ダーズンローズなど《平林雅芳 次走注目2歳馬》(12/25・26)

トピックス

★次走注目2歳馬

土曜阪神3R
2歳未勝利
芝外1600m

ノーザンリバー(3着)(牡2・栗東・浅見厩舎)
(ポイント)
勝ったのがカルドブレッサ。1番人気の支持を得て、キッチリと勝ち上がったもの。この日の吉田厩舎は、計3勝の年末調整。2着アドマイヤバートン。3着ノーザンリバーだったが、直線半ばでは先頭に立ったのはノーザンリバーで、半馬身ぐらい外から出たぐらい。それが抜け出して馬自身が気を抜いたのか、内の2頭に遅れてしまったゴール前であった。デビュー戦も決して万全な体調でなかったこの馬だが、今回もまだまだ納得のいく仕上げではなかった様子。だから来年の緒戦は即勝利となるはず。鞍上の感触からは、ダートでもOKだそうである。

土曜阪神5R
2歳未勝利
芝外1800m

ソルデマーヨ(5着)(牡2・栗東・音無厩舎)
(ポイント)
今日はプラス12キロの馬体増もあったかも知れない。しかし、何よりも厳しかったのは、直線でこれからと伸びかけたところで、アドマイヤカーリンが外へヨレて、ソルデマーヨとウインルキアをさらってしまったこと。審議の結果はセーフであったが、紙一重なほど。ウインルキアにいたっては、前走に続く不利の連続であった。
勝ったハンドインハンドは、そんな喧騒をよそに外を豪快に伸びての勝利だったが、ソルデマーヨとウインルキアの受けた被害はかなりなもの。ソルデマーヨは5着の権利を取っただけでも良かった。
音無師が語るには《距離も短かったかも。次走は2000にします》との事。
正月明けに馬体が減って出てきたら即、勝利かも・・・だ。

日曜阪神5R
2歳新馬
ダ1800m

デルマインドラ(3着)(牡2・栗東・友道厩舎)
(ポイント)
いい感じで4コーナーを回り、これからというラスト1ハロンあたりから内へもたれてしまい、追うどころか、体勢を維持するのがやっとと言う状態となったデルマインドラ。直線に入ってのラスト2ハロンが12.3~12.5である。そこをほとんど追えないで通過しているのだから、追えているのならもっと速く走れたはず。当然、次走はもっと粘り強くやれるはずでもあろうし、546キロの大型馬馬だけに、使った上積みもかなり大きいはずで、次走はまともならば勝てる器であろう。

日曜阪神7R
2歳500万下
芝外1600m

ダーズンローズ(3着)(牡2・栗東・橋口厩舎)
(ポイント)
ゲートはどうしたのだろう。1頭だけ遅れて、後はダッシュもついていない。ブービーから2、3馬身離れた最後方を追走。流れが遅く、4コーナーで最後尾に取り付いた。直線でのアクシデントがあった後を通過しているだけに、ロスタイムを挽回したこともあるのかも知れない。でも、ゴール前でかなりの脚を使って急追しており、距離短縮がいい方向に出ている感じは受けた。
次走がどんな競馬をしてくれるものかちょっと興味がわくものでもあった。このレースは、サトノオーといいヴィジャイといい、次走に狙える馬がワンサカいた様な気がする一戦でもあった。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。