
- 8月3日 札幌11R クイーンS(G3)
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本命馬◎アルジーヌ(1人気) 1着
昨年の雪辱を果たす優勝劇!
- 8月3日 新潟11R アイビスSD(G3)
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本命馬◎ピューロマジック(2人気) 1着
前走の経験を活かした見事な末脚!
エリザベス女王杯の物差し
2011/11/8(火)
エリザベス女王杯の物差し
2011/11/8
★【前週推奨馬回顧】
11月5日(土) 東京11R ユートピアS レッドエレンシア 6番人気 11着
騎手によれば「レース中から何か怪しく、追ってもサッパリ。こんな馬ではない。」とのこと。体調面の問題だろう。参考外の一戦で、そこに推奨が当たってしまったことは本当に不運というか、申し訳ない限り。
11月6日(日) 東京11R アルゼンチン共和国杯(GⅡ) コスモヘレノス 6番人気 9着
行きっぷりが悪く、終始追っ付け通し。こちらはコンディションがどうこうではなくて、現状の力が落ちている感じ。
★【今週へのポイント】
エリザベス女王杯の毎年恒例のポイントは、3歳勢と古馬の比較。秋華賞が2週前倒しされてから、それ以前はまず馬券にならなかった秋華賞からの臨戦がむしろ黄金ローテとなりつつある。過去10年で5勝、2着2回、3着2回。
ただし、秋華賞と連勝したのはファインモーション(クラシック不出走)と女傑ダイワスカーレットの2頭だけ(カワカミプリンセスの1位入線→12着降着あり)。秋華賞勝ち馬なら、歴史的名牝の素質があるかどうか、その内容を戦績から見極める必要がある。秋華賞組の分析がまず最大のカギ。
もう1つは、外国馬と日本馬の比較だ。過去にはタイガーテイルが10番人気3着、シャラナヤが3番人気4着、そして去年はスノーフェアリーが4番人気1着と、侮れないものがある。今年の2頭、スノーフェアリーは今や欧州屈指の名牝となり、ダンシングレインはイギリスとドイツの2カ国のオークスを制しており、格的には共に日本馬を凌いでいる。
これらの物差しをどう分析して序列を付けるか。特に外国馬は血統ジャッジが適性判断には有効だろう。週末の特別出馬表をお待ちいただきたい。
★【次回の狙い馬】
土曜・京都11R 6着 タガノミュルザンヌ⇒上がりは最速。直線ゴボウ抜きの脚は目についた。騎手が少しゆったりと構えすぎた感もある。次走は自己条件だろうし、それなら京都でも阪神でも外回りコースを前提に狙いたい。
土曜・京都12R 10着 テイクエイム⇒今回はゲートがすべて。上へ伸びあがってしまい、2馬身は出遅れてしまった。揉まれ通しで競馬をしていない。それでも昇級戦で、4着馬と0秒3差ならよく走った方。次走まともなら、このクラスでも通用していい。


プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。