水上学の血統トレジャーハンティング

日曜中山11R 皐月賞(G1)(芝2000m)

◎本命馬
③ジャンダルム
牡3、栗東・池江厩舎、武豊騎手

勝ち馬検討以上に、当日の天気がどうなるかで大きく変わってくる。気象に翻弄されそうな今年の皐月賞。中山では雨、強風がどの時間帯まで続くのか。土曜朝の予報では、3時過ぎは曇りになり、風もさほどではなさそうとのことだが、思い出すのは去年の天皇賞秋。予報を遥かに上回る雨となった。前予想としては、予報と天気図から判断して、芝は重馬場、風は考慮しないという姿勢でいくしかない。

さて、もろもろ考慮して、軸という意味での本命を③ジャンダルムとした。詰めが甘く立ち回りが巧いのが取り柄、良馬場ならスピードと切れの不足が響くところだが、道悪ならそれがかなり減殺される。

父キトゥンズジョイは、真性欧州重厚血統のサドラーズウェルズ系としては異色、北米で成功したエルプラドの流れで、日本ではダッシングブレイズでおなじみ。北米リーディングサイアーで、芝ダート不問の大種牡馬となりつつある。

母ビリーヴはご存知短距離女王で、このスピードがただのゴリゴリ馬力に特化することに歯止めを掛けている。距離的には2000mまでで、しかも早熟父系だけに、大きいところでの勝ち負けはここしかない。連軸、複軸に推したい。

$お宝馬
⑥アイトーン

皐月賞が荒れるとすれば、波乱の主役は若葉S組というのが過去のパターン。前に行く馬は多いが、追い切りでは前に馬を置いて、控える競馬を暗示している陣営も何頭かおり、出ムチでハナ宣言をしたアイトーンが意外とすんなり先頭の可能性も出てきた。ならば、道悪ドンと来いの血統で、ラップを持続させるタイプでしぶとい逃げを打てるので、粘り込みも警戒したい。

ただ、何分当日の天候、傾向をチェックしていただきたい。相手も手広く行く。

上位に置くのは⑮ステルヴィオ。押さえは②ワグネリアン。馬場が乾いていく天気になれば上位に引き上げたい。

そして⑪マイネルファンロン⑦エポカドーロ①タイムフライヤー⑩ジェネラーレウーノ⑫グレイル⑭サンリヴァル、これらが3着候補だ。不良まで悪化したら、ハーツクライ産駒の①,⑫は評価を上げる。

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