水上学の血統トレジャーハンティング


【今週のポイント】
ダービー最先着馬が出てくれば、まず2着を外さないのがこの神戸新聞杯の歴史である。それだけに、2冠馬コントレイルが出てくる今年、アタマは堅い…となるのだが、今年は中京開催、距離も1ハロン縮まる。

じゃあ2006年、コース形状こそ今とは違うが、中京で行われた時はどうだったかといえば、これがダービー3着ドリームパスポートが勝ち、2冠馬メイショウサムソンが2着。今より小回りで直線も短かった時代ですらそうなのだから、直線が長い今の中京なら、やはり傾向は変わらないのではないだろうか。たとえ「万が一」があっても、中間一頓挫あったとはいえ、勝つのはダービー3着馬ヴェルトライゼンデで、コントレイルが2着のシーンが思い浮かぶくらいか……?

しかし、相手探しで多少の冒険はできるだろう。よほどペースが上がらないと、追い込めないのが先週までの馬場。前残りの穴馬が出る可能性はある。しかも菊花賞に出ることが目標で、ここメイチの馬も少なくない。あとは台風の影響がどの程度馬場に残るか注意しつつ、何とかヒモ荒れを探す心づもりで臨みたいものだ。

★土曜中山11R レインボーステークス ◎本命馬 ミヤビパーフェクト 2番人気13着 直線に入るまでは実にいい手応えでレースを進めていた。しかし4角でポケットに入ってしまい、1頭分外に空いたスペースを突こうとして締められ、やむなくラチ沿いを選択したら被せられてラチと接触スレスレ。出すところがないままで、騎手が諦めてしまった。馬にかわいそうなレース。

$お宝馬 トータルソッカー 6番人気10着 3番手を進んでいたが、逃げ先行組が総崩れする展開。数字はスローであったが、離れた4,5番あたりにいた馬がワンツーしており、力の要る芝で負荷がかかったのかもしれない。

★日曜中山11R ローズテークス(G2) ◎本命馬 フアナ 1番人気13着 スタートはちゃんと出たのに、何を思ったのか意図的に馬を下げた位置で競馬をさせた。中京は後方一気がまず決まらない開催で、この位置取りで万事休す。とはいえ、2着ムジカが離されたといっても唯一追い込んで2着に上がってきたことを思えば、もう少し詰めてきてもよかったとは思うが……。コンディションも不十分だったのだろうか。

$お宝馬 ラインオブダンス 13番人気9着 しんがり付近から3,4頭交わしただけ、何も得るもののないレースだった。もう少し出していく考えがあっても良かった気がする。馬自体の能力はあるので、場が変われば走るはずだ。晩成型でもあり長い目でみたい。

★月曜中山11R セントライト記念(G2) ◎本命馬 バビット 4番人気1着 独壇場。何もいうことはない。ハナを主張し、スローに落として、3角過ぎから加速、直線入った地点でサトノフラッグに差を詰められたが、ラスト1ハロンはその間隔がほぼ変わらないままだった。見た目の数字以上に内容がある。ペースを上げ下げできるタイプなので、菊花賞でも3角の下り坂の御し方次第で、面白いところがあるかもしれない。

$お宝馬 リスペクト 7番人気8着 パドックからややカリカリしており、返し馬でもイレ込んでいたし、前半は折り合わないシーンも。それもあって4角から失速、しかしその割には最後までパッタリとは止まっていなかった。もともとが難しい気性の配合ではあるのだが、このイレ込みが久々のレースに起因するものであれば、上は目指せる。

【次回の狙い馬】
日曜 中山9R 12着 今回は札幌から戻っての中2週、それでいながら8キロ増えており、いささか仕上げを手控えたようにも思えた。加えて前に行った馬が崩れる厳しい展開を自ら演出、息が入らない逃げになってしまった。ひと息入れて立て直せば、2勝クラスを勝てる力はある。ベストは福島出走だが、東京でも新潟でもソコソコやれる。

月曜 中山12R 2着 今回初ダート、血統から一変可能と見ていたが、やはり合っていた。あと一歩で勝ち切れたアタマ差2着。東京に替わっても問題なさそうで、1400m以下なら引き続き勝ち負け。人気になるだろうが……。

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