【オールカマー】シルポート「天皇賞へ向けて賞金加算を」

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「賞金を加算しないと、天皇賞(秋)に出られないからね。天皇賞はコーナーが2回だし、面白いと思うんだけれどな」

こう西園正都調教師が語るのは、名うての逃げ馬・シルポート(牡5、栗東・西園厩舎)。日曜のオールカマー(GⅡ)で、賞金加算を目論む。
年明け当初は1600万下をウロウロしていた同馬も、4月に難波Sを逃げ切ったのを皮切りに、都大路Sも快勝。重賞初挑戦となったエプソムCでも、GⅠ馬・セイウンワンダーを相手に僅差の2着に健闘した。

その後は、約3ヶ月の休養を挟み、この中間も西園厩舎の所属馬らしく、坂路で好時計をマーク。早くからプランを立てていたオールカマーから、天皇賞というローテーションに向けて、順調に調整を進めてきた。

しかし、今回のオールカマーは、課題に挙げるコーナーが4つのコースに挑む事となる。
「たしかにコーナーが4つの競馬はいいとは言えないけれど、昔とは、完成度が違うからね。いつも暴走しているように思われるから、どの馬も追いかけてこないし、(手綱を)引っ張ってゆくタメる競馬はよくないタイプ。
今回は逃げる馬もいないし、後藤騎手にも逃げるように指示しますよ。どんぶりをひっくり返したような爪をしているし、雨も歓迎だよ」と、同師。


また、「これはイイよ」と、プッシュしてくれたのが、阪神3Rに出走する新馬のマル外馬・エーシンジェイワン(牡2、栗東・西園厩舎)。ファシグティプトン・コールダーセールにおいて、55万ドルで落札された高額馬だ。

父のSpeightstown(スパイツタウン)は、現役時代、BCスプリントなどを制した米国血統で、近親には種牡馬としても名高いフレンチデピュティを持つ牝系の出身で、バリバリのアメリカ血統からも、いかにもダートは向きそう。
最終追い切りは、栗東坂路を50秒8で駆け上がり、2歳馬としては水準以上といえるタイムを計時。
厩舎にとってもエーシンフォワード、エイシンタイガーなど、相性の「エイシン(エーシン)馬」。鞍上も武豊騎手を迎え必勝態勢だ。


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