≪東京ダービー≫川島正行調教師「スターホースになれる」

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月曜日から地方各地の競馬場で始まったダービーウィーク。この日で3日目を迎えたが、前2日間の各地で人気馬が期待を裏切る結果。
羽田盃で2着に1.4秒差もの大差をつけたクラーベセクレタにこそ、そのまさかはないと思われたが、発走前の馬体重は前走比マイナス9キロの456キロ。
大型馬ではないこの馬にとって、決して好材料とはいえない、馬体減だっただろう。「牧草ばかり食べて、穀類を食べなかったから、心配な面はあった」と胸の内を明かしてくれたのは、管理する川島正行調教師

レースでも、前を行く3頭を第2集団の外目から見る形で追走。向こう正面から、いざ進出するというところで、後方から同厩のファジュルが一気にマクって進出。
それに続くように後続もスパートをかけると、4コーナー出口では他馬と併せる形。最後は手応えよく抜け出して、後続の追撃を振り切ったが、これまでとは一転して苦戦を強いられながらの2冠達成となった。
「あそこ(3コーナーで)で一気に来られるとは計算外でした。今日は砂をかぶると嫌がるところもあったし、やっぱり、ダービーは魔物が住んでいるレース。甘くはないですね」とは戸崎圭太騎手

しかし、5月5日のかしわ記念を皮切りに、羽田盃、東京プリンセス賞、大井記念と、南関東重賞を総なめにしてきた「戸崎×川島ライン」の勢いはとどまることを知らなかった。
更にクラーベセクレタも、南関東転入後、5戦5勝の実績で牡馬クラシックもこれで2冠。牝馬によるクラシック2冠は、あのロジータ以来の快挙となった。
「ロジータに匹敵するようなスターホースになれる素質はあるよね。力はあるんだから、そこにぶつけないとしょうがないよ」と川島正行調教師が語れば、戸崎騎手も「センスを活かして勝負したい」と次走を見据えた。
勿論、その次なる目標は7月13日のジャパン・ダート・ダービー(Jpn1)。南関東を代表する超強力タッグの勢いで、次は中央勢を迎え撃つ。

【ロジータとは…】
牝馬ながら、1989年に羽田盃、東京ダービー、東京王冠賞を制して3冠達成。また、同年の暮れの東京大賞典も快勝。年が明けて、ラストランとなった川崎記念では8馬身差の圧勝劇で、競走馬としての人生に幕を閉じた。
また、引退後も、イブキガバメント、カネツフルーヴ、アクイレジアなどの活躍馬を多数輩出。競走馬としても、繁殖牝馬としても抜群の実績を残し、地方競馬の名牝の象徴的存在として記憶されている。

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