水上学の血統トレジャーハンティング

日曜中山11R 弥生賞(G2)(芝2000m)

◎本命馬
⑩リオンディーズ
牡3、栗東・角居厩舎、Mデムーロ騎手

はじめにおことわりしておくが、ギャンブルという観点からは意味のないレース。だが競馬という観点からはとても重要なレース。時としてそういうレースはある。重賞が日曜はこれしかないので、選択肢がない。それでなくともトライアルの中では、実績馬が順当に走ることが知られる弥生賞だ。誰でも重視する馬を本命にするのもお許しいただきたい。あくまで予想というより、「見解」を書いてみたい。

まずエアスピネルについてだが、言われるほど距離に不安はない。なにせ父がキングカメハメハ、母がエアメサイアである。近親にエアシャカール、エアシェイディらがいて、中山の2000mが悪いはずがない。
そしてリオンディーズ。文句のつけようがない。先週のドゥラメンテには、結果はともかく予想段階ではまだ懸念材料はあった。しかしこの馬にはそれがない。おまけに母がシーザリオで、中山向きのパワーも満載だ。4着に終わった兄エピファネイア云々を引き合いに出すのはナンセンス。エピファネイアは父がシンボリクリスエスで、完成には時間がかかる上に瞬発力が足らない。こちらは種牡馬としてはディープインパクト以上のキングカメハメハだ。
3強で最も見劣るのは、やはりマカヒキだろう。母系が底力では一枚見劣るし、戦ってきた相手の質が低い。距離は問題ないのだが、中山の坂も気になる。

ということで序列は⑩リオンディーズ④エアスピネル⑪マカヒキの順。なにせトライアルなので、エアとリオンディーズの入れ替えはあるかもしれない。そして思ったよりもマカヒキが走れず、また日曜の雨が進めば、③タイセイサミットが3着を取る可能性がある。そういうレースである。お宝馬はなし。