弥生賞

チューリップ賞

オブセッション

(牡3、美浦・藤沢和厩舎)

ディープインパクト
パーシステントリー
母父Smoke Glacken
通算成績2戦2勝
連対時平均馬体重513kg (最高:516kg) (最低:510kg)
前走時馬体重510kg
POINTバランスの整った骨格で素質の高さを感じる。馬体重が500キロ以上ある大型のディープインパクト産駒だが、全体的にシャープな体つきをしており、大跳び走法で迫力がありながら素軽さも感じさせる。ゆったりとした造りで距離は延びて良いタイプ。広いコースでノビノビと走らせてこそ能力が活きてくる。小回りの中山2000mにどう対応するか。完成はまだ先の印象も、現時点でもトモにしっかりとスジが浮いており、馬体の張りも上々。好勝負できる。

サンリヴァル

(牡3、栗東・藤岡健厩舎)

ルーラーシップ
アンフィルージュ
母父アグネスタキオン
通算成績3戦2勝
連対時平均馬体重482kg (最高:482kg) (最低:482kg)
前走時馬体重490kg
POINTルーラーシップ産駒らしい胴長の体型で、骨格も大柄でいかにもパワータイプといった印象。全体的に緩さを残しつつも、筋肉の張りも良く昨年末のホープフルSから馬体もボリュームアップしており、確かな成長を感じさせる。肋骨が薄っすらと見受けられた前走と比較してやや余裕残しの体つきだが、毛艶も整っており、いきなり動ける状態にはあるだろう。使って更に良くなりそうなイメージ。

ジャンダルム

(牡3、栗東・池江寿厩舎)

Kitten’s Joy
Believe
母父Sunday Silence
通算成績3戦2勝
重賞勝利 17年デイリー杯2歳S(G2)
連対時平均馬体重486kg (最高:494kg) (最低:480kg)
前走時馬体重494kg
POINT母はスプリント女王のビリーヴ。血統的に短距離向きの印象も、この馬は比較的胴回りがゆったりとしており、将来的に筋肉量が増えるとマイル専門になっていきそうだが、現状2000mまでならこなせる。トモの張りが良く、休み明けながら筋肉はしっかりと出来上がっている。ただ、腹回りを見てもまだ余裕のある体つきをしており、一度叩いてからがベターか。地力は高いはずなので、上位争いを期待。
今週のイチオシ

ダノンプレミアム

(牡3、栗東・中内田厩舎)

ディープインパクト
インディアナギャル
母父Intikhab
通算成績3戦3勝
重賞勝利 17年朝日フューチュリティ(G1)
17年サウジアラビアRC(G3)
連対時平均馬体重482kg (最高:490kg) (最低:476kg)
前走時馬体重490kg
POINT3歳春とは思えないほどの筋肉量があり、後肢は斜尻直飛で長く良い脚を使える構造。このような造りは瞬発力、末脚勝負に強い傾向があるのだが、基礎スピードの違いで先行してしまっている印象。現時点での能力が一枚抜けているのではないだろうか。安定して好位置を取ることができるので、中山コースも大きな不安にはならないだろう。休み明けながら肋骨が薄っすら浮いているようにムダ肉も無く、いきなり能力を発揮できる。勝ち負け必至。

ワグネリアン

(牡3、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
ミスアンコール
母父キングカメハメハ
通算成績3戦3勝
重賞勝利 17年東京スポーツ杯2歳S(G3)
連対時平均馬体重451kg (最高:454kg) (最低:450kg)
前走時馬体重454kg
POINT父とそう変わらない馬体重450キロほどの馬で迫力のあるタイプではないものの、骨格自体もコンパクトにまとまっている。数字以上に筋肉量が多く、皮膚を薄く見せているように馬体の張りはかなりのもの。体型的にはマイル~2000mくらいが合っていそうな印象だが、心肺機能も高いのでこなせる下地は十分にあるのではないだろうか。毛艶も良く仕上がり良好。末脚型だけに中山コースがカギとなるが、当然好勝負だろう。

サラキア

(牝3、栗東・池添学厩舎)

ディープインパクト
サロミナ
母父Lomitas
通算成績1戦1勝
連対時平均馬体重436kg (最高:436kg) (最低:436kg)
前走時馬体重436kg
POINT牝馬らしいコンパクトな馬体で、斜尻直飛は父ディープインパクトからの遺伝か。後躯に向かって腹回りがキュッと上がっているように見えるが、こういった体型は差し追込馬に多い。この馬は体もとても柔らかいので、相当な切れ味を秘めているものと思われる。シルエット的にはマイラーで、距離はあまり延びないほうが良いだろう。若干毛艶が冴えずモサッとした印象を受けるが、これは季節的なもの。状態に関して不安は無さそうだ。
今週のイチオシ

