
騎手時代に約20万人が来場した90年ダービーをアイネスフウジンで逃げ切った中野栄治元調教師が、
独自の視点で重賞の好調教馬を導き出します!
【アイルランドT】先週大的中!レジェンドは今週も勢いそのまま夜の宴へ
2025/10/11(土)
一週前 栗東ウッド(良) | ||||||
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83.6 | 67.1 | 52.2 | 36.9 | 10.9 | 一杯 |
先週から東京競馬が開幕したけれど、テレビで見ていても東京競馬はやはり迫力があるよね。近々東京競馬場で観戦予定もあるし、知人との夜の宴も楽しみにしているんだ。
そういえば皆さん、ユーミン(松任谷由実さん)の中央フリーウェイって歌は知ってるかな?この曲が発表されたのは1976年。
当時はまだ荒井由実さんの名義だったね。この年の10月15日に長女が産まれたからよく覚えているんだ。東京西部の都市風景を背景に、ドライブの楽しさと自由を描いた名曲だよね。
歌詞の中に、"右に見える競馬場 左はビール工場"というものがあるんだけれど、その歌詞にある競馬場はもちろん東京競馬場。
逆の方向にあるビール工場はサントリー武蔵野ビール工場のことだ。ここ、夏に工場見学というものがあってね。
実はそれとは別に応接室に行くと、ビールとおつまみが出てくるんだよ。もちろん僕の場合は事前に連絡しといて、某先輩と応接室に直行していた(笑)
美浦に来る前は府中に住んでいたことがあったから、ビール工場の"応接室見学ツアー"は毎年の恒例行事だったなぁ(笑)。これもまた懐かしい話さ。
さて、話を本題に移そうか。先週の毎日王冠はS評価にしたホウオウビスケッツが頑張ってくれたので、今週もこの調子でいきたいね。
第1回目を迎えるアイルランドトロフィーのナンバーワンはセキトバイーストだ。追い切りでも掛かる面があった馬で以前は逃げていたけれど、休養前の2連勝でイメージが一新した。
差す競馬を覚えさせたことで今が充実期といったムードがある。馬体も凄くシッカリとしてきたし、一週前の追い切りも豪快な動きで久々を感じさせないものだったよ。
ラヴァンダは前走勝ちで堂々のオープン入り。勝ち味を覚えたことで今後の成長が楽しみな一頭だよね。休み明けを一度使ったことで馬体の張りもイイし、締まりもあって勢いを感じる動きだった。
カナテープも力を付けているね。今週は一頭で追い切ったんだけれど、ハミ受けが良かったし、集中力もあった。順調に夏を越せたようなのでこれも楽しみな一頭だ。
最後にアンゴラブラック。現在3連勝中と勢いがある。今週の追い切りはノビノビ走っていたし、フットワークも良かったよ。今の勢いは侮れないな。

ブリックワーク
日曜の狙いは京都10R。このレース、ここ最近逃げていた馬は何頭かいるんだけれど、絶対に逃げたいという馬はいないんだよね。
そうなるとブリックワークのハナも十分ありえるんじゃないかな。前走は格上挑戦だったから仕方ないとして、自己条件で53kgなら簡単には止まらないんじゃないかな。
プロフィール
【中野 栄治】Eiji Nakano
1953年大分県生まれ、東京都出身。父は大井の元調教師という家庭で育ち、1971年に騎手デビュー。数多くの活躍馬に騎乗し、約20万人が詰めかけた1990年日本ダービーをアイネスフウジンで逃げ切り伝説を作る。1995年には調教師に転身。短距離G1を2勝したトロットスターなどを育て、日本競馬にその名を残した名ホースマン。