過去10年攻略データ

1964年に中山の芝1600m、別定戦としてスタート。1971年に馬齢重量となり、1984年に現在の中山芝2000mに定着。グレード制導入時はG3だったが、1987年にG2へと格上げされた。歴代の勝ち馬には時代を彩った名馬が数多く名を連ね、本番と同じ条件で行われるトライアルレースで、皐月賞を占う重要なステップとして、また春競馬の到来を告げるレースとしても親しまれている。クラシック戦線のカギを握る一戦をデータで検証してみたい。

暮れのG1組は強い

[前走レース]過去10年で勝ち馬を2頭出しているのが、朝日杯FS、ラジオNIKKEI杯2歳S、若駒Sの3つ。朝日杯FS組は連対率、複勝率も高く、距離延長というだけで評価を下げるのは危険。昨年はG1に格上げされたホープフルSから2頭が出走して3着と4着。かつてのラジオNIKKEI杯2歳S組が好成績を残していることからも、今後の動向に注意を払いたい。また、西の王道となりつつある若駒Sも要チェック。(2.1.0.1)で、馬券圏外となった1回も少差の4着と好走率が高い。

前走レース別成績
レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
朝日杯FS2-3-3-318.2%45.5%72.7%
ラジオNIKKEI杯2歳S2-2-0-522.2%44.4%44.4%
若駒S2-1-0-150.0%75.0%75.0%
東スポ杯2歳S1-1-0-050.0%100.0%100.0%
500万下1-0-1-99.1%9.1%18.2%
共同通信杯1-0-0-420.0%20.0%20.0%
京都2歳S1-0-0-150.0%50.0%50.0%
つばき賞0-1-0-20.0%33.3%33.3%
未勝利0-1-0-00.0%100.0%100.0%
こぶし賞0-1-0-00.0%100.0%100.0%
京成杯0-0-3-70.0%0.0%30.0%
きさらぎ賞0-0-1-60.0%0.0%14.3%
シンザン記念0-0-1-20.0%0.0%33.3%
ホープフルS0-0-1-10.0%0.0%50.0%

前走着順別成績
前走着順 着別度数
前走1着8-5-0-41
前走2着0-2-5-7
前走3着0-0-2-8
前走4着1-2-1-6
前走5着1-0-0-4
前走6~9着0-1-1-16
前走10着~0-0-1-6

過去10年注目データ

[前走着順]前走から連勝を果たした馬は実に8頭。クラシックに直結するレースとあって、大敗後に巻き返して勝つのは至難の業で、勝ち馬の残る2頭も前走は重賞で4着、5着とレベルの高いレースで素質の一端を見せていた。前走が掲示板から外れた馬で複勝圏に入ったのは3頭。いずれも重賞で3着以内に入った経験を持っていた。

[枠順]まず目立つのが8枠の4勝なのだが、過去10年で10頭立てが2回あるなど、少頭数になる年が多く、枠番と馬番はあまり気にするファクターではない。馬券絡みがない馬番は「7」と「12」から「15」。これだけを見ると外枠が不利に思えるが、前記の通り、8枠は4勝を挙げている。

[脚質]過去10年、4角先頭で押し切った馬は09年ロジユニヴァース1頭。3着までに皐月賞の優先出走権が得られる重要なトライアルレースでありながら、過去10年でフルゲートになったことは1度もない。距離やコース体型からも先行有利の形になることが多く、4角2~5番手の馬が7勝している。ちなみに4角6番手以下のポジションから差し切ったのは10年のヴィクトワールピサと16年のマカヒキでどちらも後にクラシックホースとなっている。

1番人気の無敗馬は…

1番人気が強いレースで過去10年で(6.1.0.3)と連対率70%。連対を外した3頭は意外にもデビューから無傷だった馬で、昨年はダノンプレミアムが連勝を伸ばしたが、無敗馬は少し疑ってかかった方がいいかもしれない。6番人気以下で馬券に絡んだ馬が8頭と人気薄も度々来ているレースだが、ほとんどは重賞、オープン特別で掲示板に載る実績を持ちながら人気の盲点となっていた馬。距離経験がなかった馬も馬券になっており、距離延長が嫌われている実績馬は要注意。

