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シェアースマイル、6馬身のぶっちぎり!《平林雅芳 2歳観戦記》
2011/6/28(火)
土曜阪神5R
2歳新馬
ダ1200m
勝ちタイム1.14.2
ローレルボルケーノ(牡2、父ファスリエフ・栗東、山内厩舎)
パドックで1頭が鳴き出せば他の馬も一斉に鳴き出す、そんなシーンがあった。まだまだ可愛い幼い2歳馬たちばかりである。体型もまだまだといった感じが目立つ新馬戦だ。
前半を36.4とユッタリの逃げを展開した1番人気のストリートハンターを捕えたのはローレルボルケーノ。パドックからしっかりした体の造りは目立っていて、仕上がり度合も良く見えた馬。流れの分でタイムの遅さは仕方なし。追われてから良さを出したと馬と思えるデビュー戦であった。
ジャストザブレインがダッシュが今ひとつだった。内から押してストリートハンターが出て行く。それを追う様にサハラブレイヴもついて行く。その1馬身後ろにローレルボルケーノが追走する。直後の内めをエーシンビューティが続き、外めをタイキベイビーとシゲルカボスの⑧枠両頭が続く。出が悪かったジャストザブレインは、ブービーから4、5馬身離れたドンジリを追走だ。
4コーナー手前の3ハロン標識では、前3頭が半馬身ずつ外へと続く形となる。その3頭を見る形で、インコースの絶好位にエーシンビューティが待ち構えている構図となっている。
直線に入って来た時には、前3頭はほぼ横並び。最内の経済コースを回ったエーシンビューティも、逃げたストリートハンターの真後ろの2馬身ぐらいにいる。
残り1ハロン標識を過ぎる前あたりで、先頭のストリートハンターが追い出す。その外にローレルボルケーノが並んでの追い出しとなる。サハラブレイヴはその2頭から離れだす。エーシンビューティがそのサハラブレイヴをかわそうと追うが、差が詰まらない。
前2頭の追い合いとなったゴール前。ジワジワと外のローレルボルケーノが前へと出だして、ゴールでは半馬身の差となっていた。3着には何とかサハラブレイヴが、追うエーシンビューティを振り切って入っていた。そこからかなり離れてタイキベイビーが5着。ジャストザブレインは最後方追走も、コーナーワークも下手な感じで、結局は前の馬をも抜くことも出来ず。最後の1ハロンが13.7とかかる結末となった新馬戦であったが、渋太く前を追い詰めて行ったローレルボルケーノがデビュー勝ちとなった。
ゆったりとした流れを演出した岩田Jのストリートハンターだったが、内へもたれた分だけの負けか。流れが遅かっただけにタイム的には平凡。ローレルボルケーノは、毎週の調教で一杯に追われているのが良く、追い合いとなってその効果を出していた様子である。
土曜函館5R
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.10.6
ナイスヘイロー(牡2、父キングヘイロー・栗東、目野厩舎)
小回りコースのわりに、まだ逃げ切りがなかった函館の新馬戦。だが今回は大外枠から猛ダッシュで出て行ったナイスヘイローが、後続に馬体を並ばせずに逃げきり勝ちとなった。ゴールまでの最後の2ハロンを11.2~11.7と、終いに二の脚を使う感じでの押し切り劇。2着はマイネルアダマス。結局は行った行ったの結末であった。
大外のナイスヘイローが、やや上へ飛び上がる様なゲートの出で、その内めのガルディアンが一番速いゲートの出。しかし外枠2頭のダッシュ力の方が速い。マイネルアダマスが前かと思えたが、外のナイスヘイローが押して押して前へと出て行く。
1ハロンを過ぎたあたりで、その⑧枠のピンク帽が内ラチ沿いを進む。その後ろにはホープマイスターとガルディアンが並んで追走だ。
2ハロンぐらい行ったところで、先頭のナイスヘイローが2馬身ぐらいのりードを取って行く。2番手マイネルアダマスがガッチリと抑えている。いつでも前をかわせるぐらいの感覚だったのかも。
3ハロンを35.7と、マイペースな流れで行っているナイスヘイロー。4コーナーを回る手前では、その2番手のマイナルアダマスが半馬身後ろと並びかける勢いで来る。後続は少し離れて、3馬身ぐらいでホープマイスター、ガルディアンが追っつけながらの追走である。
