専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
一度使って激変!軽快なスピードを披露する!
2020/2/13(木)
どうも!美浦の古川です。
先日、「剛腕」の異名をとった元騎手の郷原洋行さんが亡くなった。ご遺族の意向もあってしばらくマスコミにも伏せられていたが、葬儀が終わり一段落ついたことでニュースで報じられるに至ったな。
郷原さんの思い出といえば、オレがまだ専門紙「勝馬」に入って駆け出しの若手だった頃。初めて札幌に出張したときのエピソードが忘れられない。
現地滞在で取材をしていたある日、郷原さんから「この馬は面白いぞ」と教えてもらった。馬名もハッキリ覚えてないんだが、5、6番人気だったその馬が2着に好走。枠連2400円くらいの馬券を本線的中できたんだ。
あの当時で1ヶ月分くらいの飲み代をゲット。翌週、郷原さんにお礼を言ったら「お前な、乗り役は勝ってナンボの職業なんだ。2着に負けて喜ぶ奴なんかいるか!」と、1時間くらいのロング説教(苦笑)。
ただ、その一件があってからはお互いの距離が縮まって、取材の合間に一緒にビールを飲んだり、色々な競馬の話も教えてくれた。一本気な九州男児で、一見とっつきにくいけど腕は超一流。「イイ」と教えてもらった馬は大体馬券に絡んでた記憶があるな。
調教師を引退されてからも時々トレセンに足を運んで、会えば世間話を交わしたりもあったんだが…殿堂入りも果たした偉大なホースマン。ご冥福をお祈りいたします。
最後に1頭、今週出走予定のオススメ3歳馬を紹介しておこう。土曜の東京3Rに使うブライトオーシャン(牡3、美浦・新開厩舎)だ。
先月のデビュー戦は離された3着だったんだが、スタートから軽快なスピードを披露し能力の片鱗は示した。「1回使ってガラッと馬が良くなった。これは何とかしないと」と新開師は今度こその構え。馬券妙味も期待できそうだ。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。