≪フェブラリーS≫トランセンド、ドバイへ「楽しみが広がる」

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GⅠ連覇の期待、ドバイ遠征を見据えた一戦としても注目を集めたトランセンド(牡5、栗東・安田隆厩舎)。
スタートから前走と同様にハナを主張し、逃げ込みを図ったが3コーナー付近から、マチカネニホンバレにピッタリとマークを受ける厳しい展開。 直線に向いて、一時はマチカネに差しきられるかと思いきや、そこから盛り返すと、後続とのリードをジリジリ広げ、見事GⅠ連勝を達成した。

「これまでの1800mとは違い、ちょっと短い距離。先頭に立つまで戸惑いが感じられた。それに、終始、突かれる展開で、馬にもプレッシャーがかかっていたね。
最後まで我慢できるか、道中は不安もよぎった。それを難なく凌ぎ切り、負けられない一戦を飾れてホッとしているよ。まだ遊び遊び走る面があるし、好位に控えたくても、もまれ弱い現状。課題が残されたぶん、成長の余地もたっぷりあるからね。次の目標に向け、楽しみが広がるよ」と、今週の騎乗は、この一鞍の騎乗に集中した藤田伸二騎手

涙の厩舎初GⅠ制覇となったJCダートに続いての連覇となった安田隆行調教師は、共同会見にて「ホッとしました」と第一声。
また、今後の目標についても「選出されているドバイのゴドルフィンマイルに向かいたいと思いますが、藤田君とも話していて、もうちょっと距離があった方がいいという事ですので、(この勝利で)ドバイWC(AW2000m)に選ばれれば、そちらに向かいたいと思います」と先を見据えた。この勝利で正真正銘の新たなダート王者に君臨したトランセンドが、世界の舞台で更なる躍進を目指す。

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