カーヴを回って真っ直ぐに向いた時にはマイネルアダマスも並んで、前を捕まえたと思ったかも知れない。そこから追い出したナイスヘイロー。一番接近したのが半馬身ぐらいか、後は少しずつ離していってのゴール。
3着には内ラチ沿いを追い上げて来たアイムユアーズが、ホープマイスターの外へ出してからの伸びがなかなか良く、前を行くマイネルアダマスにまで半馬身と迫ってのゴールであった。
ナイスヘイローは、一杯に追われたのが今週のウッドチップコースでの半マイル53.3だけ。あとは先週の芝コースでも馬なりでの調整だが、そのタイムも64秒台とまずまず。馬体も446キロと、仕上がりの良さはあったはず。
貯め逃げの感じでの前半35.7で上がりが34.9と、フィニッシュも決めてきた。
武英Jが付きっきりでケイコを付けていた馬。そこらも大きな持ち味となっていた様子。1番人気のアイムユアーズの脚がなかなか目立った一戦でもあった。
日曜阪神5R
2歳新馬
芝1400m
勝ちタイム1.22.5
ニンジャ(牡2、父グラスワンダー・栗東、宮厩舎)
ゴール前では手綱を絞るだけで、ステッキも使ってない勝ち方のニンジャ。3番手を、それこそ忍者の様に気配を消して追走。直線では早くも逃げたピエナアプローズの外へ出てきて一気にかわして脚を伸ばして行った。そんな完璧な勝ち方であった。
火曜の朝、宮調教師に《伊賀?甲賀?》と聞いたら《甲賀忍者屋敷のそばに牧場があるんですから、甲賀忍者でしょう》と明快な答えが返ってきた。これには聞いたこちらもビックリした思いであった。
馬が3頭、ピエナアプローズにディープインパクトの子供アルアマーナ。そして圧倒的人気のエーシンエムディーである。アルアマーナは410キロであるが、ピエナアプローズとそう背丈は変わらない。なるほど須貝師が言うように《筋肉が重くしっかりついているんです》の言葉の意味が良く判る。
返し馬で、エーシンセムディーはかなり大飛び過ぎる程のフットワークが気になった。
スタートは、外からエーシンエムディーが真っ先に飛び出す。ニンジャも悪くないスタートだ。内からピエナアプローズがダッシュがついて前へと出てきた。外のエーシンエムディーと並んで先頭を行くが、2ハロンを過ぎたあたりで前へと出てペースを造って行く。
3番手に内からシゲルコウギョクが出て来てニンジャと並んで進む。その後ろにサクラルモンドにアルアマーナが続く流れだ。
そのままの体勢で1ハロンを通過。前半3ハロンが35.5とマズマズのペース。4コーナーに入る800メートルの標識を通過する時には、後続もかなり接近。しかし3番手のニンジャの手応えが持ったままで目立つものだ。
カーヴを回って直線に向いた時には、ピエナアプローズにエーシンエムディーが馬体を並び加減で入って来て、その直後にニンジャだ。
残り300のオレンジ棒を過ぎるあたりで、ステッキを3頭ともが使い出す。外のニンジャの勢いが違っている。少し内にもたれながらも、先頭のピエナアプローズの前へと出て行く。後は内へもたれるのを矯正しながらのゴールで、ステッキは使ってなかったはず。2着もピエナアプローズで、3着エーシンエムディーには1馬身以上の差であった。
2着と負けた武豊Jが《勝った馬は強かったよ~》と言う。宝塚記念の日にその歴代勝ち馬のグラスワンダーの子供が勝利を挙げる。何か、馬は歴史を知っているのだろうか?と思える強いデビュー勝ちであった。
甲賀流忍者は、なかなかの手練れ者である。次走が待ち遠しいものである。
日曜函館5R
2歳新馬
ダ1000m
勝ちタイム1.00.0
シェアースマイル(牝2、父プリサイスエンド・美浦、栗田徹厩舎)
ゲートの出はそんなに速くなかったが、その後の二の脚の速さで前の馬の間を抜いて前へと出て行ったシェアースマイル。結局は、その後は誰にも並ばせずでの逃亡劇。直線に入って残り1ハロンあたりでは追ってこそいたが、最後は流し気味のゴール。2歳馬でこの1分ジャストの勝ち時計は秀逸なものと言える。6馬身のぶっちぎりであった。
