【秋華賞】アパパネ快勝!史上3頭目の3冠牝馬誕生

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10年10月17日(日)、5回京都4日目11Rで第15回 秋華賞(GⅠ)(芝2000m)が行なわれ、蛯名 正義騎手騎乗の1番人気・アパパネが優勝。勝ちタイムは1:58.4(良)。

2着には3/4馬身差で6番人気・アニメイトバイオ(牝3、美浦・牧厩舎)、3着には2番人気・アプリコットフィズ(牝3、美浦・小島太厩舎)が続いて入線した。

レースはアグネスワルツが勢いよく飛び出すと、1000m通過は58.5秒のハイペースでレースを引っ張り、アパパネは後方待機。3コーナー過ぎから、馬群が凝縮し始めると、アパパネも外を回ってジワジワと進出。
直線、内からレディアルバローザ、アプリコットフィズが抜け出しを図ったが、外からアパパネが交わしさり、アニメイトバイオらの追撃も振り切り、見事、3冠を達成した。

勝ったアパパネは、昨年、7月5日福島の新馬戦で3着となり、2戦目で初勝利。続く、赤松賞では2歳レコード勝ちを収ると、暮れの阪神JFを快勝。3歳になった今年も、年明け初戦のチューリップ賞では2着に敗れたが、桜花賞を制覇すると、オークスをGⅠ史上初となるサンテミリオンとの同着優勝で2冠達成。
この秋もローズSで4着に敗れたものの、この勝利で、86年のメジロラモーヌ(当時は秋華賞がなく、エリザベス女王杯が秋華賞にあたるレースだった)、03年のスティルインラブに続く、史上3頭目の3冠牝馬となった。

同馬は母が02年のフェアリーS(GⅢ)で2着のソルティビッドという血統で、馬主は金子真人ホールディングス 株式会社、生産者は安平のノーザンファーム。馬名の意味由来は「ハワイに生息する赤い鳥の名前」。

騎乗していた蛯名正義騎手は、本レースは初勝利。JRA重賞通算92勝目で、うちGⅠは通算17勝目。同馬を管理する国枝栄調教師も、本レース初勝利で、JRA重賞通算26勝目で、うちGⅠは通算9勝目。
オーナーの金子真人HDは、過去にディープインパクトで牡馬3冠を達成しており、これで牡牝クラシックは完全制覇となった。
キングカメハメハ産駒も本レースは初勝利。JRA重賞通算10勝目(うちGⅠは5勝)。なお、同産駒は2世代目となる、07年産から3冠馬を輩出。今年のサイアーリーディングでもトップに位置している。

【蛯名正義騎手のコメント】
「この馬については、自分が邪魔をしないようにスムーズな競馬をするだけという一点でした。スタート前はピリピリしているかな?と思いましたが、道中は前走よりも落ち着いている感じでした。
3コーナーの下り坂が初めてだったので、少し戸惑って走っていましたが、外へ出してからはいつもの彼女らしい走りでした。こんなに素晴らしい馬に乗せて頂いて、本当に感謝していますし、かわいい馬です。関東のみならず、競馬を盛り上げる存在になって欲しいと思います」

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アパパネ
(牝3、美浦・国枝厩舎)
父:キングカメハメハ
母:ソルティビッド
母父:Salt Lake
通算成績:9戦6勝
その他の重賞勝利:
10年優駿牝馬(G1)
10年桜花賞(G1)
09年阪神ジュベナイルF(G1)

≪関連リンク≫
国枝栄調教師インタビュー(秋華賞)
国枝栄調教師インタビュー(オークス)
国枝栄調教師インタビュー(桜花賞)




※詳細は後程、更新致します。

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