弥生賞

チューリップ賞

ウインカーネリアン

(牡3、美浦・鹿戸雄厩舎)

スクリーンヒーロー
コスモクリスタル
母父マイネルラヴ
通算成績5戦1勝
連対時
平均馬体重
478kg (最高:486kg)
(最低:474kg)
前走時馬体重478kg
POINT
全体に肉付きの良い体型で、馬体重の示す数字以上に迫力がある。ふっくらと発達した腹袋はロベルト系の父スクリーンヒーローから遺伝した特徴で、全体的にパワー型のイメージ。重心の安定感も伝わってくる立ち姿で、時計の掛かる条件が合っている。トモは横幅が広く、容量も豊富。まだまだボリュームアップしそうな雰囲気が漂っていて、今後の成長でより優れたパフォーマンスを披露してくれるはずだ。もうひと絞りできる余地を残しつつも、馬体の張りは前走以上に映る。

オーソリティ

(牡3、美浦・木村厩舎)

オルフェーヴル
ロザリンド
母父シンボリクリスエス
通算成績3戦2勝
連対時
平均馬体重
496kg (最高:498kg)
(最低:494kg)
前走時馬体重508kg
POINT
背中が長く、腹側のラインが平行に近いため、骨格に対して胴が長く見える。持続力に優れたタイプで、スローペースからの瞬発力勝負になりやすい弥生賞では早めに進出する競馬に持ち込みたいところ。持ち前の持続力は、トライアルよりも厳しい流れになる本番で生きてくるのではないか。左前の蹄が今回から接着装蹄になっており、右前の蹄にも補修痕が見られる点は頭に入れておきたい。ホープフルS時よりも筋肉量が増えてきており、全体にパワーアップした印象がある。

サトノフラッグ

(牡3、美浦・国枝厩舎)

ディープインパクト
バラダセール
母父Not For Sale
通算成績3戦2勝
連対時
平均馬体重
493kg (最高:494kg)
(最低:492kg)
前走時馬体重494kg
POINT
バランスが良く、筋肉量も豊富な好馬体。父ディープインパクトから遺伝した斜尻直飛で、鋭い脚を長く使える理想的な形。父よりも馬格に恵まれている分スケール感があり、素質の高さが伝わってくる。胴が長めの体型をしているため、距離は延びて良さが出そうな印象だ。伸びのある体型のため持続力にも優れており、前走は4角で早めに前へと並びかける競馬を見せた。胸も深く、心肺機能も高いため、地力勝負に持ち込めば今回も力を発揮できるだろう。太め感なく仕上がっている。

パンサラッサ

(牡3、栗東・矢作厩舎)

ロードカナロア
ミスペンバリー
母父Montjeu
通算成績6戦1勝
連対時
平均馬体重
457kg (最高:458kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重452kg
POINT
腹周りがふっくらして見えるのは元々の体型。母父モンジューはサドラーズウェルズ系の種牡馬で、立派な腹袋を有している血統。父ロードカナロア同様に筋肉質な馬体ではあるものの、胴の造りに伸びがあり、中距離前後が良いタイプ。全体的に父よりも母方の血統が馬体に現れている印象だ。持続力とパワーに優れた馬体構造のため、淀みない流れを押し切るような競馬が合っている。瞬発力勝負になりやすい弥生賞でギアチェンジにどこまで対応できるかがカギ。馬体の張りや毛艶は申し分ない。
今週のイチオシ

ブラックホール

(牡3、美浦・相沢厩舎)

ゴールドシップ
ヴィーヴァブーケ
母父キングカメハメハ
通算成績4戦2勝
重賞勝利 19年札幌2歳ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
419kg (最高:422kg)
(最低:418kg)
前走時馬体重428kg
POINT
父ゴールドシップは500キロを超す大型馬で、胴周りをゆったりと見せていた。この馬は前走時が428キロと小柄でコンパクトにまとまっている。背中が短く、腹側のラインが長く見える構造で、胴自体も詰まり気味。札幌2歳Sではマクり気味に進出していたが、この造りであれば末脚を溜めて瞬発力勝負にも対応できそう。ホープフルS時と比較して筋肉の輪郭が明瞭に浮き上がってきており、緩さが抜けてきた印象がある。成長と共に完成度が高まってきた。休み明けながら肋骨が感じ取れるほどシャープに磨き上げられている。

ワーケア

(牡3、美浦・手塚厩舎)

ハーツクライ
チェリーコレクト
母父Oratorio
通算成績3戦2勝
連対時
平均馬体重
485kg (最高:486kg)
(最低:484kg)
前走時馬体重492kg
POINT
背中が短めで、胴自体もやや詰まった瞬発力タイプの体型。鋭い末脚が武器で、一瞬の加速力は世代でも上位の存在。弥生賞はスローからの決め脚比べになりやすいため、この馬の末脚が生きる舞台と言えそうだ。トモの横幅が広く、肉付きも立派。急坂のある中山コースも苦にしないだろう。全体にまとまりがある分、素軽さと同時に力強さ・重厚感も感じさせるため、パワーが必要な時計の掛かる条件も対応できるはず。一度使うとさらに引き締まってきそうだが、現状でも馬体の張りは前走とほぼ同じレべル。

