関係者の素顔に迫るインタビューを競馬ラボがオリジナルで独占掲載中!

西村太一騎手

西村太一騎手×高橋摩衣


高:西村騎手、今日はよろしくお願いします。

西:よろしくお願いします。

高:まず、西村騎手がジョッキーになろうと思ったキッカケを教えてください。

西:キッカケはですね、父親が競馬好きでテレビでよく観ていて、小学4年生の時ぐらいから一緒に観るようになったんですよ。それで騎手がカッコ良くて、憧れる感じになったんです。体験乗馬を1回やった時も「凄く楽しいな」と思ったので、騎手を目指しました。

高:競馬ファンとして観ていた時に、印象に残った馬はいますか?

西:スペシャルウィークですね。スペシャルウィークとグラスワンダーの有馬記念が凄く印象に残っています。あれはスペシャルウィークが差して勝ったと思いましたよ。

高:そういう、テレビの世界で見ていた世界に自分が入った感じはどうですか?

西:今、凄く不思議です。もう競馬に1回乗せてもらったので、その不思議さは大分取れてきましたけど。

高:レースを経験して気持ちが変わりました?

西:騎手になったんだな、という実感が出ましたね。

高:プロフィール資料に「冷静に物事を客観視できます」って書いてありましたけど、実際レースに乗ってみていかがでした?

西:結構冷静に乗れました。頭が真っ白になるという事は全く無くて、周りの状況も分かりましたね。ただ、まだレースに慣れないので迷惑をかけてしまいますけど。

高:冷静に乗れたんですね。前の晩はよく眠れました?

西:ぐっすりと(笑)。トレセンでは攻め馬があるから土日は朝が早いですけど、それが無かったので…10時間ぐらい寝ました。

高:たっぷり寝ましたねえ(笑)。

西:いつもの倍ぐらい寝ました。いつも5~6時間しか寝てないので。

高:ここぞとばかりに眠れて。幸せですね(笑)。

西:はい、幸せを感じました(笑)。

高:パドックを回っている時はどんな気持ちでした?

西:もう「ワクワク」っていう感じでしたね。

高:人の注目が集まるのが快感、とか。

西:好きと言えば好きですね(笑)。

高:当日は家族の方が来ましたか?

西:来ていましたね。パドックにいたり、あと昼休みにウィナーズサークルでやった新人紹介の時にもいました。

高:師匠の和田先生はいかがでしたか?レースの前は何かアドバイスはありました?

西:「出たなりで好きなように乗ればいい」って言われました。

高:先生が弟子を送る立場として、逆に緊張されていたりして。

西:いやー、それは分からなかったですね。

高:普段どおりの様子で。

西:そうですね。

高:初レース終えて戻ってきた時は。

西:「よく頑張った」って。着はあんまり良くは無かったですけど、ゲートを出ない馬でスタートも普通に出れて、それなりだったので。

高:先週は同期の平野騎手が勝ちましたね。

西:平野騎手が乗っていた馬は全部着に来ていましたし、一番可能性のある馬に乗っていた1人なので、これはもしや、と思っていましたけど。

高:初勝利をあげるかもって。同期の中で一番最初に勝ちたい、という気持ちもあったんじゃないですか?

西:はい。やっぱり何でも一番が良かったですけど、こればかりは焦ってもしょうがないと思うので。

高:西村騎手は、チャンスが来た時、例えば一番人気でも物怖じしなさそうで、いつでもいけるっていうような感じもしますね。

西:ありがとうございます。どんなレースでも冷静に乗れるようにして、良い結果を残したいです。

高:西村騎手の師匠は和田先生ですけど、先生からよく言われていた事ってありますか?

西:生活態度に関して、よく言われましたね。「イチローさんを見習え」とか。

高:イチロー?野球の?

西:はい。結構、難易度の高い要求をされます(笑)。

高:そうなんですか(笑)。

西:例えば追いきりの時に「ステッキの持ち替えの練習しろ」って練習させていただきますけど、引っかかる馬を抑えながらだとキツいんですよ。抑えながらキャンターをしている時に、持ち替えの動作をするだけでもビューって行ってしまうので。そうやって抑えている時でも「ステッキを持ち替えろ」と(笑)。

高:ハイレベルな要求で(笑)。

西:頑張って対応していきます(笑)。



高:プロフィール資料に「尊敬する先輩は松岡正海ジョッキー」って書いてありますけど、どんなところを尊敬されているんですか?

西:競馬を見ていても、凄く必死さが伝わって来るところですね。トレセン実習の時に実際に接していただいて、凄く良い方だと思いました。

高:西村騎手は、自分がこれからジョッキーとして成功する為にはどんな要素が必要だと思いますか?

