
- 5月10日 東京11R エプソムC(G3)
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お宝馬$トーセンリョウ(10人気) 3着
上位評価もお宝馬も馬券内の激走見せた!
- 5月4日 京都11R 天皇賞・春(G1)
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本命馬◎ヘデントール(1人気) 1着
高速ステイヤーの血統恐るべし!
野芝得意の一族
2010/8/1(日)
野芝得意の一族
2010/8/1
【小倉10R 小倉記念(GⅢ) 芝2000m】
注目馬 ⑪バトルバニヤン(牡6、栗東・池江郎厩舎、和田騎手)
夏競馬のうち、新潟(通年)と小倉(夏のみ)は野芝の競馬で行われるということは意外と見逃されがちだ。洋芝のみの北海道、1年の大半を占めるオーバーシードとは異なる野芝巧者というものは、明らかに存在する。ある特定の一族に、野芝を得意とする馬が集まる傾向があるのだ。
そんな一族の1頭が⑪バトルバニヤンだ。
野芝の平坦コースに限ると過去8戦3勝、2着2回。加えて今回は中2週のローテで、これも8戦3勝、2着1回3着1回。
そして兄や甥にあたるサバース、カンパニー、ニューベリー、ゲイル、クラフティゴールド、レニングラードらがいずれも新潟や小倉の夏競馬で勝ち鞍、あるいは重賞3着以内をマークしているのだ。
またジャングルポケット産駒自体の夏場の小倉芝の複勝率も安定している。これはローカルならとにかく走ったトニービンの血の特徴を受け継いでいるのだろう。
相手筆頭はこれも平坦巧者の血が濃い③ナリタクリスタル。そして⑯サンライズベガ、④オースミスパーク、⑩アルコセニョーラ、⑱ニホンピロレガーロ、⑰トーホウレーサー、①スマートギアまで。
なおホワイトピルグリムは札幌記念なら面白かったが、さすがに栗東→函館→栗東→小倉の輸送を短期間に経験したのは厳しいのではないか。アドマイヤオーラはトップハンデに加え、野芝の適性がなさそうだ。


プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。