【チャンピオンズカップ】勝率83%の鉄板データから浮かび上がるクリソベリルの逆転候補は?…競馬JAPAN

※イチオシ馬&特注馬は、追い切りの動きなども踏まえて金曜日に公開します!

アナザートゥルース

(セ6、美浦・高木登厩舎)

アイルハヴアナザー
キョウエイトルース
母父フジキセキ
通算成績24戦7勝
重賞勝利 20年ダイオライト記念(G2)
19年アンタレスステークス(G3)
連対時
平均馬体重
481kg (最高:486kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重484kg
POINT
前走時の馬体重が493キロ。16年の覇者である半兄サウンドトゥルーを上回っているが、素軽さという点においてはこちらの方が上。差し追込脚質の兄とは異なり、軽快なスピードを有しているため、先行力を秘めている。真っ直ぐに伸びた飛節は兄と同様の構造で、長く脚を使えそう。成長と共に肉付きが良くなってきたこともあり、シルエットも徐々に似てきた。1年前の立ち姿と比較して逞しさが増してきている点は好印象。今回が初の中央G1出走で相手は揃っているが、見劣らない迫力を感じさせる。毛艶や馬体の張りも良好で、力を出せる状態に整った。

アルクトス

(牡5、美浦・栗田徹厩舎)

アドマイヤオーラ
ホシニイノリヲ
母父シンボリクリスエス
通算成績17戦8勝
重賞勝利 20年MCS南部杯(G1)
19年プロキオンステークス(G3)
連対時
平均馬体重
536kg (最高:548kg)
(最低:518kg)
前走時馬体重546kg
POINT
雄大な骨格に立派な筋肉が付いており、実に迫力のある好馬体。横見ではやや重心が低く、スピードタイプの印象があるため、やはり本質的には1400~1600mがベストか。ただ、中京ダ1800mはマイルでも通用するようなスピード能力が問われる舞台。繋ぎが長く、ダートでは脚抜きの良い高速馬場に向いている印象のため、雨が降って時計勝負になるようであれば、スピードの絶対値で上位争いも可能だろう。前走と直接の比較はできないが、注目したいのは後肢の下腿部。血管が網目のように浮き上がり、トモの半腱半膜様筋もスジがクッキリ。レコード駆けの後でも反動を感じさせない好仕上がり。

インティ

(牡6、栗東・野中厩舎)

ケイムホーム
キティ
母父Northern Afleet
通算成績15戦7勝
重賞勝利 19年フェブラリーS(G1)
19年東海テレビ杯東海S(G2)
連対時
平均馬体重
511kg (最高:520kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重514kg
POINT
父ケイムホーム譲りの短めな胴が特徴的。大型馬ではあるものの比較的ピッチの利く走りで、トモの筋肉も非常に発達している。スタートから素早いダッシュを利かせることができる形と言えるだろう。胴は詰まり気味でも、背中と腹側のラインは平行に近い持続力タイプの造り。飛節も真っ直ぐに伸びた「直飛」で、ストライドもしっかり伸びる。やはりこの馬は逃げてこそ持ち味が活きるはずだ。このコースへの適性も既に示している。年齢的に大きな変わり身、上積みこそ感じられないものの、依然として豊富な筋肉量をキープできているし、昨年3着時と同じくらいの状態でレースを迎えられそう。
今週のイチオシ

エアアルマス

(牡5、栗東・池添学厩舎)

Majestic Warrior
Nokaze
母父Empire Maker
通算成績17戦7勝
重賞勝利 20年東海テレビ杯東海S(G2)
連対時
平均馬体重
478kg (最高:486kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重498kg
POINT
盛り上がるように発達した胸前に、横幅があり肉付きの良いトモ。付くべきところに豊富な筋肉が付いており、また骨格のバランスも整っている、かなりの好馬体だ。500キロ近い馬体重が示すように迫力がある一方、芝でも3勝を挙げていたように、ダートを主戦場とする馬の中では比較的素軽いタイプ。スピードを問われる条件が得意な印象で、マイルでも実績があるような馬が強い中京ダ1800mへの適性は高い。前走のみやこSはパワーを要する阪神開催で、休み明けの上に展開も厳しかった。評価を下げる必要は一切無いと見る。蹄も薄いタイプで、脚抜きの良い馬場が合いそう。一度使われてグッと引き締まっており、毛艶も引き続き良好。

カフェファラオ

(牡3、美浦・堀厩舎)

