春秋マイルGI制覇なるかエイシンアポロン
2012/6/1(金)
中野寿人調教助手(栗東・松永昌博厩舎)
昨秋は転厩と長期休養を機に一躍GⅠ馬まで登り詰めたエイシンアポロン。この春は一頓挫からのスタートになってしまったが、惨敗からの復活は同馬の歴史であり、敏腕スタッフ揃いの松永昌博厩舎がこのままで終わらすはずがない。今回は中野寿人調教助手に、この中間の上積みと安田記念好走への条件を伺った。
-:よろしくお願いします。まず、今年の始動は中山記念を予定されていたと思うのですが。
中野寿人調教助手:寝違えがあったのと、あとは雨続きで、坂路の馬場が悪かったことによる筋肉痛もあって回避しました。
-:寝違えの程度としてはどのようなものだったのでしょうか?
中:調教後にすごい発汗がありましたからね。それまで長い間(11月のマイルCS以来)休養していた馬なので、大事を取って休ませました。長い目で見れば固執することもないので、ドバイデューティフリーは辞退しました。先のある馬ですからね。
-:前走のマイラーズC(14着)が復帰戦となりましたが、仕上がりについてはいかがでしたか?
中:ちょっと追い切りの本数が少なかったので、その分、息が持たなかったですね。体も10キロぐらい太かったように思います。
-:レースを使った後の状態について教えて下さい。
中:レースの疲れもなく、中間も追い切りを順調に消化できています。体重的には変わりないですが、腹回りはスッキリしてきたように思います。放牧から帰ってきた当初は余分な脂肪がついていましたからね。息使いも大分が良くなってきていますし、普段の常歩でもスムーズに歩けています。

-:勝ったマイルCSの状態を10とすれば、現状はどのぐらいまで戻ってきているでしょうか?
中:そうですね、前走のマイラーズCが5ぐらいで、今は8ぐらいだと思います。
-:東京のマイル戦の適性についてはどのようにお考えですか?
中:好位につけられる馬ですからね。毎日王冠でも際どい(0秒1差の4着)レースをしていますし、東京のマイル戦の富士Sでも勝っていますからね。右回り左回りは関係ないと思いますし、距離は1400~1800mぐらいまでだと思います。
-:現在の馬体重はどれぐらいでしょうか?
中:今朝、鞍を着けて524キロでした。鞍がだいたい5~6キロなので、518キロぐらいですね。あと東京への輸送で10キロ前後減るので、508キロぐらいですかね。マイラーズCがプラス10の516キロだったので、8~10キロぐらいは減ってくるように思います。
-:何か馬についての変化は窺えますか?
中:そうですね、息使いが良くなったことと、脂肪が取れたことで洗った後の乾きが早くなりましたね。まあ、温かくなったこともあるでしょうが…。でも、冬毛が抜けて毛艶が良くなっていますよ。
-:エイシンアポロンは太りやすい体質なのですか?
中:そうですね。ぽっちゃりとした体型ですから。
-:乗られた時の感触なんかはどのような感じですか?
中:背中は軟らかいですよ。繋(つなぎ)は起ち(※)気味ですけどね。

-:馬場適性についてはいかがですか?
中:雨が降って渋った馬場の方が、他の馬が苦にする分、良いのかもしれないですね。
-:最後に、エイシンアポロンのファンの方にメッセージをお願いします。
中:安田記念頑張りますので、応援よろしくお願いします。
-:ありがとうございました。
※起繋(たちつなぎ)。側方からみた繋の角度が、標準より立っている繋のことをいう。通常は肩も立っており、反動が強く、乗り心地が悪い。骨や関節に故障を起こしやすいといわれている。
(取材・写真)高橋章夫

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