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-大阪杯他-平林雅芳の目
2011/4/5(火)
日曜阪神11R
大阪杯(GⅡ)
芝2000m
勝ちタイム1.57.8(レコード)
勝ち馬:ヒルノダムール(牡4、栗東・昆厩舎)
※やっぱり差してこそ!ヒルノダムール重賞初制覇!!
やっぱり最強4歳世代である。それも59キロを背負っているGⅠ馬ではなく、これから追いつけ追い越せの馬たちである。ハナ差を制したのはヒルノダムール。しかしゴールの少し前で見ている私には外のダークシャドウが出た様に見えたのだが、検量室前に到着したら、ヒルノダムール陣営が勝利を確信してニコヤカに1着の枠場で待っていた。それにしても《ヒルノダムールが初重賞勝ち?》だったと思った人は私だけではないだろう。それほどにどこでも堅実に走っていた馬である。これでまた前進していくことだろう。
パドックで見ていて、今回のキャプテントゥーレは少し小さく見えて仕方ない。前回の中山の時の方が良く見えたものであった。エイシンフラッシュは相変わらず好馬体。ダノンシャンティは少しイライラしているなと感じる。そしてオッズ板を見上げて1番人気はヒルノダムールなんだと気がつく。返し馬を入念に見ても、キャプテントゥーレの印象は変わらない。《単騎逃げなんだが…》と。スタンド前のゲートインが始まった。自分の場所からちょうど前扉が見える。ダノンシャンティが、中で前ガキをしているのが見えた。そしてゲートが開いた。キャプテントゥーレが出て行く。内でリディルも好スタートで前に出て行った。
後でパトロールビデオで見て判ったのだが、ヒルノダムールはゲートを少しヨロけて出ていた。今日は五分に出ていた隣のドリームジャーニーの前に入ってしまう。結局、ドリームジャーニーはやっぱり最後方からの競馬。ヒルノダムールはその後にすぐ順位を上げて行った。キャプテントゥーレの逃げは誰しもが判るもの。後はそれを追走していく馬が誰かだ。スッと岩田Jのトーホウアランが追いかけて行った。内でリディルが掛かり気味となって行きたがっている。
1コーナーを過ぎて2コーナーを回り、向こう正面へと出た。けっこう縦長の隊列となっているが、一番後ろがダノンシャンティ。それも前の馬から1馬身後ろ開けている。先頭のキャプテントゥーレは軽快に逃げているが、2番手トーホウアランが1馬身あるかないかの差でピッタリ追走してきている。3番手のナニハトモアレが追いどおしの手応えで、前の2頭から少し離れだす。
3コーナーを過ぎて、前の2頭は少し後続との差を広げた感じとなる。内の5番手をリディル、その後ろにヒルノダムールが続き、真後ろの外めにエイシンフラッシュがいる。
4コーナーが近づくと、前の2頭に急接近してきた馬群。最後方のダノンシャンティが前のヒカルカザブエをかわして外へ出して来た。
4コーナーのカーヴを回って直線に入ってきた。もう一度後ろを少し離し気味となったキャプテントゥーレ。2番手のトーホウアランが一杯となる。その内からリディルが2番手に上がる。中にトーホウアランを挟んで、ヒルノダムールも前へと出てきた。残り300のオレンジ棒を過ぎる。粘る、ねばるキャプテントゥーレ。リディルをかわしてヒルノダムールが2番手に上がり、その外からはエイシンフラッシュが猛然と上がって来ている。
1ハロンを過ぎて、まだ先頭は白い馬体。そのまま粘るのかと思った瞬間にヒルノダムールが並び、先頭に出た様子。その時に外から、ダークシャドウが、エイシンフラッシュの外から猛然と前へ出てきた。福永Jの左ステッキが飛んでまた伸びる勢いで、ヒルノダムールの真横に並んでゴールに入った。
その2頭の中にエイシンフラッシュ。ダークシャドウの外にはダノンシャンティも急接近して来ていた。キャプテントゥーレは内で小差の5着。タッチミーノットが猛追して、差のない6着に来ていた。ドリームジャーニーはこの展開でいつもの末脚が見られなかった。
流れを見ると、1000メートル通過のハロンからずーっと11秒台のラップが続いている。最後の1ハロンが12.2。これは仕方がない数字である。そんな速い流れを演出しながらのキャプテントゥーレを、やや小さく見えるなんて評価は当たらないだろう。
ヒルノダムールは、今回は本来の自分の競馬に徹して勝利とした。いつもなら内にもたれたりしているのも、今回は見せなかったと思う。
そしてダークシャドウ。元々能力はある馬と見ていた馬。大幅馬体減だが、そんな感じもせず。やはりいい脚を使う。
エイシンフラッシュも、復調気配ありあり。そしてダノンシャンティ。あの位置からよくここまで届くといった程に、ゴール前では来ている。持っている脚は半端ではない馬。マイルCあたりでは頂点まで行くのではないかと思える復活の脚だった。
日曜阪神12R
ダービー卿CT(GⅢ)
芝外1600m
勝ちタイム1.33.3
勝ち馬:ブリッツェン(牡5、美浦・二ノ宮厩舎)
※綺麗に逃げ切ったブリッツエン。重賞初制覇!
ゴール前で見ていても、本当に際どい勝負となっていたもの。どうしても武豊Jの馬を目で追いながらのゴール前だったが、スマートステージは届いていない様に見えた。逃げたブリッツエンがそのまま押し切りそうだったが、ゴール寸前でライブコンサートがかなりの勢いで迫った。しかし、ハナ差届かず。関東馬がマイルまでは本当に強いと古馬戦線で思うとおりに、ここも関東馬が勝ち上がった。
しかし福永Jは凄い、昨日の土曜は2鞍あった重賞を制覇。それが数十年ぶりの快挙だったらしいが、今日も産経大阪杯がハナ負け。そしてここも同体ぐらいの寄せであった。まったく、ただ今絶好調と言える活躍ぶりであった。
馬場の良い阪神競馬場。内からスッとブリッツェンが出て行く。すんなりと絡まれずに先手を取って行く。2番手に岩田Jのダイシングロウ。3番手にコスモセンサーと続くが、淡々と流れて行く。ライブコンサートがその後につけていた。人気のキングストリートは、中団より少し後ろの外め。しかし、何か行きっぷりに今ひとつガツンと来るものがない。枠なりの感じで、内めの馬がけっこういい感じで行っている。
そのまま直線へと入って来た。前が速くないだけに、終いもそう止まっていない。後続馬がドドッとは接近してかわして行く勢いにはない。最後の最後になって、ゴール前で急接近して来た。
何とか逃げ切ったブリッツェン。このクラスで1000メートルの通過が59.4は速くない。最後の1ハロンも阪神の坂があってのもので、11.9は止まっていない。ライブコンサートもキョウエイストームもスマートステージも良く伸びて来てはいるが、ここはブリッツエンのひとり旅をさせ過ぎたようだ。それと目についたのがスピリタスである。まだ馬体は冬毛が抜けきらず、決していい頃の感じではなかった様に見えたが、直線で枠なりの最内を通っていたのだが、前が壁になるのを判断して外めに出していった。それがこの上がりの競馬だけに、バラけず。最後の最後まで、気持ち良く脚を使う事が出来なかったが、それでもコンマ3差に入った。脚を全開に出来ずにこの差。次走はこの馬かと思えたものだ。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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