トレセンレポート【菊花賞】クォークスター共同会見

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-:菊花賞に出走するクォークスター(牡3、美浦・堀厩舎)について、橋本篤典調教助手に伺います。まずは今日(10/20・水)の調教について教えてください。

橋:まず、調教師の指示としましては、5ハロンから3ハロンまでの間は15-15で、3ハロンから少しペースを上げて直線は併せ馬、そして残り1ハロンまで併せ馬をして、残り1ハロンは反応を確かめる、ということです。この調教の意図としましては、先行馬のリバティバランスを前に置いて、15-15の間で折り合い面を確かめるということと、コーナーワークでモタれがないかを確かめて、直線の併せ馬のときは、併せ馬をしても馬がしっかり我慢がきくかということと、残り1ハロンは反応を確かめるということでした。

-:橋本さんご自身は併走馬のリバティバランスに騎乗されていましたね。

橋:はい。併走馬の方からクォークスターの様子を見させてもらいましたけど、直線で併せても我慢もしっかりきいていましたし、直線1ハロンの伸びも素晴らしかったと思います。

-:並んでからスッと離れたような印象でした。

橋:並んでいる間もジッと我慢をしていましたし、折り合い面も問題ないと思いますし、最後の反応も良かったと思います。

-:ここまでは非常に順調と考えてよろしいですか?

橋:そうですね。夏を挟んで大きなトラブルもなくここまで持って来られたので、それに関しては良かったなと思っています。

-:最近のレースでの最後の脚は素晴らしいですね。

橋:そうですね。末脚を伸ばすというのが、この馬の形かなと思いますので、良い競馬をしてくれていると思います。

-:前回のセントライト記念は、思いのほか後ろの位置取りに見えました。

橋:調教師とジョッキーが話した間でも、スローの流れになるだろうから少し前めで、というプランを立てていましたけど、レースの流れが違いましたし、馬自身もゲートを出てからすぐに好位に取り付けるような感じではありませんでした。それならということで、ドンと後ろで構える形で運びましたけど、3コーナーから4コーナーにかけての脚色は素晴らしいものがありましたし、直線では「届かないかな?」という感じでしたけど、坂をキッチリ最後に差し切ってくれましたし、坂を上がってからの伸びは素晴らしかったと思います。

-:セントライト記念を勝ったことによって、馬に対する評価は変わりましたか?

橋:春先はちょっと2着を挟んだり、成績的にちょっと頼りない面もありましたけど、厩舎の中での評価は元々高い馬です。春のクラシックに出走はなりませんでしたけど、クラシック出走馬と戦った経験も少しありますので、世代の中ではかなり上位の力を持っていると、当初から思っていました。

-:上位馬との力関係をそろそろ逆転してくれるんじゃないか、という期待もあると思いますが。

橋:G1ですし、世代の中でナンバー1、2と思われる馬たちも出てきますので、そうなってくれれば良いなという希望はあります。

-:今回は久々の京都への輸送となりますが、その辺はいかがでしょうか?

橋:その辺がカギになるのではないかと思って、心配はしています。一度経験したときは、金曜日に輸送をして土曜日は運動をしてレースに向かう、という厩舎の基本的スタイルで調整しました。そのときは一日置いたことによってフラストレーションが溜まって、レースに行っても少し掛かり気味のようなハミの取り方をしましたので、今回の対策としては、京都でも少し調教をするということで、藤岡ジョッキーに最終調整をしてもらう予定です。現在ではハッキング程度の予定ですけど、様子に合わせて加減はすると思います。

-:長丁場、2回の坂越えのコースですがいかがですか?

橋:脚質的にも長丁場ということ自体は不安視していません。ただ、3歳のこの時期に3000メートルを走るというのは非常に辛いことだと思うので、まずは無事に帰ってきて欲しいなという気持ちはあります。

-:最後の直線が平坦なので、切れ味を発揮するには良い舞台ではないですか?

橋:そうですね。ゴボウ抜きしていく姿を見たいです。




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