カランダガン      
当週 東京芝(良)
81.8 66.6 53.4 40.4 12.2 馬なり

今週はジャパンCだね。今年もあと1ヵ月かぁ。

競馬に関わっていると月日の流れが早くてね。まあ、それは競馬に関わっていなくても、そう言われる方は多いかもしれないけれど…。

僕の中でジャパンCといえば、95年のランド。日本馬じゃないだろうって?一番この馬が思い出に残ってるんだから仕方ない(笑)

ちょうどその年の2月で僕がジョッキーを引退して、調教師として開業準備をしていた頃だった。この年の凱旋門賞は現地で観戦していてね。ランドは4着だった。

騎乗していたマイケル・ロバーツ騎手とは日本でも一緒に会ったことがあって、友人を介して、凱旋門賞の後に顔を合わせる機会があったんだ。

そうしたらロバーツが、「ジャパンCは絶対に勝つから!」と言ってきてね。いきなり何を言っているんだろうと思ったんだけれど、BCターフを挟んで本当にジャパンCに参戦してきた時にはビックリしたよ。

このジャパンCの週に、某新聞社の方と飲む機会があったんだ。場所は原宿の"龍の子"っていう中華料理屋。皆さんは知っているかな?日本に四川料理を広めた陳建民氏の弟子がオーナーをやっていたお店だ。

そこでジャパンC討論会というものがあって、僕はロバーツに聞いた言葉を信じてランドを推奨したんだ。直前のBCターフで12着だったこともあって皆にバカにされてしまったけれど、これが本当に勝ってしまった。

馬券を買える立場ではないし、もちろん買っていないけれど、ジャパンCのランドは単勝6番人気。心の中でちょっとだけ、馬券が買えていたらなぁ…と思ったものだよ(笑)

懐かしい話もこのくらいにして、話を本題に移そうか。ジャパンCのナンバーワンはカランダガンだ。

欧州の馬はいかに実績があっても、"日本のスピード競馬には合わない"という固定観念があるよね。確かにそうなんだけれど、この馬の場合はそれを感じさせない素軽さがあったんだ。

馬体は見た目にも美しいし、対応できそうなムードがある。前記したランドではないけれど、侮ってはいけない存在だと思うよ!


クロワデュノールはギリギリまで出走が決まらなかったけれど、出てくる以上は態勢は整ったということだろうね。

正直1週前は少し重さが感じられた。ただ今週は2頭を前に置いてなだめての調整ながら、反応は良かった。状態は着実に上がっていると思う。

マスカレードボールは中3週になる分、ハードな攻めは必要ない。それでいて好時計が出ていたあたり、状態の良さが伝わってくる。低い姿勢でいい集中力もあったよ。

最後にジャスティンパレス。こちらも中3週だ。リラックスして走っていたし、今週も上がり重点で鋭い動きを見せていた。好走しても人気にならないけれど、今回も侮れないんじゃないかな。


東京9R・オリエンタル賞
ボウウィンドウ      

日曜の狙いは東京9Rのボウウィンドウにしようか。前走の勝ちタイム1.57.6はとても優秀だよね。2走前のタイムも優秀で、完全に軌道に乗ったようだ。2勝クラスは壁にならないと思うよ。