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-神戸新聞杯-平林雅芳の目
2011/9/27(火)
日曜阪神11R
神戸新聞杯(GⅡ)
芝外2400m
勝ちタイム2.28.3
オルフェーヴル(牡3、父ステイゴールド・栗東・池江厩舎)
秋緒戦も盤石の構え。オルフェーヴル、菊へ好発進!!
スタートを有力馬の中では一番に飛び出したオルフェーヴル。いつもより前での位置取りだ。ウインバリアシオン、フレールジャック、ショウナンマイティと、測ったように縦一列に等間隔で進む。その体勢で4コーナー手前まで続く。
カーヴの手前でウインバリアシオンが外から馬体を並ばせにいくが、先に動いたのがオルフェーヴルの方。その時が一番接近した時間、後はダービーの差よりまだ広がる着差となってのゴール。ダービー時よりさらにパワーアップした感じさえするオルフェーヴルであった。
3冠も完全に視野に入ってきた感じであったし、鞍上池添Jのインタビューも自信がうかがえるものでもあった…。
いつも阪神競馬場では同じ場所、同じポイントで馬体を見れるパドックである。角居勢と北海道で使ってきた2頭が馬体が減っていたが、後は大体馬体増の数字。しかし見た目にも細くも太くも映らない。確かにオルフェーヴルは立派になった感じはあるが、太いとは思わない。ショウナンマイティとフレールジャックが、ややうるささを見せたりしていたが、まずまず全体に落ちついたパトックの周回であった。返し馬でも各馬がいい感じで入っていった。
そしてゲートイン、一番先に出たのがスマートロビン。どの馬が行くのかの展開だったが、どうやら先手で行く様だ。そしてオルフェーヴルも好発で前に位置していく。スマートロビンの後ろを角居勢が固める。ステラロッサが枠順どおり前に出て行くが、その外をイグアスが行き、ダノンミル、そしてオルフェーヴルである。
1コーナーを回って行くが、スマートロビンが3馬身ぐらいと少し後ろを離し気味で行く。イグアス、ステラロッサと続くが、ダノンミルの後をオルフェーヴル、その真後ろをウインバリアシオン、またその真後ろをフレールジャック、そしてその真後ろをショウナンマイティがと縦に1馬身ずつの間隔で続いていく。
向こう正面に入ってますますスマートロビンと2番手が離れるが決して流れは速いとは思えぬもの。角居勢が続いてオルフェーヴルの後ろがまた少し離れているが順番は先ほどのままで変わらない。最後方のカーマインまでかなりの差があるのだが本当にユッタリと流れて行く。3コーナーへ入るあたりで場内アナウンスが『1000メートルが63秒5です』と遅い流れを指摘する。しかし誰も動かず淡々と流れていく。後続もほとんど動けないのか今いる位置から動かないまま外回りコースへと入って行く。
4コーナー手前で、ウインバリアシオンがそれまでのオルフェーヴルとの差から詰めて行こうと外へと併せに行くが、同じ時間にオルフェーヴルも動きだし、結局は馬体は併せられないでカーヴへと入ってくる。
もうオルフェーヴルの方が先に仕掛けて前へと出て行った。先頭のスマートロビンは内ラチ沿いを粘っているが、その外めを一気に出て行って横位置で並ぶぐらいの勢いである。この瞬間が10.6の超速ラップを刻んでいる時である。後続が一瞬ついて行けなくなったものである。そのリードをそのままで、もう残り1ハロンを先頭気味となってゴールを目指して行った。
ウインバリアシンは、一瞬で出来てしまった差を詰めたいが、思うように詰まっていかない。同じような脚色でゴールへと向かう。
外めではフレールジャック、ショウナンマイティが追っているが、なかなか差が詰まっていかない。内でスマートロビンが粘ろうとしているところをフレールジャックが交わして3番手。ショウナンマイティはその少し後をスマートロビンに届かないまま5着での入線であった。
上がりの800メートルが11.9~11.2~10.6~11.8であった。最後の2ハロンはほとんどオルフェーヴルが刻んだものであろう。
ダービーの時の着差からさらに広がった今回。この馬を後ろから差す馬が出てくるのだろうか。そんな切れと持続性を持ったオルフェーヴルであった。
秋緒戦が一番の懸念材料であったはず。インタビューで池添Jが《まだ4コーナーで外へ出て行き気味だし、直線でも内へ行きかげんとまだまだな面があります》と言っていたが、ほとんど満足気な表情でもあった。
今回が一番ウインバリアシオンには負かせられるチャンスかと中間のケイコを見ていて思ったものだが、相手の牙城はなかなか手強かった感じ。
松永昌師が大勢の報道陣を連れて歩いて引き上げていったが、《完敗やね~》とサバサバした表情で通り過ぎていった。これがこのレースを全て物語っていた。
後はセントライト記念組がどれだけの勢いを持っているかだが、今のオルフェーヴルには敵う馬はいないのではないかと思える。それがトライアル戦の神戸新聞杯を終わっての正直な感想である。
7頭目の3冠馬誕生のシーンをまたこの目で見られそうな、淀の10月23日となりそうである。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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