからないものですが。

——前走のカトレアSはちょっと早めに外へ持ち出していって、3頭分外を回る形でしたけど、砂を被ることに対してはどうですか。

戸崎:その前(のレース)で経験はしているので不安はないですね。

——普通であれば前に馬を置いていってもいいように感じる面もありました。外に早めに出したのは手応えの差もあって、早めにセーフティポジションを取る意識だったのですか。

戸崎:道中から自然な流れであのポジションになった、という感じです。必ずしも先頭へ行こうとは思ってなかったんですけど。

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——カトレアSの着差は僅かなものになりましたけど、手応え的にはまだ余裕もあったように感じました。

戸崎:そんな感じですね。しっかり追ってどこまで離せたかはちょっとわからないですけど、余裕はまだありましたね。

——レースを観ていて、そこまで気になるところではないのですが、海外の環境や不慣れな環境で入れ込んだりするタイプではないですか。

戸崎:そう思います。攻め馬でも順調に来ているので、環境にも対応できているのかなとは思っています。

——繰り返しになりますが、コース形態としては、サウジはそこまでトリッキーな感じではないですか。

戸崎:トリッキーではないですね。シンプルな部類かと思います。

——日本馬もたくさんいますけれども、この一戦にかける期待度、改めていかがでしょうか。

戸崎:この馬に出会った時から、あのパフォーマンスでしたし、ここ(サウジ)をイメージしたのは正直なところです。こういう舞台に一緒に立てるということはすごく嬉しく思います。高いレベルの馬なので、おそらく周りからも有力馬と感じられるでしょう。

この馬の力を出し切れるレースをして、結果に結びつけたいなと思っています。あとは以前にサウジダービーに乗った際よりは、レースが知れ渡ってレベルは高くなっていると思います。そこに対応できるかですね。

——そして、明日金曜の招待競走に関しては、未知数だと思いますけど、いかがでしょうか。

戸崎:斤量が59キロのレースもあるみたいで驚きました(笑)。

——招待騎手のメンバーを見ると、日本の競馬ファンにはあまり馴染みのない騎手が多いんじゃないでしょうか。

戸崎:そうですね、ジョッキーたちは他国の国際レースからするとちょっと違うのかなと。女性ジョッキーも多かったり、また違った雰囲気かと思います。

——しかし、海外でも香港であったりイギリスであったり参戦されていますけど、こういうレースに出られるのは楽しみじゃないですか。

戸崎:またサウジでも選んでいただけるというか、声をかけていただけるのがすごく嬉しく思います。

まさかの開催中止、延期も火曜は連勝!

——あと、可能な範囲で先週の振り返りもいただければと思います。とにかく何といっても土曜が途中で開催中止と。戸崎さんが説明しないといけない大変な立場でしたね。

戸崎:騎手クラブの役職として、皆の意見も吸い上げて、伝えると。そういう立場かなとは思っています。やはり雪で馬が滑って事故になるのは危ないですからね。

——土曜が終わってからの中2日間というのは、違和感はありましたか。

戸崎:あったっちゃありましたけど。なんか、曜日感覚がおかしくなった感じですかね。違和感というよりは。

——前日に調整ルームに入って臨むということを考えれば、そこを改めてリセットして迎える感じはやっぱりありますか。

戸崎:そうですね。はい。

——その中で、気になるレースを挙げれば、アイスメルティングは昇級初戦でしたが、いかがだったでしょうか。

戸崎:砂を嫌がらずに走れてはいましたけど、ダートではもう少し力が欲しいというか、成長してほしいなというところですね。ただ、芝も試してみてもいいかなという感じはしました。

——1番人気だったレピュニットはどうだったでしょうか。

戸崎:スタートもすごく上手に出て、流れに乗っていい形で進められたかなと思いました。ただトモがまだ緩いというか、追ってからが手応えの割にはもうひとつ、という感じでしたかね。

——ドラゴンテイラーで勝利されました。

戸崎:乗り味がすごくいい馬でした。1200m~1300mよりはもう少し延ばしたいフットワークをしているんですけど、血統的なものからこの距離のようですね。それに色々な要素も加味して、この路線になっているようです。

——スカイスプレンダーは向こう正面で動いていっての押し切りでした。

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戸崎:先生ともお話しして、前めに付けるイメージ、逃げてもいいという感じでした。ただ、ゲートに課題がある馬だったようですね。

おとなしくはしていたんですけど、スタート直後でちょっと挟まれる形になってポジションが後ろになったので、どこかで動ければなという感じでした。無理せず動けたので、そこも良かったかなと思います。

——適性としてはこういう条件(長距離)になっていきますか?

戸崎:そうですね。長くていいかと思います。

——東京新聞杯(G3)ウンブライルはどうだったでしょうか。

戸崎:すごく状態は良さそうに感じました。スタートも出てくれて、外枠だったのでポジションは取れないなと思っていました。リズムよく行けたのですけど、前残りの馬場の中であそこまで、という感じでしたかね。

手応えの割には、直線で少し力が入っているというか。どこか精神的な影響も感じる走りでしたね。

——サウジに関しては、着いてからずっと暑い感じですか。

戸崎:いや、外に出ているわけではないですけど、朝晩は涼しくなるのかなという感じですかね。ホテルはエアコンが効いているので大丈夫です。

——どの馬にも言えますが、馬の状態が暑さに対応できるかという点は、ひとつ焦点になるかなと。

戸崎:そうですかね。

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——先ほどの雪での延期の件もありましたけど、急な便の変更はよくできましたね。

戸崎:対応してくださいました。料金はかかりましたけどね。それはもう自己判断、自己都合なので。席は空いていたようですけど。

——そして、今年は海外のレースということもあり、昨年に続いて何か新しいワードが出てくるのか注目していますが。

戸崎:いや~、出てくるって準備しちゃダメだろうし、出るもんじゃないですよ(笑)。

——いや、でも本当にこの前のYouTubeを見ていても思いましたけど。YouTubeを始める年にあのワードが偶然出てくるというのは、やっぱり何か持っているとしか言いようがないですよね。それで2025年を突き通してきた感じでしょうから。

戸崎:そうですね(笑)。

——また馬上インタビューが見られることを期待しています。

戸崎:まずはそこです!

——では、次週もよろしくお願いいたします。2週後のオーシャンS(G3)レイピアと再コンビというニュースも出ていましたね。

戸崎:よろしくお願いします。ありがとうございました。

——ありがとうございました!