1着 アパパネ(蛯名騎手)
「自分で競馬をつくり、堂々と勝ち切れた。価値ある勝利だと思う。ブエナビスタが相手でも、能力を発揮できれば打ち負かせると自信を持っていたし、受けて立つ気持ちで臨んだよ。
これまでの3冠牝馬は古馬になって結果が出ていなかったが、この馬の場合はさらに成長した姿を披露できた。本当に頭が下がるね。外枠など克服しなければならない条件もすべてクリアしてくれた。
マイラーズCで我慢させたことがここにつながり、道中は折り合いが付いた。最後は絶対にブエナビスタがやってくると思っていた。そのとおりに迫られ、こちらも苦しかったけど、追う相手も苦しいはず。こちらが信じていたとおり、馬もあきらめずによく凌いでくれたよ。アパパネは最高にかわいい馬。たっぷりほめてあげてほしいね」

(国枝栄調教師)
「ほっとしたというのがいまの心境です。追い切りに跨ったジョッキーは懸念材料も感じていたみたいだけど、いい動きを見せていたし、調教後も問題なし。いい状態で送り出せたと思います。

古馬になっての活躍を期待されるなか、マイラーズCでいいスタートが切れ、まずは安心しましたが、今回は一流の牡馬と渡り合ってきた昨年の年度代表馬が相手。終いの脚は桁違いですからね。正直、善戦してくれればという気持ちでした。ただ、こちらも1年前のオークスより20キロも体重が増えていて、まだ成長しているのがすごい点。本当に頼もしい馬です。我々にバタバタするなと言っているようですね。
外枠を引き当てましたが、ピンクカメオがNHKマイルに勝ったときも同様。そう気にしませんでしたよ。ゲート内でも大人しく、普通にスタートが切れました。先行勢が止らない馬場ですし、ブエナビスタより前で運ぶのが作戦。マークされながら、直線はよく伸びてくれましたね。ゴール前は持ちこたえてほしいと念じていました。
回復具合を見てからですが、次走は同じ東京のマイル、安田記念になります。さらに上を目指し、がんばってほしいですよ」



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