中山記念

阪急杯

アエロリット

(牝4、美浦・菊沢厩舎)

クロフネ
アステリックス
母父ネオユニヴァース
通算成績8戦3勝
重賞勝利 17年NHKマイルカップ(G1)
17年クイーンステークス(G3)
連対時平均馬体重485kg (最高:496kg) (最低:476kg)
前走時馬体重486kg
POINT昨年の秋華賞前で既に骨格はほとんど完成されており、前回の立ち写真から大きくシルエットが変化していないが、相変わらず豊富な筋肉量で牝馬とは思えないほど迫力ある立ち姿を披露している。特に胸前の筋肉が立派で、掻き込む力が強い。直線に坂のある中山コースでも力負けはしないはずで、力の要る洋芝のクイーンSで楽勝したのも合点がいく。冬毛も伸びておらず代謝も良さそう。太めも残っておらず、いきなり動ける仕上がりだ。

ヴィブロス

(牝5、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
ハルーワスウィート
母父Machiavellian
通算成績11戦4勝
重賞勝利 17年ドバイターフ(G1)
16年秋華賞(G1)
連対時平均馬体重416kg (最高:434kg) (最低:408kg)
前走時馬体重436kg
POINTバランスの良い立ち姿でキ甲も抜けて馬体は完成。エリザベス女王杯以来の休み明けとなるが、元々がシャープに見せるタイプで太くは見えない。冬毛が伸びており若干野暮ったく映るかもしれないが、冬場の立ち写真はいつもこんな感じに写っているので、特に割り引く必要もないだろう。目一杯の仕上げという雰囲気ではないが、十分に能力を発揮できると見た。

ウインブライト

(牡4、美浦・畠山吉厩舎)

ステイゴールド
サマーエタニティ
母父アドマイヤコジーン
通算成績11戦4勝
重賞勝利 17年スプリングS(G2)
17年福島記念(G3)
連対時平均馬体重468kg (最高:480kg) (最低:460kg)
前走時馬体重480kg
POINT背が伸びてきて腰高なところも解消されてきた。胴回りは緩く見せるものの、腹袋が大きいタイプなので特に問題は無いだろう。スローペースが苦手な一方、ハイペースで底力を要する厳しい展開が得意なのはこの立派な腹袋によるものではないだろうか。馬格はそれほど大きくないが、スピードよりもパワー寄りの造りをしており、中山コースも合っている。メンバーは強いが上位への食い込みも可能だろう。

サクラアンプルール

(牡7、美浦・金成厩舎)

キングカメハメハ
サクラメガ
母父サンデーサイレンス
通算成績20戦4勝
重賞勝利 17年札幌記念(G2)
連対時平均馬体重471kg (最高:484kg) (最低:462kg)
前走時馬体重494kg
POINT7歳馬だが数を使われていないので、実に若々しい馬体を見せてくれている。キングカメハメハ産駒らしく筋肉量も多く、スピードよりもパワーに秀でた形で、中山コースは間違いなく合う。前走は距離が長かった印象で、昨年のこのレースで2着に入っているように舞台設定は申し分無い。毛艶は冬場とは思えないほど光っており、背中には銭型がハッキリと浮かんでいるほど。有馬記念で不利を食らった精神的ダメージが無いと仮定するならば、ここでも好勝負できるはず。
今週のイチオシ

ペルシアンナイト

(牡4、栗東・池江寿厩舎)

ハービンジャー
オリエントチャーム
母父サンデーサイレンス
通算成績9戦4勝
重賞勝利 17年マイルチャンピオンS(G1)
17年アーリントンカップ(G3)
連対時平均馬体重479kg (最高:488kg) (最低:474kg)
前走時馬体重488kg
POINTバランスの良い体型で皮膚も薄く、非常に見栄えする立ち写真を披露している。筋肉量が多く、巧みな瞬発力とスピードがあるためマイルCSを制したが、馬体のシルエットを見ても距離には融通が利くタイプ。また小脚を使える器用さも兼ね備えているため、どんなコースでも大崩れなく走ってくれる。毛艶も抜群に映えており、休み明けでも叩き台といった印象は受けない。このレースを獲りに来た雰囲気が伝わってくる。勝ち負けに期待したい。

アポロノシンザン

(牡6、美浦・鈴木伸厩舎)

サクラバクシンオー
アポロジャスミン
母父Saint Liam
通算成績19戦6勝
連対時平均馬体重473kg (最高:488kg) (最低:452kg)
前走時馬体重484kg
POINTサクラバクシンオー産駒らしい筋肉量の多さと詰まった胴回りで、距離適性は明確に短いところにある。腰高に見えるのは元々の体型で、前傾姿勢なのは短距離馬の特徴といえるだろう。蹄が立ち気味で道悪は上手なタイプ。極端な高速決着よりは時計が掛かって欲しいのではないだろうか。毛艶も光っているように体調面も文句ない状態。相手は揃ったが、一発も期待できる仕上がり。

