騎手時代に約20万人が来場した90年ダービーをアイネスフウジンで逃げ切った中野栄治元調教師が、
独自の視点で重賞の好調教馬を導き出します!
【朝日杯FS】あの話題のドラマと縁ができた!?レジェンドが狙う2歳王者決定戦
2025/12/20(土)
| 1週前 栗東ウッド(良) | ||||||
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| 80.3 | 65.3 | 50.7 | 36.9 | 11.8 | 一杯 | |
今年も残り2週間か。来週はもう有馬記念なんだね。今年はその有馬記念が中央競馬の最終日だから、なんか昔に戻った感覚だね(笑)
さて、各所で忘年会シーズン真っ只中だと思う。先日は東京馬主協会の忘年会があったんだ。僕は参加していないけれど、その後で某オーナーさんと久々に銀座の夜を満喫してきたよ。
待ち合わせ場所は20代の時からもう50年近く通っている銀座のクラブ、数寄屋橋(すきやばし)。銀座の中でも老舗中の老舗さ。
この数寄屋橋は昔から小説家や漫画家、画家、写真家、プロスポーツ選手などが通うお店でも有名なんだ。
そういえば先週日曜は話題のドラマ"ザ・ロイヤルファミリー"の最終回だったらしいね。
僕はザ・ロイヤルファミリーを見ていなかったんだけれど、人の想いが詰まった、とても良い作品だったようだね。
そうしたら最終回の翌日に知人から電話が掛かってきて、何かと思ったら最終回に僕が以前管理していたオートクレールが出ていたと言うじゃないか。
ビックリしたよ。ブローザホーンの母でもあり、僕の思い入れのある1頭だからね。今更ながら観なかったことを後悔しているんだ。後で見ようと思う。これじゃ出演依頼も来ないね(笑)
それでは話を本題に移そう。朝日杯FSのナンバーワンはカヴァレリッツォだ。
前走時もそうだったんだけれど、土曜日にCWで長めからビシッと追って推進力のある走りを見せていたね。当週は流す程度も、ゆったりと走っていていい雰囲気だった。前走はちょっと引っ掛かっていたけれど、この感じなら折り合いも心配ない気がする。
ダイヤモンドノットはバランスの取れたいい動きだったね。1週前のCWでは反応も良くて、併せた相手を置き去りにしていた。前走は東京で余裕のある勝ちっぷりだったので、距離も問題ないと思うな。
アドマイヤクワッズは前走レコード勝ちの反動もなく、順調に来ているようだね。1週前も首を使ってバランスの良い走りだったし、併せ馬遅れは心配しなくてもいいだろう。
最後にエコロアルバ。2週連続で併せ馬だった中でゴムまりのような走り。終いは弾けていたし、動きはかなり良かった。決め手のある馬でこちらも楽しみな馬だよね。
メイショウヨゾラ
日曜の狙い目は先週同様、G1の裏の中山から。最終レースのメイショウヨゾラを狙う。前走はスタートを失敗してしまったのが痛かった。マイルはぴったり。中山なら違うんじゃないかな。
プロフィール

【中野 栄治】Eiji Nakano
1953年大分県生まれ、東京都出身。父は大井の元調教師という家庭で育ち、1971年に騎手デビュー。数多くの活躍馬に騎乗し、約20万人が詰めかけた1990年日本ダービーをアイネスフウジンで逃げ切り伝説を作る。1995年には調教師に転身。短距離G1を2勝したトロットスターなどを育て、日本競馬にその名を残した名ホースマン。




