
一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
話題のザ・ロイヤルファミリー
2025/10/16(木)
先週は京都遠征したユメシルベ(4人気3着)が最高着順。レコード決着を最後まで食らいついて頑張っています。もう少し馬体面の成長が待たれますが、一戦毎に力を付けており先々が楽しみ。関東圏の自己条件でのレースを待ち遠しく思います。
この土曜は東京で5鞍に騎乗します。3Rのマイネルアイフェルの初戦はスタート良く好位で運べたものの、最後に余裕がなくなってしまいました。中1週でも馬は元気一杯。少頭数の中でも着順を上げていきたい。6Rのリカードは弱いところがあって続けて使うことができず格上挑戦になってしまいました。もともと力がある馬で涼しくなって調子は上がっているので、2着があるコースで目途を立ててほしいところ。
7Rのカイトグートは、休み明けの前走で速い時計に対応しています。中1週でも調子がいいので前進を見込みたい。12Rのセキテイオーは金曜朝の調教に乗せていただきます。前任のジョッキーに聞いたり、前走までをよく研究して臨みます。
日曜も東京で5鞍に騎乗します。3Rのリーデレクオーレは真面目で一生懸命に走ってくれる馬。コースは問わなそうなので、スムーズに導いてあげれば頑張ってくれるはず。5R(2歳新馬)のマイネルミラケルは木曜の最終追い切りに乗せていただきましたが、なかなかの反応でした。まだ前向きさに欠ける分があるので前半がカギになりますが、持ってるモノを出してくれれば楽しみです。
7Rのパーセルペーパーは前走も速い時計に対応して頑張っています。課題だった競馬に向かうまでが大人になってきたので、乗り方を工夫して掲示板に食い込みたい。12Rのイケイケドンドンも金曜朝の調教に乗せていただきます。ハンデも条件もベストだと思われるので、いい感触を掴みたい。

ただでさえ常連の日曜劇場でテーマが競馬となればザ・ロイヤルファミリーを見ないわけにはいきません。自分は佐藤浩市さんが演じる馬主さん(山王耕造)に懐かしさを感じました。人情あってロマン派で岡田繁幸さんが同じようなタイプ。とりわけ自分の世代には違和感がない内容で、馬と人との絆が描かれていくのは素晴らしいことですね。もちろんトレセンや競馬場で撮影が行われているのを知っていましたが、今のところ自分に声はかかっていません。いつでもオファーをお待ちしています(笑)。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。