騎手時代に約20万人が来場した90年ダービーをアイネスフウジンで逃げ切った中野栄治元調教師が、
独自の視点で重賞の好調教馬を導き出します!
【オークス】本番に向けては非常にイイ状態!レジェンドが推す伏兵
2026/5/23(土)
| 当週 美浦ウッド(良) | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 81.8 | 66.2 | 51.7 | 37.8 | 11.4 | 馬なり | |
先週はS級評価のエンブロイダリーがキッチリ勝ってくれたね。今週のナンバーワンはラフターラインズだ。
今週はレーン騎手を背に凄くイイ動き。外に併せた相手はサイズも大きく、全くボリュームも違うんだけど、怯むことなく、一杯に追う相手を子供扱いにしていたからね。バランスのとれたフットワークで、本番に向けては非常にイイ状態で臨めると思う。
そういえば先週も話した通り、今週は土曜日に孫娘の結婚祝いも兼ねて親族と一緒に東京競馬場に行くんだけど、来週のダービーは前日に美浦でダービージョッキーとして、僕と先日定年を迎えた根本康広元調教師とトークショーがあるんだ。
2月には加藤和宏調教師と3人でやったけど、今度は2人。この前は僕を挟んで2人で喋りまくってたけど、今度は僕も喋れるかな(笑)。
根本さんを誘って今度行きたい店があるんだよなぁ。美浦の近くにあるお店で、"鴨料理きよみ"って知ってるかな?知ってる人は通だね。
廃棄されたバスの内部をお座敷(宴会場)に改造して、郷土料理を提供してくれる店でね。目玉は店主(猟師)自らが網獲りなどで捕獲した新鮮な天然の真鴨(マガモ)。これをお店で調理してくれるんだ。
冬の狩猟期(11月~2月頃)がオンシーズンなので、今の時期はすっぽんやうなぎ、その他のジビエ・郷土料理がメインになってるけどね。
実はここに初めて行ったのは佐々木竹見さんなんだ。そう、地方南関東の川崎に所属していた「鉄人」と言われた、僕にとっては神様のような元騎手。
僕の父親が大井で調教師をやっていたので、小学生の時から知っているけど、憧れだったな。久々に店でお会いした時は、恐れ多くてずっと正座していたものだよ…(笑)。 機会があればまたご一緒したいものだね。
アランカールは今週異例の火曜追いだったが、坂路で余力十分に終いの1ハロンで12秒を切ってきたし、1週前の3頭併せでも終いの伸びが鋭かった。東京への輸送もあるので体重面でのケアは必要だけど、少なくとも状態は良さそうだね。
スターアニスはずっと坂路で追っているけど、リラックスしていて躍動感を感じた。一番強いのは誰もが認めるところで、心配されている距離を克服できるかどうかだけ。ただこの時期は能力でこなしてしまう馬がいるので、その心配も杞憂に終わる可能性はあるけどね。
最後にドリームコア。ここ2週とも道中は行きたがるのをなだめながら追走していた。それでいて手綱を緩めると力強く加速。栗東で調整していた前走時より確実に動きは良かったね。管理していた萩原調教師の件については非常に残念。その意味でも頑張ってもらいたい。
ジーティーアダマン
日曜の狙いは京都メインの都大路S。ジーティーアダマンに期待したいね。3歳時は重賞路線を使っていた分距離が長いレースが多かったけれど、距離を縮めて軌道に乗ってきた。外枠からすんなり行けそうなのもいいね。
プロフィール

【中野 栄治】Eiji Nakano
1953年大分県生まれ、東京都出身。父は大井の元調教師という家庭で育ち、1971年に騎手デビュー。数多くの活躍馬に騎乗し、約20万人が詰めかけた1990年日本ダービーをアイネスフウジンで逃げ切り伝説を作る。1995年には調教師に転身。短距離G1を2勝したトロットスターなどを育て、日本競馬にその名を残した名ホースマン。




