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平林雅芳 2歳観戦記(8/7.8)
2010/8/10(火)
土曜小倉1R
2歳未勝利・牝
芝1200m
勝ちタイム1.08.8
勝ち馬:モアグレイス(牝2、栗東・西園厩舎)
圧倒的支持を受けたキミニアエタキセキが押して出て行って先手。そのまま道中も絡まれずに直線を迎えた時には勝利と思えたのだが、意外と伸びがない。先行馬2頭の間からこじ開ける様に出てきたハピシンが、今度は先頭に踊り出たタイミングからも勝利、と思えた途端に、外からモアグレイスが捻じ伏せる様に伸びて、頭差交わして先頭のゴールであった。
結果的に前半3ハロンの33.2が速かったのだろうか?しかし、外からスッと先手を取れたし、道中も絡まれずに行けたキミニアエタキセキ。それが残り1ハロンからよもやの失速、伸びが出なかった。
2番手を進んだエピデントラムが3着と、まずまず粘ってはいる。しかし数字的には、1000メートル通過が56.5だから速かったか。だから、3コーナー過ぎから各馬が追い通しの手応えになっていた。
勝ったモアグレイスも5番手の外めを進んでいたが、やはり道中はやや仕掛け気味の追走。決して自身も息が十分に入っていたとは思えない手応えである。それでいて直線では外からもうひと伸びをしていた。
2着のハピシンは、スタートも五分に出ているが。外からが速かったので、無理をせず好位でのレースぶり。3コーナーからは前を追いかける流れだったが、直線入り口ではけっこういい感じでの内3番手。いつでも前へと出れる位置、手応えも十分で、後はいつこじ開けて抜けてくるかであり、勢いであった。体を斜めにしながら出てきた瞬間には、勝利もチラつきいいタイミングだったはずだが・・。
モアグレイスは、デビュー前の坂路でも、上がり2Fを23秒台と2歳馬にしては出色のタイムを出していた馬。今回も和田Jが乗ったにしろ、やはり2Fを24秒台と上々の動き。
後刻、回りに誰もいないのを確認して和田Jに質問をぶっつけてみた。『あの位置で十分だったの?』と。返事は『ちょっと早いかなのペースだったしね。直線で届かないかと思えた時もあったけど(笑い)。戦前から大体勝てるぐらいの気持ちもあったし、いいもの持っているんですよ』と。
やはり自信を持っていた様子。勝ち方は渋かったが、納得の勝利のようだ。改めてデビュー戦のハイレベルさを感じたもの。イロイロと勉強をさせられますな~。
土曜小倉4R
2歳新馬
ダ1000m
勝ちタイム1.00.5
勝ち馬:ムジョウ(牡2、栗東・西園厩舎)
ここも西園厩舎の圧倒人気ムジョウが押し切った新馬戦となった。3週前に坂路で51秒台をマーク。その後も2F24秒台を出したりと、ケイコは2歳馬としては水準以上のもの。期待にたがわず、2番手から逃げるクランチタイムを交わして、先頭でゴールを駆け抜けた。
ゲートから飛び出した最初の1ハロンで12秒台を切るスピードは、年間でもそうない。その後の2ハロンめでダッシュがついて、本当のスピードが乗ったラップを刻む。10秒台の攻防となるわけだが、この新馬戦は、2ハロンめは11.4。2歳馬戦ではこれでも速い方だろう。スッとポジションニングは決った感じだった。
だからこそ、クランチタイムが逃げて直線1ハロンで馬体を併せにきたムジョウに少なからずとも抵抗したのだろう。3ハロンめからは、マイペースでの逃げを展開しておつりを残した逃げができたクランチタイム。それを2番手から残り1ハロン手前、残り300メートルからの早めスパートで交わしに行ったムジョウのホワイトJの積極策が、目立たぬ好プレイだろう。
よく見ると、最後の1ハロンはステッキを使っていないのが判るホワイトJの手綱さばき。ただ押しているだけのゴールであった。
3着は、追い上げてきたロイヤルネイチャーであり、それでも前の2頭からは7馬身差とかなり離れていた。クランチタイムの抵抗があって、半馬身差の勝利だが、一応完勝といえるものであろう。
ムジョウは、母系がサンデーサイレンスが流れている血。芝でもなんら問題はない筈。次走当然に芝にあがる訳だが、そこでがむしろ本番ではなかろうか。
日曜小倉1R
2歳未勝利
芝1200m
勝ちタイム1.09.4
勝ち馬:フレイムヘイロー(牡2、栗東・白井厩舎)
勝負は直線に入ってから、前3頭の追い合いとなった。真ん中のフレイムヘイローがゴール手前あたりから伸びだしての勝利。外のマスターグレイマンが追いすがったが2着。逃げたエーティーガンダムが粘りなく3着。時計も平均的なタイムであった。
