競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【コーフィールドC】メールドグラース小回り適性を生かせる超特殊コース
2019/10/16(水)
オーストラリアの2400m路線では最も大きいレースと言って過言ではないのがコーフィールドC (日本時間10月19日(土)午後15時15分発走)だ。大都市メルボルン近郊に位置するコーフィールド競馬場は左回りで直線は370mほど。中京競馬場の直線より40mほど短い。
しかしこの競馬場、コース図を見てもらえれば分かるように、非常に変わった形をしているのが特徴。五角形に近く、次々にやってくるコーナーをこなしていく器用さが求められる。加えてスパート地点も早いことから差しが決まりやすく、ほぼ平坦であることからスピードも問われる。総合力に勝る馬が頂点を極めるコースと言っていいだろう。
日本から参戦するのが重賞3連勝中のメールドグラース(牡4、栗東・清水久厩舎)。2400mはこれが初めてとなるが、ルーラーシップ産駒はキセキのように距離が持つ馬も多い。新潟外回りのように直線の長いコースから、小倉のような小回りコースまでこなす、幅広い対応力も魅力の一つだ。
昨年のメルボルンカップで4着に入るなど、オーストラリア中長距離の安定株フィンシュが強敵。ゴードンS、ヴォルティジュールSで共に2着と英国の中長距離路線で大崩れなく、53kgの軽ハンデで出走できるコンスンティノープルの激走にも警戒したい。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。