ジャパンカップや有馬記念との関係性が大きくクローズアップされるようになったアルゼンチン共和国杯(G2、芝2500m)は、秋のG1シリーズの狭間に行われる伝統のハンデ重賞。

トップハンデはローシャムパークの59.5キロ。回避となりましたが、特別登録があったレーベンスティールも同じ斤量でしたし、シュトルーヴェも59キロで出走してきたように、それだけの価値がある位置付けとなっています。

馬の能力はもちろんのこと、距離やコース適性、ハンデに加え、陣営の狙いどころや調整意図を読む必要がある難解な一戦ですが、競馬ラボが誇る腕利き研究員は昨年も6番人気3着のとなったタイセイフェリークを★★★で推奨していました。

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今年も腕利き研究員がオススメする穴馬の激走にご注目ください!

本命じゃない。でも、美味い。

AR共和国杯・推奨穴馬


16 ニシノレヴナント

📝 推奨理由

馬場も違えば、道中の流れ、メンバーも全く違うので、単純な比較はできないが、もしこのニシノレヴナントが先週の天皇賞・秋に出走していたらどんな走りを見せていただろうか。

前走の走破タイムは天皇賞・秋を上回る1分57秒5、上がり3F32秒9での差し切り勝ちは、13番人気という低評価で腹を括った騎乗ができたとしても、鮮やか過ぎる勝ちっぷりだった。

しかも当時は2400mの京都大賞典を除外され、1週待たされて出走という想定外のローテーション。陣営も思わず目を丸くしたであろう、驚きの勝利だったと想像できる。

今回は前走よりも長い2500m。これが初めての距離であれば、危ない香りがプンプンするのだが、この馬は2500mで2勝。2600mでも連対実績を持っていて、スタミナ面での不安はない。

そこに加わるのが前走の鮮やかな勝ちっぷり。あの一戦が覚醒のスイッチだとすれば、ここでも面白い存在になると思うのである。

この馬もミステリーウェイと同じセン馬で、早い時期に去勢手術が施されている。血統をたどるとニシノフラワーの母・デュプリシトの3×4というクロスを持つオーナーゆかりの血統で、その血を残すことができない去勢手術は苦渋の決断だっただろう。

言い換えれば、競走馬として花開くことが使命でもあったわけで、遂にその時が来たということだ。旬の味覚をしっかりといただこう。

📌 総評

直線の坂上からスタートとなる東京の2400mと、坂下からスタートする2500mは、わずか100mの違いでスタミナの有無が大きく問われるコースです。東京2500mのコース実績はもちろんですが、それ以上の距離実績にも注意を払っておく必要があります。