関東圏と言うのか、新馬戦も関西馬の参戦が少ない。ここも6頭のうち5頭が関東馬で、関西馬はハマノヴィグラスただ1頭であった。そのハマノヴィグラスも悪くないゲートの出であったが、プレシャスストーンがいいスタート。これがハナかと思って見ていると、シェアースマイルが押して押してダッシュを利かせて出て行く。
1ハロンを過ぎたあたりからはもう楽な先行となり、単騎で先頭を行く。後ろに1馬身から2馬身まで行かないぐらいの間隔で行く。その2番手がプレシャスストーンだったのが内からハマノヴィグラス、後ろからディアジーローズの勢いに飲みこまれそうになっていく。
3ハロン標識手前では、先頭のシェアースマイルが息を貯めていたのか、後続との差が少し狭まっていく感じ。4コーナーのカーヴに入る時は、先頭が1頭で後ろが3頭並ぶ体勢となる。内からハマノヴィグラス、中プレシャスストーン。外にディアジーローズとなって直線に入って来る。
直線に入ってすぐに先頭のシェアースマイルが右の肩ムチでゴーサインを出し始めた。
残り1ハロンではまだ2馬身もない2番手との差。その2番手はプレシャスストーンが脱落で、ディアジーローズとハマノヴィグラスの追い合いとなってきた。
前はもう完全にシェアースマイルの独走劇。4馬身、5馬身と何もせずに差が開いていく。最後は手綱を何も動かさずのゴールとなった。
2着に6馬身。その2着争いは、外のディアジーローズが僅か半馬身前に出てゴール。3着ハマノヴィグラス。この2頭でも走破時計は1.01.0と1.01.1と、普通なら勝ち時計であろう。
それだけ勝ったシェアースマイルのダート能力が高いと言える。ケイコは函館に入ってきてからのタイム表示だけ。美浦では時計は出してきていない。486キロもある体で、牝馬で小柄な仕上がりとかのイメージとはまるで違う。この後でダートの1勝クラスの番組なんてなかなかないだろうし、芝でどれだけ走るのか見てみたいものでもある。
何せ、勝ち馬だけが強烈な印象に残った一戦でもあった。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
2歳新馬
ダ1200m
勝ちタイム1.14.2
ローレルボルケーノ(牡2、父ファスリエフ・栗東、山内厩舎)
パドックで1頭が鳴き出せば他の馬も一斉に鳴き出す、そんなシーンがあった。まだまだ可愛い幼い2歳馬たちばかりである。体型もまだまだといった感じが目立つ新馬戦だ。
前半を36.4とユッタリの逃げを展開した1番人気のストリートハンターを捕えたのはローレルボルケーノ。パドックからしっかりした体の造りは目立っていて、仕上がり度合も良く見えた馬。流れの分でタイムの遅さは仕方なし。追われてから良さを出したと馬と思えるデビュー戦であった。
ジャストザブレインがダッシュが今ひとつだった。内から押してストリートハンターが出て行く。それを追う様にサハラブレイヴもついて行く。その1馬身後ろにローレルボルケーノが追走する。直後の内めをエーシンビューティが続き、外めをタイキベイビーとシゲルカボスの⑧枠両頭が続く。出が悪かったジャストザブレインは、ブービーから4、5馬身離れたドンジリを追走だ。
4コーナー手前の3ハロン標識では、前3頭が半馬身ずつ外へと続く形となる。その3頭を見る形で、インコースの絶好位にエーシンビューティが待ち構えている構図となっている。
直線に入って来た時には、前3頭はほぼ横並び。最内の経済コースを回ったエーシンビューティも、逃げたストリートハンターの真後ろの2馬身ぐらいにいる。
残り1ハロン標識を過ぎる前あたりで、先頭のストリートハンターが追い出す。その外にローレルボルケーノが並んでの追い出しとなる。サハラブレイヴはその2頭から離れだす。エーシンビューティがそのサハラブレイヴをかわそうと追うが、差が詰まらない。
前2頭の追い合いとなったゴール前。ジワジワと外のローレルボルケーノが前へと出だして、ゴールでは半馬身の差となっていた。3着には何とかサハラブレイヴが、追うエーシンビューティを振り切って入っていた。そこからかなり離れてタイキベイビーが5着。ジャストザブレインは最後方追走も、コーナーワークも下手な感じで、結局は前の馬をも抜くことも出来ず。最後の1ハロンが13.7とかかる結末となった新馬戦であったが、渋太く前を追い詰めて行ったローレルボルケーノがデビュー勝ちとなった。