外のエーティーガンダムが今回も好スタート。しかし、どうも外へやや逃げ気味な様子で、ジワッと行って内へと入ってきた。2番手は内からエーシンチャージ、外フレイムヘイロー。
3コーナー手前あたりからマスターグレイマンが加わり、3番手まで上がる。しかし、エーティーガンダムが先頭をキープして直線へと入ってきた。2番手フレイムヘイローが中から前を交わして先頭に踊り出ようとするが、スッと離す感じではない。内のエーティーガンダムは粘りがなく下がり気味。外からのマスターグレインが伸び出した時に、またフレイムヘイローが伸び出して、1馬身あるかないかの差で、ゴールを先頭で駆け抜けた。
時計はやや平凡なものだが、前半3ハロンが33.7の流れでもあり、こんなものか。
勝ったフレイムヘイローは初戦がハイレベルな一戦での5着。時計面では僅かに0.2秒詰めたものだが、追われてしっかりとした感じが出てきていた。
2着マスターグレイマンは、およそ1秒ほど縮めた格好である。
惜しいのはエーティーガンダム。外へ逃げるところがネックとなり、惜しまれる競馬が続いている。
日曜小倉4R
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.09.4
勝ち馬:スカラブレイ(牡2、栗東・松永幹厩舎)
返し馬とか頭の高さがやや目立つスカラブレイだが直線での追い比べではスッと反応して軽やかに伸びて新馬勝ちを収めた。2着が1番人気のメイショウナルト。4コーナーの手応えでは勝利かと思えたのだが勝ち馬が先に出られて追いかける直線。伸びてはいたが前を捕らえるまではなかった。
逃げたのがテイエムラブパワー。スッとスカラブレイがマークして2番手、外からメイショウナルトも並んでほとんど同じ位置で進める。前半3ハロンが34.2だから新馬戦としてはいい流れである。結果的にこの前3頭がそのまま手応えよく直線まで来て最後の追い合いでの勝ち負けとなった。仕上がり具合とかキャンターの感じからもメイショウナルトの方が先着するだろうと思えていた戦前の予感だったが、実戦ではなかなか思っていたとおりには進まない。勝負強さが出るか出ないかが勝敗の分かれ目であろう。ほとんど同じようなペースでの流れでもあり、前へ行った馬が上位に来ている流れ。だから勝ち時計がそんなに速くないのもあまり気になる材料ではなかろう。
2歳未勝利・牝
芝1200m
勝ちタイム1.08.8
勝ち馬:モアグレイス(牝2、栗東・西園厩舎)
圧倒的支持を受けたキミニアエタキセキが押して出て行って先手。そのまま道中も絡まれずに直線を迎えた時には勝利と思えたのだが、意外と伸びがない。先行馬2頭の間からこじ開ける様に出てきたハピシンが、今度は先頭に踊り出たタイミングからも勝利、と思えた途端に、外からモアグレイスが捻じ伏せる様に伸びて、頭差交わして先頭のゴールであった。
結果的に前半3ハロンの33.2が速かったのだろうか?しかし、外からスッと先手を取れたし、道中も絡まれずに行けたキミニアエタキセキ。それが残り1ハロンからよもやの失速、伸びが出なかった。
2番手を進んだエピデントラムが3着と、まずまず粘ってはいる。しかし数字的には、1000メートル通過が56.5だから速かったか。だから、3コーナー過ぎから各馬が追い通しの手応えになっていた。
勝ったモアグレイスも5番手の外めを進んでいたが、やはり道中はやや仕掛け気味の追走。決して自身も息が十分に入っていたとは思えない手応えである。それでいて直線では外からもうひと伸びをしていた。
2着のハピシンは、スタートも五分に出ているが。外からが速かったので、無理をせず好位でのレースぶり。3コーナーからは前を追いかける流れだったが、直線入り口ではけっこういい感じでの内3番手。いつでも前へと出れる位置、手応えも十分で、後はいつこじ開けて抜けてくるかであり、勢いであった。体を斜めにしながら出てきた瞬間には、勝利もチラつきいいタイミングだったはずだが・・。
モアグレイスは、デビュー前の坂路でも、上がり2Fを23秒台と2歳馬にしては出色のタイムを出していた馬。今回も和田Jが乗ったにしろ、やはり2Fを24秒台と上々の動き。
後刻、回りに誰もいないのを確認して和田Jに質問をぶっつけてみた。『あの位置で十分だったの?』と。返事は『ちょっと早いかなのペースだったしね。直線で届かないかと思えた時もあったけど(笑い)。戦前から大体勝てるぐらいの気持ちもあったし、いいもの持っているんですよ』と。
やはり自信を持っていた様子。勝ち方は渋かったが、納得の勝利のようだ。改めてデビュー戦のハイレベルさを感じたもの。イロイロと勉強をさせられますな~。
