水上学の血統トレジャーハンティング

土曜東京11R ダイヤモンドS(G3)(芝3400m)

◎本命馬
⑪シャンパーニュ
牡4、栗東・加用正厩舎・酒井学騎手

このレースは、3000m級のレースといっても、天皇賞(春)や菊花賞のようなスピードの持続力が求められるわけではなく、かといってステイヤーズSほどのパワーが求められるわけでもない。スタミナと、スピードではなく単調な脚の持続力。これが重要なレースだ。
去年はフェイムゲーム本命で、幸運にも快哉を叫ぶことができたが、連覇を目指す今年は58キロで大外枠。相手どころに回し、妙味ある伏兵から入ってみたい。
長距離戦でもあり、軽ハンデ馬に注目。51キロの⑪シャンパーニュは、血統面からまさにこのレース向きと判断した。
このレースは、アドマイヤモナーク、フォゲッタブル、キタサンアミーゴ、ギュスターヴクライ、アドマイヤラクティ、ジャガーメイル、フェイムゲームと、グレイソヴリン系の血を強く受けている馬の好走が目立つ。シャンパーニュは父チチカステナンゴがこの系統で、しかも母方にもグレイソヴリンが入っている。さらに叔父のギュスターヴクライが3年前の2着馬。

チチカステナンゴ産駒は、まさに単調な脚を持続力とパワーが売り物で、軽い芝での上がり比べには弱いが、今回のような舞台なら崩れにくい。

$お宝馬
⑦カムフィー

こちらはオーソドックスなステイヤー種牡馬のダンスインザダーク産駒。おまけに母がノーザンテースト×リアルシャダイの古いステイヤー配合だ。引退厩舎でもあり、ここは一発あっていい。

相手上位は当然⑯フェイムゲーム⑮ファタモルガーナ。そして③ネオブラックダイヤ④タニノエポレット⑬アドマイヤフライト②ステラウインド⑨ニューダイナスティと押さえる。なおラブイズブーシェは、復帰戦が延び延びになったことと、距離にもやや不安を感じる。

なお明日の当コラムでは、小倉大賞典を取り上げます。