ウーマンズハート

(牝3、栗東・西浦厩舎)

ハーツクライ
レディオブパーシャ
母父Shamardal
通算成績3戦2勝
重賞勝利 19年新潟2歳ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
456kg (最高:456kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重470kg
POINT
折りの深い曲飛で、後肢の回転が速い。また腹側のラインが後躯に向かって引き締まっている体型で、伸縮性にも優れている。瞬発力に長けた構造をしており、溜めてこそ末脚が切れるタイプだ。骨格のバランスが良く、鋭い決め手と地力が問われる阪神の外回りコースはピッタリの舞台と言える。骨格に対してしっかりと筋肉が付いており、成長の余地を残しつつも一線級で戦える好馬体だ。毛艶は前走よりも光っていて、皮膚の薄さを感じさせる。休み明けでも太め感なく仕上がった。
今週のイチオシ

クラヴァシュドール

(牝3、栗東・中内田厩舎)

ハーツクライ
パスオブドリームズ
母父Giant’s Causeway
通算成績3戦1勝
連対時
平均馬体重
450kg (最高:450kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重452kg
POINT
バランスの良さが際立つ好馬体で、世代隋一の美しいシルエットを披露している。背中が短く、腹側が長く見える胴の造りをしているため、身体を伸縮させた走りが得意。素軽く切れる末脚が最大の武器で、決め手の問われる阪神外回りは得意条件と考えていいだろう。胴自体の造りは窮屈でないため、距離は延びても問題なさそう。まだ前駆の筋肉が目立つので、トモがパンとしてきたらより優れたパフォーマンスを披露してくれるはずだ。前哨戦ながらムダ肉はほとんど感じられない、理想的な仕上がり。

スマイルカナ

(牝3、美浦・高橋祥厩舎)

ディープインパクト
エーシンクールディ
母父Distorted Humor
通算成績4戦3勝
重賞勝利 20年フェアリーステークス(G3)
連対時
平均馬体重
416kg (最高:420kg)
(最低:414kg)
前走時馬体重420kg
POINT
馬体重は前走時で420キロも、トモや胸前など付くべきところに筋肉が付いていて、数字以上に立派な立ち姿。胴がやや短く、前後に詰まり気味。将来的に得意とする距離は短くなっていくのではないだろうか。距離は1600mが上限といった印象で、素軽いスピードを生かした競馬が合っている。チューリップ賞は瞬発力が問われるため、今回もマイペースを刻んだ逃げでどこまで粘れるか。芦毛で筋肉の輪郭は掴みづらいものの、馬体の張りは前走と同レベルをキープしている。

マルターズディオサ

(牝3、美浦・手塚厩舎)

キズナ
トップオブドーラ
母父Grand Slam
通算成績4戦2勝
連対時
平均馬体重
440kg (最高:444kg)
(最低:436kg)
前走時馬体重444kg
POINT
父キズナと似た背中が短く映る胴の造りをしており、典型的な瞬発力タイプの馬体構造。曲飛で後肢の回転も速いため、前走の阪神JF同様に決め手が生きる阪神外回りコースへの適性は高い。筋肉量が豊富で、シルエットは正方形に近く、距離はマイルがベストと見て良いだろう。特にトモは半腱半膜様筋にスジが浮き上がっているように、張りは抜群。骨格の完成度も他馬との横比較で高い。休んでさらにパンプアップしてきた印象があり、しっかりと上積みを示している点に好印象。

レシステンシア

(牝3、栗東・松下厩舎)

ダイワメジャー
マラコスタムブラダ
母父Lizard Island
通算成績3戦3勝
重賞勝利 19年阪神ジュベナイルF(G1)
19年KBSファンタジーS(G3)
連対時
平均馬体重
487kg (最高:490kg)
(最低:484kg)
前走時馬体重484kg
POINT
牝馬の中でも馬格に恵まれていて、特に父ダイワメジャーから遺伝した立派なトモが目を引く。横幅が広く、筋肉量も豊富で、類まれなスピードを発揮できる点も納得できる。曲飛で脚の回転も速く、溜めても弾けそうだが、やはり持ち味であるスピードを生かした競馬をしてこそ他馬に対して有利になるか。瞬発力タイプの差し馬が強い条件でも、逃げて終いも鋭く伸びることが出できるため問題なく対応できる。休んだ間に馬体が大きく成長しており、スケールの大きさがより顕著に伝わるようになってきた。馬体の張りや毛艶も申し分ない。

弥生賞

チューリップ賞

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