水上学の血統トレジャーハンティング


【今週のポイント】
3日間開催の今週は、日曜月曜に重要な牡牝のトライアルが行われる。

日曜のローズステークスは、春の牝馬2冠の連対馬が1頭も出てこないという珍しいケースとなり混戦必至。月曜のセントライト記念もクラシック連対馬は不在だが、こちらは例年通りといえる。ダービー大敗馬が一気の巻き返しを見せることが多いレースで、妙味十分だ。

今年は特に天候が不安定な秋で、中京、中山共にそこが最大のポイント。加えて開幕週を見るに、そもそも芝自体が異例な状況下にある。

中京での野芝だけの施行は、現形状になって初めてのこと。野芝らしい軽さはあったが、中京らしく上がりが掛かりがちという特徴は継続しており、それでいながら中距離戦での追い込みは決まりづらい。

中山は、例年なら良馬場であれば高速決着、前有利となっていた野芝が、今年は良馬場でも時計を要するコンディションになっていたことには驚いた。パワー型の台頭は十分にありそうで、その辺にセントライト記念の波乱のカギが隠れているかもしれない。

3日間全て根を詰めては気持ちも懐も保たないので(笑)、メリハリをつけつつ、長丁場を乗り切りたいものだ。

★土曜中山11R 紫苑ステークス(G3) ◎本命馬 パラスアテナ 10番人気2着 まさかここまで人気がないとは思わなかった。その理由として考えられるのは、枠順と、陣営が不安を口にしていた道悪だと思うが、共に不安がないとした当レースの展望原稿通りだった。距離ロスを考えると強い内容だが、高速馬場になるとなし崩しに脚を使わされる恐れがあるし、瞬発力勝負に課題はある。次走秋華賞では、良馬場になると前者の方の不安が大きい。

$お宝馬 クロスセル 14番人気7着 終始先行、3着馬と並んで進み、先に動いて勝ちに行く。しかしそこからが苦しくなってしまったのは、やはり休み明けが響いた感じだ。ここを使われての変わり身に期待だが、東京では走る条件が道悪に限られるのではないか。馬力は高い水準にあるので、合った舞台で見直し。

★日曜中山11R 京成杯オータムハンデ(G3) ◎本命馬 シゲルピンクダイヤ 5番人気5着 太くは見えなかったが、さすがに18キロ増は古馬だけに想定外だった。しかもゲート入りがもともと難しい馬にせよ、今回は異常に嫌がった。スタートはまともだったが、肝心の勝負所で騎手の指示に逆らう素振り。メンタル面が敗因だったか。それでいて0秒3差、やや勿体ない競馬。悔しい。

$お宝馬 アルーシャ 7番人気6着 後方から行くのはいつもの戦法だが、この程度のペースならあと2頭分くらいは前で競馬しても良かった気がする。直線は狭くなりそうなところを捌いて外から目の覚めるような伸びを見せ、上がり最速。使い込めれば重賞でも通用する力がある。

【次回の狙い馬】
日曜 中京9R 5着 初の距離ながら追走できて、先行から直線も伸びてきたが狭くなるシーン。それがなければもっと際どかったはず。不利云々もそうだが、評価は別のところにある。おそらく次走は距離を戻して延ばすと思うが、今回の短縮経験が奏功しそうで、その点を期待したい。

日曜 中京12R 4着 スタートで致命的な大出遅れ。腰を落としてしまう。そこから距離ロスを防ぐために内を回って、不利を承知で馬群へ突っ込み、直線は空いてるところを探しながら、外へ外へと持ち出しながら伸びてきた。2着馬には伸び負けているが、これはインから先に動いてしまったためで、最初から外へ巧く出せて脚をタメていた2着馬とは訳が違う。とにかく勿体ないのひとこと。まともなら勝ち負けだった。次走人気必至だろうが、どこの場でも。

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