水上学の血統トレジャーハンティング

月曜中山11R セントライト記念(G2)(芝2200m)

◎本命馬
④クリンチャー
牡3、栗東・宮本厩舎、藤岡佑騎手

とにもかくにも、開催が日程通り行われてひと安心。阪神より中山の方が馬場が悪化するとは想定外だったが…。日曜の中山芝は稍重発表の時間帯でも、後半では荒れた所にまばらに水が光るさまが見え、蹄音もドタドタとかなり低く響いていて、含水量の多さを窺わせた。
日曜は台風一過、晴れて暑くなる予報となっており、乾いて行くことは間違いないが、それでも稍重までではないだろうか。

時計の出ないパワーの要る芝、コーナー4つの2200m…もろもろ想定して④クリンチャーを本命に指名する。距離的には菊花賞ではいささか苦しく、むしろ狙いはここではないだろうか。

それでなくともこのレースは、「父か母の父ロベルト系」という馬の好走が続いている。クリンチャーの母の父がロベルト系の総本山ブライアンズタイム。さらに父ディープスカイの産駒はダートで走る馬が多いが、ダートで産駒が走る種牡馬の子供には、芝なら野芝で荒れ芝になった時に向く、というタイプが多い。
皐月賞はあと一歩で馬券圏。ハナにはこだわらない先行型で、とにかくマイペースならしぶとい。瞬発力に特化したダービーの大敗は度外視したい。

$お宝馬
⑪インペリアルフィズ

全兄ダービーフィズは2013年のこのレースでハナ差2着。差しも届く今の芝で、操縦性の高いこの馬が田辺騎乗で外枠に入った。時計が出ない芝を望んでいるクチなのはクリンチャーと同じ。血統からの穴指名には恰好の存在だ。なお近親にはマンハッタンカフェ、一族にはブエナビスタもいるドイツ牝系の名門である。

上位評価は⑤ミッキースワロー②サトノクロニクル⑭クレッシェンドラヴ。押さえで⑦アルアイン⑥サーレンブラント⑩サンデームーティエ⑬ストロングレヴィル