ゆったりとした流れを演出した岩田Jのストリートハンターだったが、内へもたれた分だけの負けか。流れが遅かっただけにタイム的には平凡。ローレルボルケーノは、毎週の調教で一杯に追われているのが良く、追い合いとなってその効果を出していた様子である。
土曜函館5R
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.10.6
ナイスヘイロー(牡2、父キングヘイロー・栗東、目野厩舎)
小回りコースのわりに、まだ逃げ切りがなかった函館の新馬戦。だが今回は大外枠から猛ダッシュで出て行ったナイスヘイローが、後続に馬体を並ばせずに逃げきり勝ちとなった。ゴールまでの最後の2ハロンを11.2~11.7と、終いに二の脚を使う感じでの押し切り劇。2着はマイネルアダマス。結局は行った行ったの結末であった。
大外のナイスヘイローが、やや上へ飛び上がる様なゲートの出で、その内めのガルディアンが一番速いゲートの出。しかし外枠2頭のダッシュ力の方が速い。マイネルアダマスが前かと思えたが、外のナイスヘイローが押して押して前へと出て行く。
1ハロンを過ぎたあたりで、その⑧枠のピンク帽が内ラチ沿いを進む。その後ろにはホープマイスターとガルディアンが並んで追走だ。
2ハロンぐらい行ったところで、先頭のナイスヘイローが2馬身ぐらいのりードを取って行く。2番手マイネルアダマスがガッチリと抑えている。いつでも前をかわせるぐらいの感覚だったのかも。
3ハロンを35.7と、マイペースな流れで行っているナイスヘイロー。4コーナーを回る手前では、その2番手のマイナルアダマスが半馬身後ろと並びかける勢いで来る。後続は少し離れて、3馬身ぐらいでホープマイスター、ガルディアンが追っつけながらの追走である。
カーヴを回って真っ直ぐに向いた時にはマイネルアダマスも並んで、前を捕まえたと思ったかも知れない。そこから追い出したナイスヘイロー。一番接近したのが半馬身ぐらいか、後は少しずつ離していってのゴール。
3着には内ラチ沿いを追い上げて来たアイムユアーズが、ホープマイスターの外へ出してからの伸びがなかなか良く、前を行くマイネルアダマスにまで半馬身と迫ってのゴールであった。
ナイスヘイローは、一杯に追われたのが今週のウッドチップコースでの半マイル53.3だけ。あとは先週の芝コースでも馬なりでの調整だが、そのタイムも64秒台とまずまず。馬体も446キロと、仕上がりの良さはあったはず。
貯め逃げの感じでの前半35.7で上がりが34.9と、フィニッシュも決めてきた。
武英Jが付きっきりでケイコを付けていた馬。そこらも大きな持ち味となっていた様子。1番人気のアイムユアーズの脚がなかなか目立った一戦でもあった。
日曜阪神5R
2歳新馬
芝1400m
勝ちタイム1.22.5
ニンジャ(牡2、父グラスワンダー・栗東、宮厩舎)
ゴール前では手綱を絞るだけで、ステッキも使ってない勝ち方のニンジャ。3番手を、それこそ忍者の様に気配を消して追走。直線では早くも逃げたピエナアプローズの外へ出てきて一気にかわして脚を伸ばして行った。そんな完璧な勝ち方であった。
火曜の朝、宮調教師に《伊賀?甲賀?》と聞いたら《甲賀忍者屋敷のそばに牧場があるんですから、甲賀忍者でしょう》と明快な答えが返ってきた。これには聞いたこちらもビックリした思いであった。
馬が3頭、ピエナアプローズにディープインパクトの子供アルアマーナ。そして圧倒的人気のエーシンエムディーである。アルアマーナは410キロであるが、ピエナアプローズとそう背丈は変わらない。なるほど須貝師が言うように《筋肉が重くしっかりついているんです》の言葉の意味が良く判る。
返し馬で、エーシンセムディーはかなり大飛び過ぎる程のフットワークが気になった。
