水上学の血統トレジャーハンティング

日曜京都11R 菊花賞(G1)(芝3000m)

◎$本命馬&お宝馬
⑤トリコロールブルー
(牡3、栗東・友道厩舎、戸崎騎手)

関東地方、近畿地方はこの2週間、断続的に雨に祟られ続けている。異例の天候だ。19日木曜は大阪にいたが、冷え込みは東京ほどではないにせよ、翌日含めて一度も日は差さなかった。加えて台風の影響で、先週以上の雨量が見込まれる事態となった。

近年の菊花賞は、中距離でのスピード持続力が問われる傾向が続いていたが、ここまで雨が降ると、スタミナへ振れるステイヤー向きのレースとなるはずだ。さらに道悪適性のパワーはいうまでもない。ここまでのクラシックで求められていた部分とは真逆になる。今年は荒れるはずだ。

そこで思い切って抜擢したいのは⑤トリコロールブルーだ。

オルフェーヴル、ゴールドシップ、去年のレインボーラインと、近年連対馬を出しているステイゴールド産駒。道悪適性は現役種牡馬の中でトップクラスだ。さらに母の父ピヴォタルからは、セントレジャー勝ち馬も出ていて、かつ道悪適性の高いヌレイエフ→ポーラーファルコンの流れ。ディープインパクト産駒だった兄のダノンジェラートやワールドインパクトは、父の瞬発力を母方で削ぐ感じになっていて詰めが甘かったが、ステイゴールドが持つハイペリオンを押し出したスタミナとパワーがプラスに作用し、兄たちよりは一枚上のはずだ。本命兼お宝馬として、思い切った期待をかける。

ただし混戦には間違いなく、⑫ミッキースワロー⑮ダンビュライト⑪サトノクロニクルを含めて拮抗の評価。馬連ならボックスでもいいくらいだ。
押さえで⑬キセキ⑥マイネルヴンシュ⑩ベストアプローチ⑯アルアイン②ウインガナドル