
一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
新潟2歳Sはリネンタイリンに騎乗
2025/8/21(木)
先週は2頭が2着に頑張ってくれました。ユメシルベ(7人気2着)は一度使っていいほうに向いてくれました。勝ち馬が強かったという印象だったので、このまま順調にいけばチャンスは近いはず。マイネルボス(5人気2着)はスッと向正面で動いた勝ち馬についていこうと思ったのですが、エンジンのかかりが遅かった分の0秒2差。夏場も合うのか改めて充実してきたので、次走こそ勝利あるのみです。

この土曜は新潟で3鞍に騎乗します。7Rのパーセルペーパーの前走は久々にこの馬らしい走りをしてくれました。同じコースの続戦かつ少頭数になるので、キッカケを掴んで力が入るタイミングです。10Rのマイネルビジョンの前走は内側で進路が狭くなりつつも、距離を詰めて良さが出たと聞きました。久々に乗せていただきますが、条件が合いそうで密かに楽しみにしています。
日曜も新潟で5鞍に騎乗します。新潟2歳Sのリネンタイリンの前走は2戦目でパドックからテンションが高すぎました。この中間はそのあたりを考慮しつつ調整しており、中1週でも馬は元気一杯。距離が延びるのは歓迎なので、自身の力さえ出せれば勝機もあると思っています。
5R(2歳新馬)のマイネルモンテュスは続けて追い切りに乗せていただいています。心身ともに幼さがあって、やっと整ったというタイミングでのデビュー。現段階でどこまで頑張れるかも、使いつつ良くなっていくタイプのように感じます。7Rのマルモリディライトはこの夏4戦目でも元気一杯。昨年同時期に3着もある条件なので、枠順などかみ合えば引き続きチャンスです。

先週も新潟まで車で入って、月曜の帰りは川越の氷川神社に立ち寄りました。というのも、念頭に同所でお参りしてここまで怪我なく重賞も勝つことができたので、いわゆるお礼参りですね。すると、着いた途端にその一帯だけ雷が鳴り響く土砂降りとなり、車の中から出れずに雨宿り。それがパッと晴れて迎え入れてくれたようなシチュエーションとなって、またしてもご縁を感じる場所でした。来週は今夏の締めくくりとなる新潟記念。とにかくコスモフリーゲンが順調なので、改めて次回更新にて意気込みを書かせていただきます。
プロフィール

柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。





