競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【南部杯】盛岡開催だからこそマークしたい1頭!
2023/10/8(日)
南部杯[盛岡ダ1600m]
出走馬&展望
◎イグナイター兵庫の強豪で昨年の4着馬。昨年このレースで持っているスピードは中央馬に劣らない。今年のかしわ記念は7着に敗れているものの、今の船橋はスタミナも求められることからこの馬には不利な馬場だった。マイルなら軽い馬場のほうがいいタイプ。南部杯なら面白い一頭だ。
◯レモンポップ
過去12戦中11戦で連対している安定感抜群の一頭。唯一10着と連対を外した前走ゴールデンシャヒーンは初めての1200mでついていけていなかった。距離延長は歓迎で、軽いダートも実績がある。休み明けもこなせる馬で、中間栗東トレセンに滞在調整し調整は順調。順当に上位争いをしてきそうだ。
▲ジオグリフ
宝塚記念9着以来の実戦。ここ2戦11着、9着と崩れているものの、2000mのドバイワールドカップ、2200mの宝塚記念で、この馬には距離が少し長かった。以前芝適性も求められるサウジカップで4着に踏ん張ったように、軽めのダートは歓迎。距離短縮の今回は見直したい。
☆タガノビューティー
今年ブリンカーを装着して再上昇している注目の存在。ブリンカーを装着してから根岸S4着、コーラルS1着、かしわ記念2着と安定した戦績を残していた。前走プロキオンSは14着だったものの、歩様に乱れが生じて無理しなかったもの。今回もその危険性があるが、軽いダートのキレ味勝負にも対応可能である点を評価。
△カフェファラオ
昨年の覇者。安田記念以来の実戦となる。芝のマイルからダートに替わるのは大歓迎。半周コースのダートで過去6戦し、5勝3着1回、負けたのはサウジカップだけとほぼパーフェクトの戦績を残していることから、ここも上位争い候補。ただし高松騎手がこのコースをよく知っているとはいえ、テン乗りで内枠になることが不安材料か。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。