G1レース22勝の大騎手
安藤勝己 ANDO KATSUMI

◎①ベラジオオペラ

大阪杯連覇はメンバー的に楽やったし、突出した存在とまでは言えんが中心はベラジオオペラ。京都だったとはいえ、昨年の宝塚記念で3着したのは道悪適性の証で、阪神自体も一番得意なコースや。先行力が売りの馬で、追い込みづらい重い馬場なら展開的にも有利になる。

距離は2000ｍ前後がベストやしね。基本的に堅実なタイプやで、安定感という意味では連軸として信頼できる存在。暑い時期が苦手って話もあるから、2週間でも施行が早まった恩恵はこの馬が一番受ける。絶好枠からファン投票1位での激走に期待したい。

条件がかみ合いそうなドゥレッツァが対抗や。菊花賞に勝った後の数戦でミソをつけた感じやが、昨秋のジャパンカップ2着、今年のドバイシーマクラシック3着で復調の気配が見えてきた。

菊花賞馬やけどステイヤーではなく2000～2400ｍがベストやと思うし、タイプ的に道悪もこなせそうなイメージ。メイショウタバルが大逃げすれば離れた2、3番手が取れそうで、(横山)タケシとしてもお誂え向きの展開になるんやないか。

楽勝でも惨敗でも納得できるタイプのレガレイラが単穴。牝馬の身で有馬記念やホープフルSに勝った馬や。負けた皐月賞やダービーにしても後ろから行きすぎただけのことで、末の威力は牡馬の一流どころに全くヒケを取らん。

問題は言うまでもなく気性面で、安定して走ることができんのがネック。もっとも、初騎乗で見事に折り合い、有馬記念で勝利に導いた(戸崎)ケイタが引き続き乗ってくれるで、そのあたりに期待しとる。

乘り難しくて善戦マンの印象が強いけど、ショウナンラプンタはG1馬になっていいだけの力を持っとる。距離が長かった印象の菊花賞や天皇賞(春)でも崩れとらんし、その前走で先着された2頭がここでは不在。

キレが足りない分で道悪はプラスやろし、一連の内容からもベストはここらの距離。先週の安田記念を勝った高野厩舎で、鞍上も幸なら(武)ユタカちゃんとはまた違った良さを引き出しそうな気がするんや。

大阪杯2着のロードデルレイも蹴れない。厩舎の勝負ジョッキー(川田)ユウガに戻るし、2200ｍの日経新春杯も格別に強かったでな。

阪神コースと道悪得意で楽ハナ濃厚のメイショウタバル、昨年の宝塚記念2着で重の鬼ソールオリエンスまで押さえる。

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