西:周りの方から応援してもらって、乗せてもらえるようになる事だと思います。技術はもちろん大事ですけど、人から好かれて、とりあえず乗せてもらえないと、その技術も見せられないじゃないですか。まだ僕にはそれほど技術はありませんけど(笑)。

高:確かにレースで乗れない事には話が始まらないですもんね。西村騎手、人付き合いは上手そうな感じがしますけど。

西:はい。人と話すのは嫌いじゃないです(笑)。

高:社交的な感じがするし、先輩たちにかわいがられている姿が目に浮かびますよ。

西:一緒に連れて行っていただけると嬉しいです。

高:同期とは仲が良いんですか?

西:そうですね、大体年齢は1こ下か2こ下なんですけど、特に年齢は気にせず皆仲は良いです。

高:周りの人から「お前のこういうところは良いな」って褒められたところはありますか?

西:模擬レースに乗っていて、周りの調教師の方たちから、冷静に周りを見れているとか、先行したら先行したで2番手のポジションでじっとしているとか、馬群の中でもじっとして前をしっかり狙っているとか、そういう所がいいと言ってもらいました。

高:焦らないんですね。西村騎手は日常生活でも冷静で落ち着いているんですか?

西:あー、結構そうかもしれないですね。

高:西村騎手が今までで一番嬉しかった瞬間はいつですか?

西:今までの中では、やっぱり競馬学校に受かった時ですね。僕、学校の試験に2回落ちて、3回目で受かったので。

高:それは嬉しかったでしょうね。逆に今までの人生でこれは慌てたとか、落ち込んだとかいう時はありますか?何かいつでも落ち着いてそうですけど。

西:慌てた事…ちょっと思い出せないですね。僕、4歳か5歳くらいの時に阪神大震災があったんですよ。実家が大阪だったので震度5ぐらいだったみたいで。深夜で家族みんなが起きて、倒れてくるタンスを必死に親父が支えたりしていたのに、僕だけ寝ていたらしいです。

高:既に落ち着いていますね。

西:爆睡していたらしいです。

高:西村騎手は大阪出身なのに美浦に来たんですね?

西:そうですね。教官の方と相談した結果、美浦の方が性格的に合ってるだろう、と。

高:でも栗東で乗りたいとか思わなかったですか?

西:いえ、どっちでもやっていけると思っていましたから、あんまり。

高:大阪弁がそんなに出ないですね。

西:15歳で競馬学校の試験に落ちて、中学卒業してから千葉で乗馬学校に入っていたんですけど、周りの方も年上ばかりで、いつも敬語を使っていたので。

高:柔軟性がありますね。

西:でも関西の方と喋ると自然に関西弁になっていたりします(笑)。

高:今は確かに年上の人と話す機会が多いから、全部敬語になっちゃうのがほとんどでしょうね。そういえば田村厩舎で取材をさせてもらっている時に、ちょうど西村騎手が田村先生にご挨拶に来ていましたけど、その時に田村先生が素晴らしいお話をされていましたね。

-:僕らもついつい聞き入りつつ「深イイ~」と。

高:田村厩舎だけでなく、いろんな厩舎を回ってお菓子を配っていましたよね?

西:研修中にお世話になった厩舎に、先生が「これを持って行きなさい」って。

高:あれ、美味しいラスクですよね。デパートでもいつも凄い行列が出来ていますから。

西:初めて食べたましたけど、めっちゃ美味しかったです(笑)。

高:和田先生、美味しいお菓子をご存知ですね(笑)。ではそろそろ、最後に今後の抱負を聞かせてください。

西:はい、レースでは冷静に、積極的に行かなければいけないところは積極的に乗れるようにしたいです。あとは周りの人たちから信頼してもらえるように、普段の仕事もしっかりとやっていきたいです。

高:これからも応援しています。今日はありがとうございました。




【西村 太一】 Taichi Nishimura

1990年大阪府出身。
2010年に美浦・和田正道厩舎からデビュー。


3回目の挑戦で競馬学校入学を果たした苦労人。「レースの流れに乗るのが上手い」と関係者からの評判も高い。



高橋摩衣

生年月日・1982年5月28日
星座・ふたご座 出身地・東京 血液型・O型
趣味・ダンス ぬいぐるみ集め 貯金
特技・ダンス 料理 書道(二段)
好きな馬券の種類・応援馬券(単勝+複勝)


■出演番組
「Hometown 板橋」「四季食彩」(ジェイコム東京・テレビ) レギュラー
「オフ娘!」(ジェイコム千葉)レギュラー
「金曜かわら版」(千葉テレビ)レギュラー
「BOOMER Do!」(J SPORTS)レギュラー
「さんまのスーパーからくりTV」レギュラーアシスタント


2006年から2008年までの2年間、JRA「ターフトピックス」美浦担当リポーターを務める。明るい笑顔と元気なキャラクターでトレセン関係者の人気も高い。2009年より、競馬ラボでインタビュアーとして活動をスタート。いじられやすいキャラを生かして、関係者の本音を引き出す。