シグナライズ

(牝3、栗東・藤原英厩舎)

Frankel
ワイルドココ
母父Shirocco
通算成績5戦2勝
連対時平均馬体重485kg (最高:488kg) (最低:484kg)
前走時馬体重488kg
POINTトモの筋肉が非常に発達しており、今回のメンバー中1、2を争うほど。やや脚が短い体型で気性的にも距離には限界がありそうだが、1600mくらいまでならこなせる。瞬発力も良いモノを秘めているが、絶対的なスピードがありそうで、開幕週で高速馬場だった1週目の阪神開催を考えると、適性が合致しそうなイメージ。ムダ肉も無く肋骨をわずかに感じられる好仕上がりでもあり、一発を期待したい。

スカーレットカラー

(牝3、栗東・高橋亮厩舎)

ヴィクトワールピサ
ヴェントス
母父ウォーエンブレム
通算成績5戦1勝
連対時平均馬体重439kg (最高:444kg) (最低:436kg)
前走時馬体重436kg
POINT父ヴィクトワールピサ、母父ウォーエンブレムというパワー血統で、筋肉の付き方もやや硬肉寄り。力の要る馬場や競馬場を得意としそうな印象を受ける。直飛寄りでどちらかと言えば、長く良い脚を使うレースで持ち味が活きてきそう。全体に冬毛が伸びており見栄えはしないが、バランスは維持しているように馬の造り自体は出来上がっている。状態はまずまずといったところか。

マウレア

(牝3、美浦・手塚厩舎)

ディープインパクト
バイザキャット
母父Storm Cat
通算成績4戦2勝
連対時平均馬体重450kg (最高:450kg) (最低:450kg)
前走時馬体重446kg
POINT全姉アユサンよりも身長があり、胴もシルエットに対してやや長い。距離には融通が利きそう。バランスの良い馬で、瞬発力の秀でた馬に多い斜尻。飛節も割と理想的な角度で、素材はかなりのモノ。トモの張りも上々で、絶対スピードの高さが窺える。クイーンCから大きく変化したところは感じられないが、引き続き上々の仕上がりでレースを迎えることができそう。

ラッキーライラック

(牝3、栗東・松永幹厩舎)

オルフェーヴル
ライラックスアンドレース
母父Flower Alley
通算成績3戦3勝
重賞勝利 17年阪神ジュベナイルF(G1)
17年アルテミスステークス(G3)
連対時平均馬体重483kg (最高:486kg) (最低:480kg)
前走時馬体重484kg
POINT腹回りがゆったり、ふっくらとした馬で腹袋の大きさが目立つ。底力を必要とする展開もこなせるだろうし、丸みのあるトモは優れた瞬発力の源。立ち気味の蹄、繋ぎで道悪になっても問題なくこなせそうな脚元の造りをしている。腰高に映るのは元々の体型によるところもあるが、まだ背は伸びそう。伸び代を秘めている辺り、素質の高さが窺える。阪神JF前ほどのデキではないとはいえ、ここも上位争いは必至か。

リリーノーブル

(牝3、栗東・藤岡健厩舎)

ルーラーシップ
ピュアチャプレット
母父クロフネ
通算成績3戦2勝
連対時平均馬体重498kg (最高:502kg) (最低:494kg)
前走時馬体重494kg
POINT牝馬らしからぬ雄大な馬格で、筋肉量も骨量も立派。トモにまだ多少の緩さは残しているものの、牝馬は総じて仕上がりが早い傾向にあり、良い意味で釣り合いが取れているとも言える。内目から器用に抜け出す脚もあるが、基本的にはストライドを伸ばして真っ向勝負してこそ、全能力が発揮されるのではないだろうか。肩周りには血管が浮き上がって筋肉の張りも上々。この馬も今週のイチオシに負けず劣らず、良い馬体を見せているので勝ち負けに期待が持てそうだ。

レッドランディーニ

(牝3、栗東・石坂厩舎)

ディープインパクト
レッドメデューサ
母父Mr. Greeley
通算成績4戦1勝
連対時平均馬体重446kg (最高:446kg) (最低:446kg)
前走時馬体重442kg
POINT今回出走するメンバーの中では一番胴回りにゆとりが感じられ、距離はある程度あったほうが良さそうなイメージ。どちらかと言えば長方形のシルエットでオークス向きの雰囲気もあり、数字以上に体を大きく見せているところはプラス材料。蹄底も厚めで比較的、道悪もこなせるほうではないだろうか。この路線ではオークス向きと言える馬が少ないので、今回だけでなく注目しておきたい1頭。仕上がりも上々だ。

弥生賞

チューリップ賞

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