ローレルゲレイロの引退式が行われる

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昨年の春秋スプリントGⅠを制して、JRA賞最優秀短距離馬に選出されたローレルゲレイロ(牡6、栗東・昆厩舎)は、11月20日(土)付で競走馬登録を抹消した事が発表された。
今後、北海道新冠町の優駿スタリオンステーションにおいて種牡馬となる予定。本日、京都競馬場にて行われた引退式の際の関係者のコメントは以下の通り。

【馬主 (株)ローレルレーシング 代表・樋渡 信義氏のコメント】
「大勢のファンの皆様にお集まりいただき、このような盛大な引退式ができたことを心から感謝しております。調教師、厩舎関係者のおかげをもちまして、怪我もなく無事にここまでこれたことを心から感謝しております。藤田 伸二騎手は、難しい馬を乗りこなし、私達にたくさんの夢を与えてくれました。このような良い馬を生産していただいた牧場の皆様にも御礼を申し上げます。これから、生まれ故郷の北海道に戻り、第二の馬生を送りますが、第二のローレルゲレイロを送り出せるように頑張ってほしいです。」

【昆貢調教師のコメント】
「これまで厩舎を支えてきてくれた馬なので、寂しい気持ちでいっぱいです。この馬でGIを勝てたことは、自分の中では嬉しいです。全てのレースが印象に残っていますが、香港を2回、ドバイを1回挑戦できたことなど、この馬には感謝してもしきれません。この馬は、丈夫で筋肉も内臓も素晴らしいので、子供にも伝わってほしいです。子供が生まれたら手がけていきたいです。」

【藤田 伸二騎手のコメント】
「無事に、引退式を迎えることができて、ホッとしています。こんなに多くのファンに来ていただき嬉しいです。人気を裏切ることもありましたが、GIを2回勝たせてもらい、ここぞという時は決めてくれました。母親にも新馬で勝たせてもらい、ゆかりのある血統でした。全てが印象深いです。良い種馬になってくれると思います。」

ローレルゲレイロは、ドリームジャーニー、ダイワスカーレットらと同じく、04年に生まれると、06年の6月に2歳新馬戦でデビュー勝ち。2歳時代は、函館2歳S、デイリー杯2歳S、朝日杯FSと連続2着。3歳時もNHKマイルCで2着など勝ち切れなかったものの、世代トップクラスの活躍をみせた。
古馬になってからは、4歳の08年に東京新聞杯、阪急杯と重賞を連勝すると、同年の秋には香港スプリントにも挑戦。また、5歳を迎えた昨年は、高松宮記念でGⅠ初制覇を達成すると、秋のスプリンターズSも逃げ切りで優勝。春秋スプリントGⅠを制覇し、JRA賞最優秀短距離馬にも輝いた。
今年は、フェブラリーSで初ダート挑戦、ドバイ遠征を敢行するなど、年齢を感じさせない果敢な競走馬人生を送ったが、先日、10月3日のスプリンターズS(14着)がラストランとなった。

同馬の馬主はローレルレーシング、生産者は新冠の村田牧場。生産者は「冠名+戦士(ポルトガル語)」JRA通算獲得賞金は4億8,248万円 (付加賞含む)、海外通算獲得賞金は924万3600円。

ローレルゲレイロ
(牡6、栗東・昆厩舎)
父:キングヘイロー
母:ビッグテンビー
母父:テンビー
通算成績:31戦5勝
重賞勝利:
09年スプリンターズS(G1)
09年高松宮記念(G1)
08年阪急杯(G3)
08年東京新聞杯(G3)