サートゥルナーリア

19年9/22(日)4回阪神7日目11R 第67回 神戸新聞杯(G2)(芝2400m)

  • サートゥルナーリア
  • (牡3、栗東・角居厩舎)
  • 父:ロードカナロア
  • 母:シーザリオ
  • 母父:スペシャルウィーク

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このレースを使って次は天皇賞。菊花賞の前哨戦として設けられているこの神戸新聞杯だが、ここから秋の天皇賞へ参戦する馬が多くなって来た近年。菊を占うにはちと意味合いが違ってきた。だがそれでもサートゥルナーリアには多くの期待をしたいのが大勢のファンの気持ち。この母とそして子供達に大きな夢を乗せる。その期待にそぐわない勝ちっぷりで秋初戦をこなしたサートゥルナーリア。2400を圧倒的勝ち方で終えると菊花賞も平気なんではと素人の私には思えてしまうのだが・・・。

潜在能力は一番と、誰しもが思うのがサートゥルナーリア。その秋初戦がここ。そこへ当然にヴェロックスも参戦する。それだけでほぼ馬券は買い目なしと貧乏人には思える。馬単で210円をガバっと買えるだけの勇気、持ち合わせ、根性がない。そもそも一点でウン万円と買って払い戻しに並んだ記憶がない。そこまでして競馬をやりたくはない。楽しみたい、そしてちょこっと儲けたい。それが大勢のファンだろうし、私もそうなのである。それでも神戸新聞杯の売り上げが44億もあったと言うのだから、世の中、心のゆとりのある人が多いのだろうか。

パドックではヴェロックスが堂々としていた。サートゥルナーリアも数字は余裕あるものだが体のラインは上々。返し馬の映像ではヴェロックスの方が実にいい雰囲気に見えた。レースはサートゥルナーリアがスタートを躓く様に出て行ってすぐに好位。2番手で折り合う。ヴェロックスは最初は前にいたが、2Fぐらい行ったあたりで後ろへ下げる為なのか、少し頭を振る仕草。それでもすっと4番手の内に入って収まった。後は8頭がタイトな並び。それでも内ラチ沿いを走っている馬がいい。シフルマン、サートゥルナーリア、ヴェロックス、ユニコーンライオンの4頭が内ラチ沿いを走る。道中で13秒台が4本もある超遅い流れ。そんな中でもサートゥルナーリアは見事に折り合って進む。

ラスト1000を通過してから動きが出る。2番手サートゥルナーリアがジワっと動き出し、次のラスト800の標識では逃げるシフルマンに並びかける。次の600ではもう先頭で廻る。直線に入ってきてサートゥルナーリアの通った後をヴェロックスも顔を覗かせてくる。シフルマンと外のレッドジェニアルの間が大きく開き、難なくそこを抜けて前を追う。2馬身後ろぐらいまで迫る。が、その差が最後までせばまることも出来ずとなる。ワールドプレミアはブービー追走から直線は外へ出して追い上げてくる。が、よく追い上げたが3着が精いっぱい。だがこれで菊花賞への権利は取れた。

ビデオを繰り返し見る。直線半ばでのルメールの手の動きを見る。ヴェロックスが一番、サートゥルナーリアに接近したのがラスト400のあたりか。そこで2馬身ぐらいの差。ラスト200で手前を替えたサートゥルナーリア。そこまではやや馬なりのルメールの手綱だったが、ラスト100を通過したあたりで少し左の手から上にステッキがチラっと見えた。おそらく左手に持っていたそれが強めに追ったアクションで上にあがったのだろうと推測される。こんな時は競馬場の大きなPVで観れるとよく判るのだが。それでも後ろをチラ見した後のゴールまでは、逆に抑えるぐらいの手綱であった。

ダービー2着のダノンキングリーは、先週に時計を出している。ニシノデイジーはルメールとの騎乗を発表した。これから時計を出して行くのだろう。そしてセントライト記念勝ちのリオンリオン。ダービー馬にダービーで1番人気馬の出走はない菊花賞で小ぶりとはなるが、春の勢力図からどう変わったのかが面白いところだ。また条件からの挑戦もあるだろうし、最終的にはどんな顔ぶれになるのかが興味深いところだ。

そしてサートゥルナーリア。天皇賞では誰が乗るのだろうか。いやもう決まっているのだろう。何せ、この秋の外国人ジョッキーの顔ぶれは豪華そのもの。デットーリにムーアにスミヨンである。他にも名前は聞いている。それこそ、どこかでWSJSと番組名を替えて施行して欲しいほどのビッグネーム揃い。日本の競馬市場は美味しいのだろう。我々、競馬のファンにもたまらない時が来そうではある・・。