水上学の血統トレジャーハンティング

日曜中山11R 皐月賞(G1)(芝2000m)

◎本命馬
④ダノンキングリー
牡3、美浦・萩原厩舎、戸崎騎手

本来ならもっと人気が割れて然るべきとも思うのだが、下馬評はサートゥルナーリア1強状態。ただ、その人気の裏付けはどうもファジーなものばかりだ。「まだ本気で走っていない」「馬体に凄みが出た」云々……。裏付けというより、主観が主観を膨らませているような気がしてならない。唯一の事実は、同コースの2歳G1を勝っているということくらいだが、これまでスローからの上がり勝負しかしておらず、全体時計も遅い。何より、兄たちは一歩間違うと暴発の気難しさを抱えていた馬。リオンディーズは早期に動かしすぎて大成しなかったし、3歳秋から本格化したエピファネイアを思うと、本質はまだこの時季にはない血統かもしれない。ここは裏付け明確な④ダノンキングリーから入りたい。

このところ勝ち馬を出し続けている前走1800m重賞連対馬、4年前の2着馬リアルスティールと同配合、終始外回しからひいらぎ賞ぶっちぎりのレース内容、レース史上2番目のタイムでの共同通信杯勝ち、上がり特化レースも平均的に速くなって上がりが掛かるレースも勝ってきた経験値。信じる材料がこれだけあれば、もしサートゥルナーリアの圧倒的な才能の前に敗れることがあっても悔いはない。

$お宝馬
③ファンタジスト

距離適性については母の血が強く出るロードカナロア産駒。母がディープ×デインヒル×ロベルトなので、2000mもこなせるはずだ。ダンチヒ系デインヒルが入っているので高速馬場適性も高い。レースの器用さは上位馬に優るものだ。内枠を引けたら面白いと思っていたので、この枠は大歓迎。

上位評価は⑫サートゥルナーリア①アドマイヤマーズ⑦ヴェロックス。押さえは⑯タガノディアマンテ⑧ニシノデイジー⑰アドマイヤジャスタ


今週末取り上げた馬の回顧は、火曜更新のコラムで。いよいよ東京開幕週、ポイントとなる前半戦の芝の傾向なども分析したい。

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