American Pharoah
Mary’s Follies
母父More Than Ready
通算成績5戦4勝
重賞勝利 20年シリウスステークス(G3)
20年ユニコーンステークス(G3)
連対時
平均馬体重
508kg (最高:512kg)
(最低:504kg)
前走時馬体重510kg
POINT
全体にがっしりとした骨格、肉付きで、いかにもダート馬らしい迫力のある立ち姿。一方、クビさしはやや細めで、500キロ超の大型馬でも重苦しさは感じられない。ユニコーンS出走時と比較して筋肉の輪郭がハッキリと浮き上がってきており、約半年経過して明らかに完成度が高まっている印象。それでもまだ背が伸びそうで、筋肉量もこれから増えてきそう。将来性という点に関してはメンバー中でも随一の存在。飛節が「くの字」に折れている曲飛で、前走は控える競馬でしっかりと結果を出した。先行するスピードも秘めており、自在性がある点は何より。毛艶はまずまずと言った印象も、馬体の張りは現状ベストと言える状態。態勢は整ったと見て良さそうだ。
今週のイチオシ

クリソベリル

(牡4、栗東・音無厩舎)

ゴールドアリュール
クリソプレーズ
母父エルコンドルパサー
通算成績9戦8勝
重賞勝利 20年JBCクラシック(G1)
20年帝王賞(G1)
19年チャンピオンズカップ(G1)
19年ジャパンダートD(G1)
19年日本テレビ盃(G2)
19年兵庫チャンピオンS(G2)
連対時
平均馬体重
538kg (最高:550kg)
(最低:524kg)
前走時馬体重550kg
POINT
皮膚の薄さが写真から伝わってくるほどの張り感ある好馬体。前走時の馬体重が542キロと雄大な馬格で、骨格・筋肉量のスケール感は一枚抜けていると思えるほど。発達した胸前からは掻き込むパワー、横幅の広いトモからは推進力を感じさせる。マイルでも通用するようなスピード能力の問われるこのコースでも、問題なく力を発揮できるだろう。胸も深く、心臓や肺などの要領も広い。淀みない流れを付いて行って終いも伸びるのは、この優れた心肺機能を秘めているからと考えられる。1年ぶりの立ち姿となるが、完成途上だった昨年と比較して骨格のバランスや筋肉量も見違えるほど良くなった。毛艶も非常に良く、代謝の良さが伝わってくる。死角らしい死角は見当たらない。

クリンチャー

(牡6、栗東・宮本厩舎)

ディープスカイ
ザフェイツ
母父ブライアンズタイム
通算成績25戦4勝
重賞勝利 20年みやこステークス(G3)
18年京都記念(G2)
連対時
平均馬体重
486kg (最高:496kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重490kg
POINT
ふっくらとした大きな腹袋が特徴的。肩周りやトモの筋肉量も豊富で、重心もどっしりとしている。重厚感のある体型をしているので、本質的にはパワーを要する条件が合っている。前走のみやこSは坂のある阪神コースが合っていた印象。道中のペースも淀みなく流れ、上がりが掛かる展開もマッチした。今回はスピード能力が問われる中京ダ1800m。過去に芝でも活躍しているものの、ダートを主戦場に移して、馬体は砂のパワー型へと変化している。今年は屈指の好メンバーが揃っており、高速決着にどこまで対応できるか。今年8走目でも消耗した様子は一切なく、毛艶や馬体の張りは文句無し。

ゴールドドリーム

(牡7、栗東・平田厩舎)

ゴールドアリュール
モンヴェール
母父フレンチデピュティ
通算成績26戦9勝
重賞勝利 19年かしわ記念(G1)
18年帝王賞(G1)
18年かしわ記念(G1)
17年チャンピオンズカップ(G1)
17年フェブラリーS(G1)
16年ユニコーンステークス(G3)
連対時
平均馬体重
523kg (最高:538kg)
(最低:512kg)
前走時馬体重530kg
POINT
背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まった瞬発力タイプの造り。単純な位置取りよりも道中しっかり脚を溜められるかが終いの伸びに影響する。年齢を重ねるごとに自在性が増してきており、好位で溜めを利かせられるようになってきた。一瞬の決め手はこの中に入ってもトップクラス。スムーズに流れに乗ることができれば、十分に上位争いも可能だろう。今回は1年ぶりの立ち写真。全体のボリューム感・迫力はさすがに全盛期と比較してやや物足りないが、それでも7歳秋という年齢を考えれば文句無しの好馬体。現状の力は出せる状態にあるはずだ。

サンライズノヴァ

(牡6、栗東・音無厩舎)