土曜小倉4R
2歳新馬
ダ1000m
勝ちタイム1.00.5
勝ち馬:ムジョウ(牡2、栗東・西園厩舎)
ここも西園厩舎の圧倒人気ムジョウが押し切った新馬戦となった。3週前に坂路で51秒台をマーク。その後も2F24秒台を出したりと、ケイコは2歳馬としては水準以上のもの。期待にたがわず、2番手から逃げるクランチタイムを交わして、先頭でゴールを駆け抜けた。
ゲートから飛び出した最初の1ハロンで12秒台を切るスピードは、年間でもそうない。その後の2ハロンめでダッシュがついて、本当のスピードが乗ったラップを刻む。10秒台の攻防となるわけだが、この新馬戦は、2ハロンめは11.4。2歳馬戦ではこれでも速い方だろう。スッとポジションニングは決った感じだった。
だからこそ、クランチタイムが逃げて直線1ハロンで馬体を併せにきたムジョウに少なからずとも抵抗したのだろう。3ハロンめからは、マイペースでの逃げを展開しておつりを残した逃げができたクランチタイム。それを2番手から残り1ハロン手前、残り300メートルからの早めスパートで交わしに行ったムジョウのホワイトJの積極策が、目立たぬ好プレイだろう。
よく見ると、最後の1ハロンはステッキを使っていないのが判るホワイトJの手綱さばき。ただ押しているだけのゴールであった。
3着は、追い上げてきたロイヤルネイチャーであり、それでも前の2頭からは7馬身差とかなり離れていた。クランチタイムの抵抗があって、半馬身差の勝利だが、一応完勝といえるものであろう。
ムジョウは、母系がサンデーサイレンスが流れている血。芝でもなんら問題はない筈。次走当然に芝にあがる訳だが、そこでがむしろ本番ではなかろうか。
日曜小倉1R
2歳未勝利
芝1200m
勝ちタイム1.09.4
勝ち馬:フレイムヘイロー(牡2、栗東・白井厩舎)
勝負は直線に入ってから、前3頭の追い合いとなった。真ん中のフレイムヘイローがゴール手前あたりから伸びだしての勝利。外のマスターグレイマンが追いすがったが2着。逃げたエーティーガンダムが粘りなく3着。時計も平均的なタイムであった。
外のエーティーガンダムが今回も好スタート。しかし、どうも外へやや逃げ気味な様子で、ジワッと行って内へと入ってきた。2番手は内からエーシンチャージ、外フレイムヘイロー。
3コーナー手前あたりからマスターグレイマンが加わり、3番手まで上がる。しかし、エーティーガンダムが先頭をキープして直線へと入ってきた。2番手フレイムヘイローが中から前を交わして先頭に踊り出ようとするが、スッと離す感じではない。内のエーティーガンダムは粘りがなく下がり気味。外からのマスターグレインが伸び出した時に、またフレイムヘイローが伸び出して、1馬身あるかないかの差で、ゴールを先頭で駆け抜けた。
時計はやや平凡なものだが、前半3ハロンが33.7の流れでもあり、こんなものか。
勝ったフレイムヘイローは初戦がハイレベルな一戦での5着。時計面では僅かに0.2秒詰めたものだが、追われてしっかりとした感じが出てきていた。
2着マスターグレイマンは、およそ1秒ほど縮めた格好である。
惜しいのはエーティーガンダム。外へ逃げるところがネックとなり、惜しまれる競馬が続いている。
日曜小倉4R
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.09.4
勝ち馬:スカラブレイ(牡2、栗東・松永幹厩舎)
返し馬とか頭の高さがやや目立つスカラブレイだが直線での追い比べではスッと反応して軽やかに伸びて新馬勝ちを収めた。2着が1番人気のメイショウナルト。4コーナーの手応えでは勝利かと思えたのだが勝ち馬が先に出られて追いかける直線。伸びてはいたが前を捕らえるまではなかった。
逃げたのがテイエムラブパワー。スッとスカラブレイがマークして2番手、外からメイショウナルトも並んでほとんど同じ位置で進める。前半3ハロンが34.2だから新馬戦としてはいい流れである。結果的にこの前3頭がそのまま手応えよく直線まで来て最後の追い合いでの勝ち負けとなった。仕上がり具合とかキャンターの感じからもメイショウナルトの方が先着するだろうと思えていた戦前の予感だったが、実戦ではなかなか思っていたとおりには進まない。勝負強さが出るか出ないかが勝敗の分かれ目であろう。ほとんど同じようなペースでの流れでもあり、前へ行った馬が上位に来ている流れ。だから勝ち時計がそんなに速くないのもあまり気になる材料ではなかろう。
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