騎手時代に約20万人が来場した90年ダービーをアイネスフウジンで逃げ切った中野栄治元調教師が、
独自の視点で重賞の好調教馬を導き出します!
【有馬記念】明らかに前走以上!先週大的中のレジェンドが夢を託す1頭
2025/12/27(土)
| 1週前 栗東ウッド(良) | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 80.3 | 65.3 | 50.7 | 36.9 | 11.8 | 一杯 | |
1年は早いなぁ。って毎年言ってるなぁ(笑)
いよいよ有馬記念だね。今年も色々あったけれど、やはり印象に残っているのはフォーエバーヤングがBCクラシック制覇という偉業を達成したことかな。日本馬が世界を獲るのは嬉しいよね。
来年は午年。新たな感動を期待したいし、僕も襟を正して新しい年を迎えようと思っているよ(笑)
今日はまず有馬記念のS評価馬から紹介しようかな。今週のナンバーワンはダノンデサイルだ。
1週前のCWといい、今週の坂路といい、伸び伸びと走れていて凄くいい雰囲気だね。動きにも柔らかみがあって、明らかにジャパンC以上の状態だと思う。
ジャパンCは休み明け。使った今回はカランダガンもマスカレードボールもいないし、負けられないよね。また戸崎騎手にベリベリホースって言ってほしいな(笑)
来年の僕の抱負も紹介しておこうかな。来年の抱負は"飛行機に乗らないこと"。
なぜかって?以前にも言ったことがあったけれど、僕は飛行機運が悪くてね。アクシデントで飛ぶ時間が遅れたり、行き先を間違えたり、毎回何かあるんだ。
今年だと2月のサウジアラビア。以前管理していたガビーズシスターがリヤドダートスプリントに出走していたから応援に行ったんだけれど、帰りの飛行機がエンジン不良で飛ばなくて、空港で12時間も待たされたんだ。結局羽田に着いたのは深夜の1時…
でも遅れて一つ良かったこともあるんだ。待ち時間の間に友達ができたんだよ。自分で言うのもアレだけれど、僕は社交的な性格なんだ(笑)
なんかウロウロしている人がいたので声を掛けたらバックを失くしたらしく、聞けば大阪のとある大病院の医院長の息子さんなんだという。そこから知り合いになったんだ。
結局友達になったし、バッグも見つかったしWIN-WIN(笑)。やはり旅はいいよね。って、そんなことを言っていたら来年また飛行機に乗りそうだなぁ…
ジャスティンパレスは秋3戦目。1週前は何とか併入に持ち込んだ格好だったけれど、今週は1頭でリラックスして走っていたし上積みはありそうだな。
ミュージアムマイルもいいぞ。走る姿がカッコイイ馬で好みなんだ。バランスの良い走りで、1週前のCWではC.デムーロ騎手が騎乗して自己ベスト。あとは距離だけだね。
最後にメイショウタバル。頭の高い走法で見栄えは良くないんだけれど、それでいて終いの反応は良かった。ちょっと大人しいかなと思った前走よりも活気があったし、これで整っただろう。
パシーヴ
日曜の狙い目は中山7Rのパシーヴ。前走はスタートで出遅れてしまい、道中脚を使っていた。半年ぶりの実戦でちょつと重そうだったけれど、叩いた今回はもっと動けるんじゃないかな。
プロフィール

【中野 栄治】Eiji Nakano
1953年大分県生まれ、東京都出身。父は大井の元調教師という家庭で育ち、1971年に騎手デビュー。数多くの活躍馬に騎乗し、約20万人が詰めかけた1990年日本ダービーをアイネスフウジンで逃げ切り伝説を作る。1995年には調教師に転身。短距離G1を2勝したトロットスターなどを育て、日本競馬にその名を残した名ホースマン。




