
- 5月4日 京都11R 天皇賞・春(G1)
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本命馬◎ヘデントール(1人気) 1着
高速ステイヤーの血統恐るべし!
- 4月27日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎ヴァルキリーバース(1人気) 2着
新緑の府中で開花の予感!?
【皐月賞】最大の敵は天候
2018/4/14(土)
日曜中山11R 皐月賞(G1)(芝2000m)
◎本命馬 |
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③ジャンダルム 牡3、栗東・池江厩舎、武豊騎手 |
勝ち馬検討以上に、当日の天気がどうなるかで大きく変わってくる。気象に翻弄されそうな今年の皐月賞。中山では雨、強風がどの時間帯まで続くのか。土曜朝の予報では、3時過ぎは曇りになり、風もさほどではなさそうとのことだが、思い出すのは去年の天皇賞秋。予報を遥かに上回る雨となった。前予想としては、予報と天気図から判断して、芝は重馬場、風は考慮しないという姿勢でいくしかない。
さて、もろもろ考慮して、軸という意味での本命を③ジャンダルムとした。詰めが甘く立ち回りが巧いのが取り柄、良馬場ならスピードと切れの不足が響くところだが、道悪ならそれがかなり減殺される。
父キトゥンズジョイは、真性欧州重厚血統のサドラーズウェルズ系としては異色、北米で成功したエルプラドの流れで、日本ではダッシングブレイズでおなじみ。北米リーディングサイアーで、芝ダート不問の大種牡馬となりつつある。
母ビリーヴはご存知短距離女王で、このスピードがただのゴリゴリ馬力に特化することに歯止めを掛けている。距離的には2000mまでで、しかも早熟父系だけに、大きいところでの勝ち負けはここしかない。連軸、複軸に推したい。
$お宝馬 |
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⑥アイトーン |
皐月賞が荒れるとすれば、波乱の主役は若葉S組というのが過去のパターン。前に行く馬は多いが、追い切りでは前に馬を置いて、控える競馬を暗示している陣営も何頭かおり、出ムチでハナ宣言をしたアイトーンが意外とすんなり先頭の可能性も出てきた。ならば、道悪ドンと来いの血統で、ラップを持続させるタイプでしぶとい逃げを打てるので、粘り込みも警戒したい。
ただ、何分当日の天候、傾向をチェックしていただきたい。相手も手広く行く。
上位に置くのは⑮ステルヴィオ。押さえは②ワグネリアン。馬場が乾いていく天気になれば上位に引き上げたい。
そして⑪マイネルファンロン、⑦エポカドーロ、①タイムフライヤー、⑩ジェネラーレウーノ、⑫グレイル、⑭サンリヴァル、これらが3着候補だ。不良まで悪化したら、ハーツクライ産駒の①,⑫は評価を上げる。

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プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。