カラクレナイ

(牝4、栗東・松下厩舎)

ローエングリン
バーニングレッド
母父アグネスタキオン
通算成績10戦3勝
重賞勝利 17年フィリーズレビュー(G2)
連対時平均馬体重478kg (最高:482kg) (最低:476kg)
前走時馬体重498kg
POINT500キロ近い大型馬だがシルエットは細身で重苦しさを感じさせず、素軽い印象。前回も取り上げたように、血統は全く異なるが馬体の造りが昨年のオーシャンSを制したメラグラーナと似ており、やはり短距離で良さが出た。冬毛は伸びておらず、毛艶は前走よりも良くなってきた。体調も徐々に良化してきているのだろう。阪神の1400mは重賞勝ちを決めた舞台なので、何とか格好は付けたいところだが。

ニシノラッシュ

(牡6、栗東・宮本厩舎)

サクラバクシンオー
キャッスルブラウン
母父Silver Hawk
通算成績19戦5勝
連対時平均馬体重481kg (最高:502kg) (最低:464kg)
前走時馬体重502kg
POINTこの馬も筋肉量が多く、アポロノシンザンと同様にサクラバクシンオー産駒らしい雰囲気。こちらのほうがよりガッシリとした骨格を見せており、どちらかと言えばパワーに秀でたタイプのように見える。繋ぎ、蹄の角度は平均的。どんな馬場でもある程度万能にこなせるのではないだろうか。馬体全体に張りが感じられるし、馬が充実しているのだろう。毛艶も良い状態と言える。善戦に期待したい。
今週のイチオシ

ヒルノデイバロー

(牡7、栗東・昆厩舎)

マンハッタンカフェ
デック
母父Go for Gin
通算成績27戦4勝
連対時平均馬体重518kg (最高:526kg) (最低:514kg)
前走時馬体重526kg
POINTマンハッタンカフェ産駒にしては珍しく直飛に出ており、父譲りの身体の柔らかさもあって、鋭い決め手を持っている。胴が長く見えるように短距離馬のように見えない。距離はマイル以上、むしろ中距離くらいでも悪くないような体型をしている。真冬とは思えないほど毛艶が良く、デキは相当に良さそう。昨年2着した舞台でもあり、前走の大敗から巻き返しがあって良い。見栄えはこの馬が一番。

モーニン

(牡6、栗東・石坂厩舎)

Henny Hughes
Giggly
母父Distorted Humor
通算成績17戦6勝
重賞勝利 16年フェブラリーS(G1)
16年根岸ステークス(G3)
連対時平均馬体重522kg (最高:528kg) (最低:516kg)
前走時馬体重532kg
POINT6歳になったが大きな衰えを見せることなくしっかりとした筋肉量をキープしており、特に胸前の盛り上がりは目を見張るものがある。胴が短く短距離志向の強い馬で、前走は初芝ながらメンバー3位の上がりを使っており、脚元を見ても芝が悪い印象は受けない。引き続き同じコースで競馬できる強みもあり、状態面も特に問題ないのでマークしておきたい存在。

モズアスコット

(牡4、栗東・矢作厩舎)

Frankel
India
母父Hennessy
通算成績7戦4勝
連対時平均馬体重485kg (最高:488kg) (最低:478kg)
前走時馬体重486kg
POINT正方形のトモをしていて、スピード能力は相当に高い。まだ成長途上で良化の余地は残しているものの、現状でも十分重賞タイトルに手が届くレベルの好馬体と言っても過言ではない。やや前走から間隔が開いたが、肋骨が薄っすらと感じられるボディコンディションスコアで、1週前としては悪くない仕上がりと言える。蹄底も厚くたとえ道悪になったとしても問題なくこなせるだろう。勝ち負けまで期待できる。

レッドファルクス

(牡7、美浦・尾関厩舎)

スウェプトオーヴァーボード
ベルモット
母父サンデーサイレンス
通算成績24戦10勝
重賞勝利 17年スプリンターズS(G1)
17年京王杯スプリングC(G2)
16年スプリンターズS(G1)
16年CBC賞(G3)
連対時平均馬体重467kg (最高:474kg) (最低:456kg)
前走時馬体重472kg
POINT元々立ち姿は見栄えのしないタイプで、背中と胴のラインが平行なこともあって緩く見せる。ただトモの筋肉量はさすがトップスプリンターと言えるもので、休み明けでもしっかりと維持できている。芦毛で毛艶は判別しづらいが、冬毛が伸びていないことを考えると代謝自体はそう悪くなく、叩き台とはいえしっかりと走れる状態に持ってきた印象。能力は明らかに一枚上なので、終いは確実に末脚を伸ばして来そうだ。

中山記念

阪急杯

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