G1レース22勝の大騎手
安藤勝己 ANDO KATSUMI

◎⑬クロワデュノール

最大の焦点は2歳王者クロワデュノールが復権できるのかってことやろね。その答えを可として本命に指名する。皐月賞は道中不利があったのは確かやけど、メンバー中8番目の上がりって点がいただけん。

とはいえ、一冠目はこのくらいでと間に合わせた感があって、体調的にベストやなかったのも明らか。本線の狙いはダービーで、中間の動きからも皐月賞を叩いて良くなっとるのは間違いないところ。キタサンブラック産駒で2400ｍも問題ねえだろうし、このレースこそは日本人ジョッキー(北村友一)に獲ってほしい。

対抗ミュージアムマイルの皐月賞は格別に強かった。ただ、この馬の場合はディープインパクト記念を叩いて本番ってローテからして、皐月賞狙いやったのは想像がつく。それだけに、本命馬ほどの上積みは見込めんやろ。距離も2400ｍより2000ｍのほうがええタイプに思えるしな。

ともあれ、モレイラが乗れんくなったらテン乗りでダービーを制した実績があるレーンを鞍上に迎える。逆転があるとすれば。やっぱりこの馬の二冠ってシーンなのかな。

アイビーS、共同通信杯の勝ち方からもわかるように、マスカレードボールも相当な力の持ち主や。皐月賞はスムーズな競馬をさせてもらえんかったのに、しっかり3着まで来とるしな。この馬の場合、皐月賞からダービーへの舞台替わりは、多くの面で条件が好転する。不器用で元々中山は向かんのや。ホープフルSは何もできんまま11着に負けとるしな。

手が戻る(坂井)リュウセイは前付けでダービー向きの乘り方が得意やし、馬も広い東京でこそのタイプ。唯一の課題、外枠さえこなせば改めて圏内やろ。

ファンダムはまさか毎日杯後にダービーを使って来るとは…。ローテ的に2400ｍへの不安は拭えんが無敗馬やし、レース振りもここまで底を見せとらん。また、1600ｍで先行しとった馬が毎日杯では折り合って一頭だけ抜けた上がりを駆使しよったからな。東の北村、ヒロシにも頑張ってもらいたいで応援も兼ねての惑星印。

勝つ時が本当に強いショウヘイも気になる。京都新聞杯はメンバーが楽だった上、レースレベルも大したことなかったんやけど、スンナリ先行して自分のリズムで走れればそこそこ粘れそうな気がするんや。先週も驚異の仕上げでカムニャックを勝たせた友道厩舎やし、新パートナーにルメールで内枠ってのもまた怖い。

堅実さが売りでここまで掲示板を外しとらんジョバンニとサトノシャイニングの杉山晴厩舎2騎まで押さえる。

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