ゴールドアリュール
ブライトサファイヤ
母父サンダーガルチ
通算成績30戦10勝
重賞勝利 20年東京中日S杯武蔵野S(G3)
20年プロキオンステークス(G3)
19年MCS南部杯(G1)
18年東京中日S杯武蔵野S(G3)
17年ユニコーンステークス(G3)
連対時
平均馬体重
532kg (最高:546kg)
(最低:526kg)
前走時馬体重530kg
POINT
530キロ前後で出走しているかなりの大型馬でありながら、バランスが良く素軽い体つき。飛節も緩やかにカーブしていて大型馬ながら一瞬の加速力に秀でている。基本的には後方からの追込一手なので、スピードのある先行勢に有利な中京ダ1800mにおいては立ち回りがカギ。大外一気は決まりづらく、過去に追い込んで馬券になった馬はいずれも4コーナーでインを突いていた。一瞬の決め手がハマるか、攻めた騎乗に期待したい。今回は1800m戦とあって、全体に細身に仕上げられている印象。前回の立ち写真ほどの迫力こそ無いが、皮膚の薄さは健在で、態勢は整った。

タイムフライヤー

(牡5、栗東・松田国厩舎)

ハーツクライ
タイムトラベリング
母父ブライアンズタイム
通算成績21戦5勝
重賞勝利 20年エルムステークス(G3)
17年ホープフルステークス(G1)
連対時
平均馬体重
465kg (最高:490kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重476kg
POINT
母父ブライアンズタイムが発現した大きな腹袋を有しており、厳しい流れの中でこそ真価を発揮しそうな体型。重心がやや低く、芝では2000m戦でも勝利しているものの、シルエット的にはマイル辺りがベストの印象。芝でもG1を勝っているように、この舞台でも通用するスピードは秘めているはず。飛節は折りが深い「曲飛」で、比較的馬格もコンパクトなため、タメが利けば鋭い決め手も発揮できる。相手は強いが、直線まで内目で我慢できればチャンス。1年ぶりの立ち姿となるが、骨格的にも完成された印象で、馬体の張りも上々。充実している様子が伝わってくる。

チュウワウィザード

(牡5、栗東・大久龍厩舎)

キングカメハメハ
チュウワブロッサム
母父デュランダル
通算成績17戦9勝
重賞勝利 20年川崎記念(G1)
19年JBCクラシック(G1)
19年ダイオライト記念(G2)
19年平安ステークス(G3)
18年名古屋グランプリ(G2)
連対時
平均馬体重
477kg (最高:482kg)
(最低:472kg)
前走時馬体重482kg
POINT
全体に均整の取れた好馬体で、素軽さを感じさせる体つき。腹周りを見てもスッキリとしていて、スタミナを消費しづらそうな体型。もちろんココでも通用するスピード能力は秘めているが、本質的に一線級同士のレースでは2000m以上の距離が合っている印象。立ち回りの巧さはこのメンバーでも上位のため、流れに乗って上位進出を狙いたい。先行・差し問わない自在脚質はハイレベルな一戦でこそ活きてくる。筋肉の輪郭がハッキリと浮き上がっており、皮膚の薄さが写真越しに伝わってくるほどの張り感。毛艶も黒光りしていて、メンバー中でも1、2を争う好仕上がり。

モズアスコット

(牡6、栗東・矢作厩舎)

Frankel
India
母父Hennessy
通算成績25戦7勝
重賞勝利 20年フェブラリーS(G1)
20年根岸ステークス(G3)
18年安田記念(G1)
連対時
平均馬体重
488kg (最高:498kg)
(最低:478kg)
前走時馬体重490kg
POINT
盛り上がるように発達した胸前と、横幅が広く肉付きの良いトモの筋肉が目を見張る好馬体。重心が低めで、筋肉量も豊富であることから、パワーとスピードに長けているタイプ。この舞台でもスピード負けはしない一方、距離は幾分長い印象がある。1ハロン延長をどこまでリカバリーできるか。曲飛で瞬間的な加速も得意のため、じっくり脚を溜めて終いを活かす競馬を見たい。前走との直接比較はできないが、フェブラリーSや安田記念時と比較して、全体にやや緩さを感じさせる立ち姿。大きな衰えは感じないが、フィジカル面のピークは若干過ぎた可能性も。毛艶は上々で、体調は決して悪くない。
出走予定馬すべての立ち写真が掲載されるとは限りません。
競馬ラボに掲載されている記事・写真・映像などの無断複製、転載を禁じます。