昨年は9番人気ルガルを!

1~3番人気馬総崩れとなり「8→7→5人気」で決まった2022年は、単勝20.3倍(8人気)で勝ったジャンダルムを★3つで推奨。秋のG1開幕戦、スプリンターズ(G1、中山芝1200m)は「3つ星穴馬」が殿堂入りレベルで得意にしているレースです。

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⇒2022年の記事はコチラ

今年は春の高松宮記念を制し、その後は海外のG1で連続2着と完全に本格化したサトノレーヴが人気を集めていますが、キャリアで唯一掲示板を外したのが昨年のこのレース。一筋縄では行きません。

さぁ、凄腕研究員渾身の美味しい穴馬をご賞味あれ!

本命じゃない。でも、美味い。

スプリンターズS・推奨穴馬

⭐⭐
12 ヤマニンアルリフラ

📝 推奨理由

これを人気の盲点と言わずして何と言うべきか。

2走前の北九州記念は2連勝の勢いを買われて1番人気の支持。レースはハイペースの流れを中団に構え、直線は力強い伸びで重賞初制覇。ゴール前はジリジリと詰め寄るヨシノイースターをガツンと突き放す文句ナシの勝ちっぷりだった。

前走のCBC賞は函館スプリントS2着で武豊騎手が騎乗するジューンブレアに1番人気は譲ったものの、2番人気の支持。ところがレースでは後方に沈んだままの12着。くっきりと明暗が別れてしまった。

しかし、このレースはインビンシブルパパが絶妙なレース運びで逃げ切ってしまう展開。2着のジューンブレアも好位に付けていた馬で、ヤマニンアルリフラにとっては不向きな展開。勝ち馬から0秒6差というのも、それを物語っていると言えまいか。

レース後のジョッキーも、位置取りについて悔いが残るコメントを出している。

今回はウインカーネリアンがいるうえに、G1とあれば、前走のようなゆったりとした流れにはならないだろう。

また、状態面もオープンのヤマニンサンパを相手に3週続けて坂路で併せ馬を敢行。今週もキビキビとした走りで先着を果たし、デキに陰りは見られない。

初勝利が昨年12月、2勝クラスの特別戦という異色のキャリアで、わずか1年足らずのうちに重賞を勝ってG1挑戦。敗因がハッキリしている前走を除けば、短距離戦をターゲットにしてから崩れておらず、前走だけで底を見せたというのは早計だ。

母の父スウェプトオーヴァーボード産駒はレッドファルクスが2016年と17年にこのレースを連覇。2011年にパドトロワが2着、2018年ラインスピリットが3着と好走。出走した3頭が全て馬券に絡む好相性だったということも付け加えておこう。

📌 総評

中山の芝1200mは極限のスピードとゴール前の急坂を踏ん張る底力が必要なコース。一般的に1~3枠が有利と言われていて、今年は人気どころが収まってはいるのですが、勝ちに行く気持ちが強すぎると、それをマークしていた馬にもチャンスが生まれてきます。

今年は自在性、機動力を持った好調な穴馬が多く、人気の有無を問わずそうした馬に注目してみてください。