
競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【ブリーダーズカップ2023】今年はサンタアニタ!小回りのスピード決着濃厚!?
2023/11/4(土)
ブリーダーズカップ2023
-
BCフィリー&メアターフ
(芝2000m、11/5 日本時間4:10発走)BCフィリー&メアターフ出走馬(左から馬番、ゲート番、馬名、騎手)
①01 インイタリアン J.ロザリオ
②02 ウォームハート R.ムーア
③03 ウィズザムーンライト W.ビュイック
④04 モイラ F.プラ
⑤05 ウインマリリン C.デムーロ
⑥06 インスパイラル L.デットーリ
⑦07 リンディー T.ガファリオン
⑧08 フェヴローバー J.カステリャーノ
⑨09 ディディア V.シュミノー
⑩10 マキューリック I.オルティスJr.
⑪11 ルミエールロック D.マクモナグル
⑫12 ステートオケージョン R.ライアン
※勝馬投票券は馬番で発売日本馬の評価
☆ウインマリリン
昨年の香港ヴァーズ優勝馬で実績面は上位の存在。ここ3走は一息の成績が続いているものの、札幌記念は休み明けで、オールカマーは外枠を引いてしまいロスもあった。今回は叩き3戦目で内目の枠を引けただけに、前進はありそう。
外国馬の評価
◎インイタリアン
キャリア13戦全て3着以内と、とにかく安定感のある馬。昨年のこのレースは2着に踏ん張った。
昨年はキーンランド開催だったため1900m。今年はサンタアニタ開催のため2000m。この距離は初めてだけに距離が課題になるものの、高速化しやすいこのコースは距離を克服しやすい。最内枠からハナに行ききれば簡単には止まらなさそうだ。
○インスパイラル
マイルG1を5勝、まさに欧州マイル女王と呼ぶにふさわしい1頭だ。牝馬限定G1だけでなく、牡馬相手のジャックルマロワ賞も後方追走から差し切ったように、現在マイル路線では世界トップクラスの1頭だ。ただあくまでマイルでの話。マイルまでしか経験がなく、いくら速いサンタアニタとはいえ距離不安が残る。
▲リンディー
2走前からアメリカに移籍してきた馬で、欧州在籍時はG1仏1000ギニー2着などの実績がある。前走はマイルで人気の一角になるモージの2着だったものの、内ラチ沿いでポジションを上げられず、直線外に持ち出すのにも手間取っていた。最後の伸びは目立っており、穴で見直してみたい。
△ウォームハート
ヨークシャーオークス、ヴェルメイユ賞と欧州12FのG1を連勝中。凱旋門賞に出てきてもある程度人気になったと思われる。こちらが2400mのターフに出てくれば上位争いも可能だったかもしれないが、使い分けか2000mのこちらに回ってきた。2000mの高速決着に対応できるか半信半疑。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。