『鞭の使用に関するガイドライン』など競走ルールの変更

トピックス

2011年1月から一部競走ルールを変更して運用することが、4日JRAより発表された。

●後検量での失格要件の変更について
前検量と後検量の差が、1kgを超えて増加した場合については、不利な条件で示した競走成績は尊重されるべきとの観点から、これを失格事由から除く(1kgを超えて減少した場合は従来どおり失格となる)。

●騎手が着用する保護ベストについて
(1)騎手がレース中に使用できる保護ベストを本会指定のデサント製保護ベストとし、
※ただし、国際協約に記載された基準に適合した保護ベストは使用可能。

(2) 保護ベストのアローワンスを国際基準の1kg(現行0.5kg)に変更したうえで、
(3) 通年の着用(夏季の着用任意期間の廃止)とする。
注) (1)については2011年3月から運用開始。

●『鞭の使用に関するガイドライン』の取扱いについて
安全な競馬及び馬の福祉の観点から、国際協約のガイドライン(2010年制定)に沿って鞭の不適切な使用を規制する。
【鞭の使用に関するガイドライン】
禁止される鞭の使用方法は以下のとおり。
a. 馬が怪我をするほど(過度に強く)鞭を使用すること。
b. 肩より上方に腕を上げて鞭を振り下ろすこと。
c. 反応(脚勢)のない馬に対し、必要以上に鞭を使用すること。
d. 明らかに着順の大勢が決した後に、必要以上に鞭を使用すること。
e. 入線後に鞭を使用すること。
f. ひばら(脇腹)へ鞭を使用すること。
g. 鞭を過度に頻発して使用すること。
h. 頭部若しくはその付近に対して鞭を使用すること。
i. 原則として鞍より前方に逆鞭で鞭を使用すること。