人気順別成績
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気6-1-0-360.0%70.0%70.0%
2番人気2-2-2-420.0%40.0%60.0%
3番人気0-1-1-80.0%10.0%20.0%
4番人気0-2-1-70.0%20.0%30.0%
5番人気0-1-3-60.0%10.0%40.0%
6~9番人気2-2-2-345.0%10.0%15.0%
10番人気~0-1-1-270.0%3.4%6.9%

プラスαデータ

西の勝負気配が強い!

皐月賞と同じ舞台とあって、関西馬の遠征も多く、過去10年の出走馬は関東馬を上回っている。勝ち馬も関西馬が6頭で、2着馬は関西馬が8頭と大きくリード。勝率はさほど差はないが、連対率は関西馬がおよそ2倍のアベレージを誇る。
ジョッキーの方も栗東所属が優勢で、騎乗機会は25回少ないが、栗東所属のジョッキーが7勝と大きくリード。関東圏の重賞ではよく見られる傾向だが、ここに遠征してくる西のジョッキーは色気を持っての東上と見た方がいいだろう。

[キャリア]キャリア数では4戦の馬が4勝。勝ち馬は2~5戦で、6戦の馬は勝ち馬こそいないが、2着が3回と連対率ではトップ。なお、キャリア5戦以上の馬はクラシックのタイトルを手にしておらず、4勝しているキャリア4戦の馬もクラシックを勝ったのは10年のヴィクトワールピサのみ。このレースにおいては重要ではないが、今後クラシックホースに名を連ねるには余力も必要となる。

[乗り替わり]過去10年、同じコンビの人馬が7勝。2着と3着は5回ずつで、勝率、連対率、複勝率いずれも前走と同じコンビの人馬がやや上回っている。乗り替わりはあまり気にしなくていいが、単系の馬券を狙う際は多少割り引いて考えたい。

[当該コースの騎手成績]2014年以降、中山2000mで最も多く勝鞍を挙げているのは、戸崎騎手の26勝。続くのがC.ルメール騎手で21勝を挙げているのだが、騎乗回数は戸崎騎手のおよそ1/3で、勝率39.6%という驚異的なアベレージを誇る。以下、田辺騎手が17勝、内田博、蛯名騎手が15勝、柴山、吉田豊騎手が11勝と2ケタ勝利は7名。中でも柴山騎手の単勝回収率178%と非常に美味しい数字を残している。栗東所属では川田、岩田騎手が5勝、M.デムーロ騎手が4勝。川田騎手は騎乗回数が20回と少ないが、連対率45%、複勝率55%、単複ともに回収率が100%を超えている。

[馬体重]好走馬の体重を見ると、500キロを超える馬が半数の5勝。2着馬にクローズアップすると8頭が480キロを超える大型馬となっている。暦の上では春競馬だが、まだタフさやスタミナを問われる馬場で、馬格があるパワータイプが優勢となっている。

[種牡馬]現在ディープインパクト産駒が3連勝中で、過去10年で4勝。アベレージでそれを上回るのが2勝を挙げているネオユニヴァース産駒で、(2.2.0.4)と連対率5割を誇る。その他で複数の馬券絡みがある種牡馬はキングカメハメハとハーツクライ。上位馬を送り出している種牡馬の顔触れを見ると、決め手タイプよりもスタミナが勝ったタイプの方が好走している。

データの決断

クラシックに直結する注目の一戦。今年も素質馬が多く集まったが、その中で狙ってみたいのが、このレースと抜群の好相性を誇るディープインパクト産駒のカントル。もう少し馬格が欲しいのと、乗り替わりが気にはなるが、M.デムーロ騎手なら何ら心配ないだろう。脚質に自在性があるのも魅力で、のちにダービーを勝つ兄・ワグネリアンが2着に敗れたリベンジを果たす。