スタートは、外からエーシンエムディーが真っ先に飛び出す。ニンジャも悪くないスタートだ。内からピエナアプローズがダッシュがついて前へと出てきた。外のエーシンエムディーと並んで先頭を行くが、2ハロンを過ぎたあたりで前へと出てペースを造って行く。
3番手に内からシゲルコウギョクが出て来てニンジャと並んで進む。その後ろにサクラルモンドにアルアマーナが続く流れだ。
そのままの体勢で1ハロンを通過。前半3ハロンが35.5とマズマズのペース。4コーナーに入る800メートルの標識を通過する時には、後続もかなり接近。しかし3番手のニンジャの手応えが持ったままで目立つものだ。
カーヴを回って直線に向いた時には、ピエナアプローズにエーシンエムディーが馬体を並び加減で入って来て、その直後にニンジャだ。
残り300のオレンジ棒を過ぎるあたりで、ステッキを3頭ともが使い出す。外のニンジャの勢いが違っている。少し内にもたれながらも、先頭のピエナアプローズの前へと出て行く。後は内へもたれるのを矯正しながらのゴールで、ステッキは使ってなかったはず。2着もピエナアプローズで、3着エーシンエムディーには1馬身以上の差であった。
2着と負けた武豊Jが《勝った馬は強かったよ~》と言う。宝塚記念の日にその歴代勝ち馬のグラスワンダーの子供が勝利を挙げる。何か、馬は歴史を知っているのだろうか?と思える強いデビュー勝ちであった。
甲賀流忍者は、なかなかの手練れ者である。次走が待ち遠しいものである。
日曜函館5R
2歳新馬
ダ1000m
勝ちタイム1.00.0
シェアースマイル(牝2、父プリサイスエンド・美浦、栗田徹厩舎)
ゲートの出はそんなに速くなかったが、その後の二の脚の速さで前の馬の間を抜いて前へと出て行ったシェアースマイル。結局は、その後は誰にも並ばせずでの逃亡劇。直線に入って残り1ハロンあたりでは追ってこそいたが、最後は流し気味のゴール。2歳馬でこの1分ジャストの勝ち時計は秀逸なものと言える。6馬身のぶっちぎりであった。
関東圏と言うのか、新馬戦も関西馬の参戦が少ない。ここも6頭のうち5頭が関東馬で、関西馬はハマノヴィグラスただ1頭であった。そのハマノヴィグラスも悪くないゲートの出であったが、プレシャスストーンがいいスタート。これがハナかと思って見ていると、シェアースマイルが押して押してダッシュを利かせて出て行く。
1ハロンを過ぎたあたりからはもう楽な先行となり、単騎で先頭を行く。後ろに1馬身から2馬身まで行かないぐらいの間隔で行く。その2番手がプレシャスストーンだったのが内からハマノヴィグラス、後ろからディアジーローズの勢いに飲みこまれそうになっていく。
3ハロン標識手前では、先頭のシェアースマイルが息を貯めていたのか、後続との差が少し狭まっていく感じ。4コーナーのカーヴに入る時は、先頭が1頭で後ろが3頭並ぶ体勢となる。内からハマノヴィグラス、中プレシャスストーン。外にディアジーローズとなって直線に入って来る。
直線に入ってすぐに先頭のシェアースマイルが右の肩ムチでゴーサインを出し始めた。
残り1ハロンではまだ2馬身もない2番手との差。その2番手はプレシャスストーンが脱落で、ディアジーローズとハマノヴィグラスの追い合いとなってきた。
前はもう完全にシェアースマイルの独走劇。4馬身、5馬身と何もせずに差が開いていく。最後は手綱を何も動かさずのゴールとなった。
2着に6馬身。その2着争いは、外のディアジーローズが僅か半馬身前に出てゴール。3着ハマノヴィグラス。この2頭でも走破時計は1.01.0と1.01.1と、普通なら勝ち時計であろう。
それだけ勝ったシェアースマイルのダート能力が高いと言える。ケイコは函館に入ってきてからのタイム表示だけ。美浦では時計は出してきていない。486キロもある体で、牝馬で小柄な仕上がりとかのイメージとはまるで違う。この後でダートの1勝クラスの番組なんてなかなかないだろうし、芝でどれだけ走るのか見てみたいものでもある。
何せ、勝ち馬だけが強烈な印象に残った一戦でもあった。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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