専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
新千直の鬼!?
2016/8/11(木)
どうも!美浦の古川です。
夏の新潟開幕前の「四方山話」で新潟芝直線1000m戦、いわゆる“千直競馬”の話をしたが、この2週間で驚きの結果が出ている。
以前は村田一誠騎手や西田雄一郎騎手などが“千直競馬”を得意にしていたが、今夏の注目ジョッキーはMデムーロ騎手である。アイビスSD(G3)のベルカント(牝5、栗東・角田厩舎)を始め、この2週間で3鞍に騎乗して全て勝利している。
Mデムーロは昨夏の新潟でも千直競馬で4戦2勝②着1回という好成績を挙げており、昨夏のアイビスSDが初めてだったが「イタリアで騎乗している時から“千直競馬”が大好き。日本の新潟でも走ってみたかった」とレース後に言っていた。新潟での騎乗機会が少ないにもかかわらず、この実績は恐れ入る。新潟のこの条件は得意であるのは間違いなく、正に“新千直の鬼”。今週も土日とも新潟での騎乗するMデムーロの千直競馬は要チェックである。
そのMデムーロは2回新潟で7勝を挙げ、戸崎圭太騎手(8勝)に次いで2位。まだ4週間もあるが最後までこの名手2人の新潟リーディング争いは続きそうだ。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。