史上8位の障害136勝、出津孝一騎手の引退式が行われる

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10年10月30日(土)、5回京都7日目4Rの障害3歳上未勝利(障2910m)を持って、現役を引退することが発表されていた出津孝一騎手の引退式が、4R終了後、行われた。

出津孝一騎手は、1964年6月3日生まれ、埼玉県出身。現在は岩元市三厩舎所属。84年に騎手免許を取得すると、当初は平地にも騎乗していたが、障害レースを主に騎乗し、04年の中山大障害など、通算164勝のうち、136勝を障害戦でマーク。重賞も全て障害レースで10勝を挙げている(うちJGⅠは04年の中山大障害)。96年には優秀障害騎手賞を受賞している。

また、04年12月の中山大障害では、メルシータカオーに騎乗し、その年の初勝利がJGⅠ制覇という記録的なGⅠ制覇を達成した。引退後は岩元市三厩舎で調教助手となる予定。

【出津孝一騎手のコメント】
「馬券を買ってもらっているファンや、みんなに応援されていたのでほっとしています。障害レースは馬に命を預けて会話しているようなところもあり、これまで良い馬に乗せてもらいました。ジョッキーだったので家でもピリピリして家族や猫にも八つ当たりをしていました。これからは優しく接していきたいですね(笑)。(今後は調教助手として)平地も障害も折り合いが大切なので、乗りやすい馬を作れるように努力していきたいです」

出津 孝一
(いでつ こういち)
1964年6月3日生まれ
[初免許年] 1984年
[所属] 栗東・岩元 市三
[初騎乗] 1984年3月3日1回阪神3日目7R シンナリティ (8着/8頭)
[初勝利] 1984年3月11日1回阪神6日目3R シンセイカン
[今年度成績] 37戦2勝(うち障害37戦2勝)
[生涯成績] 1780戦164勝(うち障害1433戦136勝)